FBにてご質問をいただいたので星景写真でのピント合わせについてについて書いてみます。
せっかく撮った写真もピントが合っていないと台無し。いい写真が撮れたかなぁと思って、気分よく家に帰ってきてパソコンに取り込んでみたらピンが来てなくてがっくり・・・僕も何度かやってます。
星景写真ではオートフォーカスでピントを合わせることができません。マニュアルフォーカスにしてカメラのファインダーをのぞいても真っ暗でピントの合わせようがありません。
ではどうするのか?
基本的にはピントは無限遠に合わせます。ただこの無限遠が意外と厄介なのです。
ピントリングの一番端が無限遠とは限らないからです。これは各レンズによって違うので実際にやってみないとわからないのです。
星景写真でのピント合わせはライブビュー付きカメラとライブビューなしカメラでやり方が変わってきます。
ライブビュー付きカメラ
ライブビュー機能をフルに利用してピントを合わせます。
1.マニュアルフォーカス(MF)にする。
2.ライブビューモードで明るい星を画面の中心に持ってくる。
3.ライブビューモードの倍率を最大限に拡大する。
4.星の像が一番小さくなるようにピントリングを回す。
要はライブビューで星にピントを合わせるということ。
明るい星が見えてない状態で撮影を開始することもあるでしょう。そういうときは何か遠くにある明るい被写体で合わせてください。
いい動画がありましたのでこちらを参考にしてみてください。
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これでピント合わせは完璧です。
一度ピントを合わせたら、ピントがずれてしまわないようにピントリングをテープで固定してしまうと安心です。気づかないうちにピントリングに触ってしまいずれていたなんてこともありますので。
さらにリングのところにマジック等で目印をつけておくといいかもしれません。ただ、可能であれば毎回毎回ライブビューでピントを合わせることをおすすめします。なぜならその日の温度や湿度などのコンディションにより若干ピント位置が変わる可能性もあるのではないかと考えているからです。
ライブビューなしカメラ
フィルムカメラや少し前のデジイチではライブビュー機能がないカメラもあります。
そういう場合は明るいうちにピントを合わせておきます。
遠くの明るい被写体でピントを合わせ、やはりピントリングをテープなどで固定しておくとよいでしょう。
さらにリングのところにマジック等で目印をつけておくとよいでしょう。
予めピントを合わせができていなかった場合、目印に合わせればよいです。
目印をつけてない場合は、ピントリングを無限遠側に回しきったところを少し戻したところに合わせます。この辺は勘です。勘に頼らなくてすむように目印をつけておくといいでしょう。
ソライロノート
星景写真でのヒント合わせのポイントはこの3つです。
・ライブビューで拡大して星に合わせる。
・テープで固定。
・毎回合わせる。
ライブビュー機能がなければ昼間にうちにピントを合わせておきましょう。
家に帰ってきてからがっくりすることがないように(僕も何度も泣きました)、ピント合わせについてはくれぐれも慎重に。
皆様の星景写真撮影のご参考になれば幸いです。