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晩秋の滝子山、寂ショウ尾根を歩く

滝子山山頂

秋も深まり山の紅葉が地上まで降りてきました。低山で山の色づきを楽しもうかとも思ったのですが、今回は雪が降る前に登っておきたかった滝子山の寂ショウ尾根を歩いてみることにしました。

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登山情報

【日時】2014年11月27日
【天気】晴れ
【目的地】滝子山(1620m、山梨百名山、大月市秀麗富嶽十二景)
【駐車場】桜森林公園(数台)
20号線から吉久保入口のバス停のところを北に入る。道が細いのですれ違い注意。

桜森林公園駐車スペース

【トイレ】なし
【コースタイム】7:14桜森林公園-7:21寂ショウ尾根分岐-7:41高圧線鉄塔-10:14浜立山・滝子山分岐-10:48滝子山11:55-12:06鎮西ヶ池-12:43笹子駅・曲り沢峠分岐-12:53曲り沢峠13:05-13:15笹子駅・曲り沢峠分岐-14:12道証地蔵-14:37寂ショウ尾根分岐-14:41桜森林公園

桜森林公園~寂ショウ苑

駐車場からの山の色づき

桜森林公園の駐車スペースに車を停めました。車を止めた場所からは鮮やかな山の色づきが見えます。位置からすると入道山でしょうか?

前日は雨だったので、念のため4本爪の軽アイゼンを持っています(実際は全く必要ありませんでしした)。この日は11月下旬にしてはかなり暖かくなる予報です。

そして今日のザックはいつも以上に軽くしてきました。というのも今日登寂ショウ尾根は山と高原地図では破線ルートになっており、「危」「迷」のマークとともに「岩場あり道不明瞭、上級者向き」との注意書きがあるルートです。

自分は決して上級者ではなくむしろ初心者レベルのハイカーですが、ヤマレコやWebでの情報をなどをみて自分のレベルでも行けるだろうと判斷しました。

とは言え、安全を最優先に考え、最初はパッキングしていた一眼(EOS Kiss X7)、三脚(SLIK SPRINT PRO2)、予備クッカー(ポケットストーブ)を荷物から外し、ザックをできるだけ軽くしました。ザックが重いと上半身が不安定になりバランスを崩しやすくなるだろうという判断です。

そんなわけでいつもの日帰り装備より約2kg軽いザックを背負っての出発でした。

最初は少し車道歩きます。すぐに寂ショウ尾根との分岐があるのですが、看板が目立たないのと字が判別しにくいため、とても見落としやすいので注意してください。

「寂悄苑」と書いてあるようです。

寂悄苑分岐

このあたりに黒い木の実?らしきものが落ちていました。なんでしょうね?

黒い木の実

滝子山には寂悄苑の建物があるところから左に入っていきます。

寂悄苑からの滝子山入口

寂ショウ苑~寂ショウ尾根~浜立山・滝子山分岐

しばらくは森のなかを歩きます。標高の低い場所にはまだ紅葉が残っていました。

寂悄苑近くの紅葉

7:41に目印の高圧線鉄塔のところに着きました。

高圧線鉄塔

こんな風に落ち葉で埋まっている登山道を歩くのもまた楽しいものです。若干濡れていて滑りやすいので注意が必要です。

落ち葉で埋まる登山道

トラックの音がするなぁと思っていたら、一旦林道に出ました。大鹿林道です。

大鹿林道

林道からの登り口には「寂ショウ尾根 足場危険のため注意」とあります。注意して登りたいと思います。

寂ショウ尾根_足場危険のため注意

林道を渡ってから30分近く歩きました。ついに岩が出てきました。

寂ショウ尾根_岩場1

といってもここは岩がちょっと多いだけで大したことはなくすぐに普通の道になりました。ただ、このあたり落ち葉が多いせいもあり踏み跡が少しわかりにくいところもありました。ところどころマーキングもあるので注意して歩いていれば迷うようなところではないと思います。

茶色いきのこ。これなんだっけ?

