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【ソライロ遍路紀行32日目】体調不良で急遽宿に泊まる

2016-04-22-12.20.54_新橋旅館

※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。

4月22日、お遍路32日目。
32日目の朝は5時に起きた。雨はやんでいるようだ。昨夜は仙人さんのいびきと寝言が結構激しくて(^^;)、あまり熟睡できないかった、、。

31日目はこちら。
31日目-1 激しい雨風の56号線を歩き、ゆらり内海で休憩
31日目-2 密室の遍路小屋で怪しげな先客と二人きり
31日目-3 遍路小屋の夜

朝飯

胃の調子が悪いので朝飯はなし。

今日の予定

昨日からの雨はすでに止んでいる。今日はお天気の心配はなさそうだ。東屋に干していたレインウェアも完全とは言えないがほぼ乾いていた。

今日は距離的には23キロくらい先の宇和島駅のあたりを目指したい。仙人さんのアドバイス通り、宇和島駅周辺での野宿は避けることにし、別格龍光院の近くに善根宿を第一候補にしたい。龍光寺に参拝して聞いてみよう。歩けるようなら、もう少し先に進んで野宿場所を探すのもありだろう。

荷物をパッキングしていると仙人さんがその登山靴では足が重いだろう、よかったらこの軽いシューズをあげるよ、必要なかったら捨てて構わないからと言ってくださった。試しに赤いシューズを履いてみるとサイズはほぼぴったり、ありがたくいただくことにした。

2016-04-22 05.52.54_登山靴と運動靴

小屋の掃除を終える。強い風雨が吹き荒れていた夜にこういう場所に泊まれたのはラッキーだったと思う。感謝感謝(人)

2016-04-22 06.03.58_小屋内

登山靴はザックにぶらさげ準備完了。仙人さんが近くの自販機からコーヒーを買ってきてくださりいただく。いろいろとお世話になりありがとうございましたm(_ _)mそして怪しい人と疑って申し訳ありませんでしたm(_ _)m

2016-04-22 06.05.06_準備完了

ちなみにあまり綺麗でない格好をしているのはわざとのようで自転車も黒くペンキを塗ってわざとボロく見せているのだとか。盗難対策なのだそうだ。小奇麗にしているとすぐにターゲットにされてしまうそうだ。お遍路1日目におばさんにたかられたときのことを思い出し「確かに」と思った。

ここで仙人さんとお別れし、6時半ごろ出発した。

お腹の張りが気になりながら歩く

まずは国道56号線沿いを宇和島駅の方に向かって歩く。

嵐坂隧道を抜けた先の道沿いに野宿もできそうな休憩所、風園があった。水もトイレもありなかなか良さげだった。

2016-04-22 07.23.02_休憩所風園
2016-04-22 07.23.16_東屋
2016-04-22 07.23.25_トイレ、水

2時間ほど歩き、鴨田橋を渡ったところにある遍路小屋に寄る。

2016-04-22 08.19.40_ヘンロ小屋津島・かも田道標

ヘンロ小屋 第19号 津島・かも田とある。

お店の横の少し奥まったところに小屋が建っていた。すぐ隣には民家もある。さすがにこういうところは宿泊不可である。

2016-04-22 08.19.55_ヘンロ小屋津島・かも田

少し休憩する。朝からお腹が張っていて一口も食べていなかったが、空腹感は一切ない。このまま食べないでいると急に動けなくなることが予想されるので少し行動食を口に入れてみたが、全然食べられない。胃がむかむかして少し吐き気もあった。

原因はおそらく昨日の夕飯だろう。カレーとゆで卵、どちらかと思われる。ゆで卵は一昨日の夜買った卵で、昨日の朝に茹でたものだから、腐っていたということはないだろう。とすると考えられるのはカレーだろう。レトルトカレーが傷んでいたとかではなく、もともともレトルトカレーの脂っこい感じが苦手なのだ。以前にもレトルトカレーでお腹がものすごく張ってしまったことがあった。そのうちおさまってくるだろう、、、。

