桜の現像(RAW->JPEG)にはいつも悩みます。
「見た目に近い」
「写真としての美しさ」
この2つのバランスが取れていないと、のっぺりしたつまらない画像になってしまったり、わざとらしい絵になってしまったりします。
その人、その人なりの好みにもよるので難しいところではありますが、自分の納得する色を出せるような設定というのは追求していきたいところです。
先日は桜用のピクチャースタイルについて記事にしましたが、今回は桜撮りのホワイトバランス設定について考えてみます。
ホワイトバランスとは
カメラにおいて、さまざまな色あいの光源のもとで、望んだ色調の写真を得るための補正のことである。パランスについて純白の被写体をどう写すか、という点に代表させてホワイトバランスと言う。
(出典:ホワイトバランス – Wikipedia)
たいていのデジタルカメラにはこのホワイトバランスを調整する機能が付いている。被写体や撮影した状況、環境に応じてホワイトバランスを調整することにより、自分の納得のいく色を出すことができる(はずである)。
※今回はホワイトバランスの設定および色温度の値についてのみ扱います。ホワイトバランスの補正(微調整)機能についてはまた別記事にします。
ホワイトバランス設定(EOS DEGITAL)
メーカーによってホワイトバランスに設定できる値(プリセット値)は異なるがだいたい似たような言葉になっている。ここではCANON EOS DEGITALでの設定について説明、考察する。
ホワイトバランス一覧と色温度
オート:3000-7000k
太陽光:5200k
日陰:7000k
くもり、薄暮、夕やけ空:6000k
白熱電球:3200k
白色蛍光灯:4000k
ストロボ使用:6000k or 自動設定
(詳細はこちらを参照ください。)
色温度とは、ある光源が発している光の色を表した数値のことで、K(ケルビン)という単位を使用します。要はホワイトバランスを数値で表したものという理解でいいと思います。
では桜に適した色温度(ホワイトバランス)はいくつなのでしょうか?
比較
ホワイトバランスの設定だけを変更して画像を比較してみます。ホワイトバランス以外の設定値はすべて同じです。
機種:CANON EOS Kiss X7
レンズ:EF24mm f/1.4 USM
絞り:1.4
シャッター速度:1/4000
ピクチャースタイル:忠実設定
天気:晴れ
オート
カメラによる自動設定なので実際の値がいくつなのかはわからない。この場合は太陽光より色温度は低い4900k前後と思われる。やや鮮やかさに欠ける。
太陽光:5200k
実際の色に近いがやや青みがかっているようにも見える。悪くはない。
くもり:6000k
実際より少しピンクが濃いが悪くはない。
日陰:7000k
ピンクが濃い。少し濃すぎるという印象。
僕の好みとしては太陽光と曇りの間くらい。この写真に関しては5500k-5900kくらいがいいと思う。間をとって色温度5700kくらいでどうだろうか。
色温度:5700k
ソライロノート
桜に適切な色温度はこれ!というのは残念ながら出せません。
なぜなら写真に写る色はどのような光の状態で撮影したか?ということに左右されるからです。
そして人それぞれの写真を撮る目的、感性、好みにもよるでしょう。
今回の写真に関しては、あくまでも僕の好みでは5500k-5900,くらいがよいのではないかと思いました。自分としてはこれを晴れの日の桜の1つの基準にしようと思います。
大まかな基準としてもう少し幅を広げておきます。
晴れの日の桜のホワイトバランス設定:色温度は5200k(太陽光)-6000k(くもり)の間(ソライロノヲト基準)
みなさまの桜写真のホワイトバランス設定のご参考になれば幸いです。