茶色いきのこ

木々の隙間からみえる下界の様子。雲海が町を覆っています。山頂からこの景色を眺めたいなぁとは思うけど雲海が持つかどうか・・・

下界は雲海

このへんは尾根も細くマーキングもあるのでこのへんは迷いようがなさそう。

マーキング

どんぐりみっけ!

どんぐり

しばらく歩くとまた岩が多くなります。荷物が軽いせいもあり、軽快に進むことができあまり怖さを感じるところはありませんでした。ただ、前日の雨で岩や木の根っ子が濡れていて滑りやすくっているのが怖かったです。尾根が細く切り立っている箇所もあり、場所によっては滑ってこけたりしたらヤバイのは間違いありません。

今度は鎖もありました。

岩場の鎖

木々の隙間から富士山!

木々の隙間から富士山

なんか紫の葉がたくさんあります。これ調べてみたらアカバナヒメイワカガミの葉なのだそうで。花が咲いている時期にも来たいですね。

アカバナヒメイワカガミの葉

岩場を越えふと気が付くと、うっすら霧がかかってきました。んー、山頂も霧がかかって一面真っ白になってたら最悪だなぁ・・・なんて思っていたんです。

そしてハッとしました!ブロッケン現象です!

ブロッケン現象1

ちょっと手前の枝が邪魔ですが、ちゃんとブロッケンになっています。

ばんざーい

ブロッケン現象2

しばらく遊んでいたのですが次第に霧が薄れてしまったので先に進みます。

すぐに浜立山との分岐に到着しました。

浜立山、滝子山分岐

ここにも寂ショウ尾根の下り方面に「滑落多発!危険」の文字が・・・確かに下りにはちょっと使いたくないですね。

滑落多発!危険

浜立山・滝子山分岐~滝子山

さて浜立山とありますが、地図上は線がありません。どんなところなんでしょうか・・・せっかくだからちょっと様子をみてみよう。大変そうだったらすぐ引き返してくればいいしと思い、浜立山方面に歩を進めてみました。

地図上には線はありませんが、踏み跡はあるので大丈夫そうですが・・・だんだん下っていきます。うーん、これ登り返しがキツくなるなぁと思い始め、あっさり引き返してきましたwGPSログの地図を拡大してみると100メートルも歩いてないかもしれません。下調べもしていないですしね。また機会があれば歩いてみようと思います。

さて分岐に戻り、今度は滝子山へと向かいます。あと少しのはずです。

山頂手前で展望のよいところがありました。

山頂手前の展望

南アルプスもよく見えます。雪が綺麗にかぶっています。

南アルプスの展望

滝子山山頂が見えました。もうあとひと登りです。

滝子山への最後の登り

10:48、誰もいない山頂に到着しました!

滝子山山頂

滝子山

朝のうちに下界を覆っていた雲海は一切なくなっています。予想はしていましたがちょっと残念です。富士山は少し雲がかかってますが綺麗に見えています。前日の雨で雪も増えたでしょうか。

滝子山山頂からの富士

さて、ここでお昼にしたいと思います。準備をしていたら1組のご夫婦が到着。同じく寂ショウ尾根を登って来られたようでした。

お昼はトルティーヤにしました。

トルティーヤ de 山ごはん

挟む具はタッパに入れて持ってきました。調理がほとんどいらないので簡単に作れて美味しかったです^^詳細はこちらにて。

山ごはん

晩秋の滝子山の山ごはんはトルティーヤでした。 トルティーヤというのは薄いパン状の包むやつのことです。ここに2種類の具タコスとアボカドサラダを挟んで食べてきました。なんでもお気に入りの具を挟むだけで調理いらずの簡単な山ごはんに[…]

お昼を食べている間に、山頂には4,5人の方が到着。あまり広くない場所なのでちょっと賑わっている感じです^^これは早いとこどいた方がいいかなぁと思ったのですが、皆さん先を急がれるようで結局最初からいた自分が最後になりましたw