ちなみにいただいた靴の履き心地は悪くなかった。いままの登山靴には鉛でも仕込んであるんじゃないかというくらい重かった。それに比べたらあまりにも軽すぎて不安になるくらいだ。ただ、問題はザックにぶらさげた登山靴だった。ひもで結えてあるのだが、1歩1歩あるくたびに靴が揺れ背中がグラグラしてしまう。ザックが5キロくらい重くなったんじゃないかと思うくらいしんどい。そのうち慣れてくるかもしれないのでしばらくはがまんして歩こう。

サークルKがあった。何かお腹に入れておこうと思い野菜生活を飲んだ。

2016-04-22 09.25.50_野菜生活

お腹の張りはまったく収まらない。吐き気もあり、なんだか体もだるい。

ザックのベルトでお腹が閉まらないように緩めるが、そうするとザックが不安定になり歩くたびに揺れる。ぶらさげてる登山靴も揺れる。これがものすごく重たく感じる。とても耐えられなくなり運動靴はやめて登山靴に履き替えた。これで歩きやすくなった。急に足に鉛をつけたようになったが、それでもこの登山靴には31日間四国を歩いてきた実績があった。安定感といっていいだろう。うん、この靴であるき続けよう。

津島大橋の手前を右に入っていくと風情のある古い家並みが続く旧道だった。旅館もいくつかある。いっそ今日は宿に泊まった方がいいかもしれないなぁ、、、。でも昨日もあまり歩いてないし、もう少し進んでおきたいなぁ、、。

旧道を抜け岩松川を渡る手前のところで、急に気持ちが悪くなり強い吐き気に襲われる。橋の手前の道脇にザックをおろして座り込んだが、がまんできず少しもどしてしまった。これはあかんかもしれん。

寝床探し

少し休んで呼吸を整えたが、ここで心が折れた。今日は歩くのをやめて休養しよう。さっき歩いてきたあたりにいくつか宿もあった。トイレのある休憩所もあったが、民家やお店がが並んでいる場所なので野宿するには向いていないだろう。やはり今日は宿に泊まることにしよう。ここを過ぎたらまたしばらく宿はないので、近くの宿をあたってみることにした。

3件ほど電話をかけてみたが最初の宿が3500円と一番安かった。チェックインは2時くらいからと言われたが、ダメ元でもう一度かけて体調が悪いので早めに入らせていただけないか交渉してみると、ありがたいことに12時半に早めてくれた。どこかでしばらく時間をつぶそう。

橋を渡り少し戻ったところにあるサークルKに行くことにした。コンビニの前の駐車場の隅で邪魔にならないような場所で休んで時間をつぶす。

12時になったので歩き出した。

新橋旅館にて

2016-04-22-12.20.54_新橋旅館

橋を渡ったところに新橋旅館はあった。とても歴史のありそうな古い建物だった。

玄関で声をかけると宿のおかみさんが出てきてくれた。無理をいって早めに入れてくれたお礼を伝えると体調を気遣ってくれ、部屋に案内してくれた。

部屋には食べやすい食べ物が置いてあった。とてもありがたいお接待だった。

2016-04-22 12.29.31_お接待

ふぅー、今日はここでゆっくり休むことにしよう。

荷物の整理をしてバッテリーの充電、テントを干す作業を終え、早めに沸かしていただいたお風呂に入った。洗濯もしてやるべきことを片付け、早めに布団に入った。

2016-04-22 12.28.31_部屋

出納帳

・野菜生活(サークルK) 100円
・宿代(新橋旅館) 3500円
・洗濯(新橋旅館) 100円
・乾燥(新橋旅館) 400円

【集計】
宿泊費:3500円
風呂:0円
洗濯:500円
食費:100円
日用品:0円
お参り:0円

合計:4100円

ルート


・ルート:6:25針木ふれあい広場遍路小屋-7:23休憩所風園-8:19ヘンロ小屋津島・かも田-9:25サークルK-12:20新橋旅館(泊)
・合計時間:6時間16分
・合計距離:12.38km
・最高点の標高: 81m
・最低点の標高: 0m
・累積標高(上り):267m
・累積標高(下り):265m
32日目GPS(ヤマレコ)