出発する直前にまた女性の方が登られてきて少し話をしました。北側の山並みをみながら「あれが八ヶ岳で、あのへんが金峰山かな?」などと山座同定をしました^^

滝子山からのパノラマ写真(北側)

そして11:55に山頂を出発しました。

滝子山~鎮西ヶ池

少し歩くと分岐があります。

初狩駅・大谷ケ丸分岐

初狩駅方面と大谷ヶ丸方面との分岐。初狩方面に少し歩くと三角点峰(1,590m)があったようなのですが、知らずにスルーしてしまいました。GPSログではなぜか三角点峰まで歩いたことになっていますが実際には行っていません。分岐を大谷ヶ丸方面に進みました。

分岐から15分ほどで鎮西ヶ池に到着です。

小さな池と白縫神社がありました。

白縫神社

鎮西ヶ池~笹子駅・曲り沢峠分岐

鎮西ヶ池から少し歩くと大谷ヶ丸との分岐です。

笹子駅・大谷ケ丸分岐

大谷ヶ丸方面は踏み跡が薄いようです。

大谷ケ丸方面

しばらく歩くと沢沿いに出ました。水の流れる音が気持ちいいです。

沢沿いの登山道

難路と迂回路の分岐。当然迂回路を進みます^^

難路・迂回路の分岐

この後しばらく単調な道が続きます。そして笹子駅と曲り沢峠の分岐。

笹子駅・曲り沢峠分岐

今考えると単調な道だったせいもあり、なんとなく考えごとをして歩いていたんだと思います。

気がついたら曲り沢峠に到着してました。

ん!?曲り沢峠・・・??しまったーーーー!!!

はい、先ほどの分岐を間違えました。笹子駅に降りていかなければならないところを曲り沢峠まで歩いてきてしまったんです。

なんたる失態・・・分岐を見落としたわけでありません。何といっても分岐の写真をちゃんと撮っているわけですから・・・あまりにもアホすぎる間違いでした。

しかもそれだけじゃなかったんです・・・。慌てて分岐まで戻ろうと引き返しました。引き返したつもりでした。しかし歩き始めて5分。歩いていてなにか違和感を感じます。分岐から曲り沢峠までは比較的平坦な道だったはずなのに・・・なんか登りになってる??

気づいたら大谷ヶ丸に登る道に入っていたのです・・・慌てるとろくなことがないいい見本です。

もう一度曲り沢峠に戻ってきました。こうしてみると出だしの景色が変わらないので気づかなかったのかなぁという気がします。

笹子駅・大谷ケ丸分岐 (2)

右が笹子駅側で歩いてきた道なのですが、左に入ってしまい100メートルくらい登ってしまいました。

①の分岐、②の分岐でそれぞれ赤い方に進んでしまいました。正しくは青線です。

道誤り

今度は間違いなく笹子駅・曲り沢峠の分岐に戻ってきました。30分くらいロスしたでしょうか。

分岐の場所を改めて眺めてみます。

笹子駅・曲り沢峠分岐_検証

曲り沢峠は道なり。左に下りていくのが笹子駅方面です。

おそらく、この左に下る道を見てなかったんだと思います。視界に入ってなかったというか・・・。それと笹子駅方面に降りるんだという意識もありませんでした。何より分岐で地図を確認することもしませんでした。思い込みで歩いていると危ないですね。いちいち地図を確認するクセをつけないと。

というわけで分岐を笹子駅方面に下りていきます。

笹子駅・曲り沢峠分岐~道証地蔵~桜森林公園

ここからは斜面を下っていくのですが、道は落ち葉やら濡れた土やらで結構滑ります。

ザックからトレッキングポールを出します。

トレッキングポール

難路との合流点をすぎるとやがて沢沿いの道に戻ります。

難路との合流点

倒木が登山道を塞いでいるところもあったりしましたが、基本的には歩きやすい道です。

登山道を塞ぐ倒木

途中にあった三丈の滝。

三丈の滝

高度が下がりところどころ紅葉している木々が見えはじめました。

下山時の紅葉

林道に出たところに道証地蔵があります。

道証地蔵

少し下がったところに車をおけるスペースがありました。

道証地蔵下の駐車スペース

このあと林道をそのまま下り、14:41桜森林公園に戻ってきました。

秀麗富嶽十二景

滝子山は大月市の秀麗富嶽十二景の1峰です。

■1番山頂 雁ヶ腹摺山、姥子山
□2番山頂 牛奥ノ雁ケ腹摺山、小金沢山
□3番山頂 大蔵高丸、ハマイバ
▲4番山頂 ★滝子山、笹子雁ヶ腹摺山
□5番山頂 奈良倉山
■6番山頂 扇山
■7番山頂 百蔵山
□8番山頂 岩殿山、お伊勢山
□9番山頂 高畑山、倉岳山
□10番山頂 九鬼山
□11番山頂 高川山
□12番山頂 本社ケ丸、清八山
(■登頂済/□未登頂/★今回登頂)

これで4番山頂クリアと思ったら笹子雁ヶ腹摺山とセットだった・・・wまだまだ先は長い。

ソライロノート

滝子山の山頂は富士山の展望がよく、途中には南アルプスの展望がいいところがあり、すばらしい景色を堪能することができました。

今回の山行についての反省、感想などを3点ほど書いておきます。

・寂ショウ尾根について
今回の山歩きのハイライトだった寂ショウ尾根について思ったことをいくつか。

破線ルートで岩場ありの上級者向けコース。しかも滑落事故あったり、迷いやすいとも言われているが、実際に歩いてみると拍子抜けするくらい普通に歩けました。岩場も本格的なものではなくちょっと岩が多いくらいの感じで、注意して歩けば問題はないと思います。が、万が一足を滑らしたり転んだりしたら危険なのは言うまでもありません。前日の雨で岩、木の根っこが濡れていて滑りやすかったのですが、ザックを軽くしていったのでバランスを崩すようなこともなく安全に歩けたと思います。ただ、やはりこの尾根は下りには使いたくはないですね。

・帰りの道誤りについて
少し緊張しながら登った寂ショウ尾根も終わりお昼を食べたあとですっかり気が抜けていたこと。単調な道が続きボーっとしていたこともあり、分岐にもかかわらずよく考えずに道なりに歩いてしまいました。今回は大したロスにはなりませんでしたが、誤りに気づくのがもっと遅いと引き返すのがもっと大変になります。分岐では必ず地図を確認するクセをつけていかないといけなませんね。ルートもしっかり頭に入れておくこと。そして慌てないこと。以上を反省して今後に活かしていきたいと思います。

・GPSログについて
GPSログは山と高原地図のスマホアプリで記録しています。GPSの記録間隔を30秒に設定しているのですが、どうやら間隔が短すぎるらしく距離が正確ではなさそうです。今回のルートは約9km。道誤りもあったので大目に見ても10kmくらいなのですが、GPSログの記録では19.2kmになってしまっています。あまりにも誤差が大きいので設定をみなおして記録間隔を1分にしてみようと思います。次の山行で距離の誤差が縮まるか検証してみようと思います。

晩秋の滝子山の寂ショウ尾根は、想像してたよりも歩きやすく楽しく歩くことが出来ました。山頂からの景色も素晴らしく、山ごはんもおいしくいただくことができ大満足の山行となりました。帰りの道誤りも今後に活かしていければいいかなと思います。

山ごはん編はこちら。

山ごはん

晩秋の滝子山の山ごはんはトルティーヤでした。 トルティーヤというのは薄いパン状の包むやつのことです。ここに2種類の具タコスとアボカドサラダを挟んで食べてきました。なんでもお気に入りの具を挟むだけで調理いらずの簡単な山ごはんに[…]

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