ソライロノート

長いお遍路においてはこんな1日もあるだろう。

体調不良の原因はいろいろ考えられるが、お腹が張っていたのは今までの疲れ+レトルトカレーと思われる。前日に雨に濡れた後、ちゃんと体を拭いたりしなかったのもよくなかったかもしれない。寝不足が重なったこともあり、今日は心が折れてしまった。

こんな日はジタバタしても仕方がないので、静養して体調回復につとめるのみ。明日にはお腹が回復しているといいのだが。

33日目へ続く

【ソライロ遍路準備編】

ルール詳細
パッキング編
パッキング編2(食材)
自炊計画

【ソライロ遍路移動編】

0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路

【ソライロ遍路各県初日】

徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊

【ソライロ遍路愛媛編】

30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
30日目-2 愛媛最初の札所観自在寺、公園野宿を見逃していただく
31日目-1 激しい雨風の56号線を歩き、ゆらり内海で休憩
31日目-2 密室の遍路小屋で怪しげな先客と二人きり
31日目-3 遍路小屋の夜
32日目 体調不良で急遽宿に泊まる
33日目-1 病み上がりのリハビリ歩き
33日目-2 雨のなか3日ぶりの納経後、道の駅泊
34日目-1 四十二番札所佛木寺から歯長峠越え
34日目-2 四十三番札所明石寺後、遍路小屋で一人焼肉
35日目-1 鳥坂峠を越え、予定外の臥龍の湯に浸かる
35日目-2 野宿の聖地十夜ヶ橋の下で寝る
36日目-1 ありがたいお接待を受けながら内子町へ、小田川沿いの木材動物アートに癒やされる
36日目-2 農祖峠ルートを選び、道の駅小田の郷せせらぎに
37日目-1 雨の農祖峠を越え久万高原町へ
37日目-2 八十八分の四十四番目はどしゃぶりの大宝寺、その後アクシデント発生
38日目-1 恐怖の峠御堂トンネルを抜け、いやしの宿八丁坂さんにザックを預ける
38日目-2 空身でらくらく八丁坂を越え、四十五番札所岩屋寺へ
38日目-3 体調に異変が生じる中、レストパーク明神へ
39日目-1 目覚めの恐怖を乗り越え、四十六番札所浄瑠璃寺で手のモデル!?
39日目-2 お遍路もGWの賑わい!四十七番札所~四十八番札所
39日目-3 GPSトラブルがありつつも、衛門三郎伝説の五十一番札所石手寺へ
39日目-4 道後温泉に入り道後公園に泊まる
40日目-1 朝からトラブルも地元の方に導かれ五十二番札所太山寺、五十三番札所円明寺へ
40日目-2 9日ぶりに海を眺め、文化の森公園に泊まる
41日目-1 松山市を抜け、瓦と石油基地の町菊間へ
41日目-2 五十四番札所延命寺~五十五番札所南光坊、駿河か伊豆かで悩む
42日目-1 五十六番札所泰山寺~五十八番札所仙遊寺、油断して体力消耗
42日目-2 五十九番札所国分寺、明日に備え最後のゆうパック
42日目-3 お遍路おじいさんに再会後、臼井御来迎に泊まる
43日目-1 愛媛のラスボス!?石鎚山中腹の横峰寺に挑む
43日目-2 シャクナゲが華やかな六十番札所横峰寺から雨雲と競争しながら下山
44日目-1 六十一番札所~六十三番札所、石鎚神社で御神水カエル発見!?
44日目-2 六十四番札所前神寺後、導かれるように善根宿へ
45日目 夏のように暑い一日、新居浜市から四国中央市へ
46日目-1 愛媛最後の札所、六十五番札所三角寺へ

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旬のお野菜セット定期宅配
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