誰もいない静かな山を歩きたいなぁ、、、この時期雪が少しあって雪山気分も味わえそうな山。んーどこかないかなぁ。手近なところだと富士山。御殿場口から登れそうなところまで歩いてみようか、、それとも静岡組山行でも話題になっていた宝永山がいいかなぁ
水ヶ塚公園から須山口登山歩道を通り宝永山を歩くルートは数年前に1度歩いたことがあります。よし、久しぶりに歩いてみよう!
適度に雪があるといいのですが、、この日の前日は温かい雨が降りました。富士山の雪はおそらく溶けてしまったのではないかと予想されます。
何よりもほとんど人がいない静かな山歩きができるのではないかと期待です^^
登山情報
【日程】12月12日(土)
【天気】登山口-2000Mくらい:曇りときどき小雨ときどき晴れ間、2000Mより上:晴れ
【目的地】宝永山(2693M)
【登山口】水ヶ塚公園側の須山口登山歩道口。富士山スカイラインを挟んだ向かいにある。
【駐車場】水ヶ塚公園駐車場(無料、数百台駐車可)※マイカー規制期間は有料
【トイレ】水ヶ塚公園にあり。
【山のグレーディング情報】なし。
【ルート長】13.3km
【標高差】1244m
【累積標高】上り1259m/下り1253m
【標準CT】8時間10分
※ルート長、累積標高、標準CTはヤマプラで算出しました。
装備
・ザック:OSPREY ストラトス 36
・レインウェア:THE NORTH FACE RAINTEX Plasma
・登山靴:ザンバラン フジヤマNW GT
・アイゼン:MAGICMOUNTAIN エーデルリッド・6本歯アイゼン(未使用)
・トレッキングポール:Helinox Passportシリーズ FL-120
・地図:国土地理院地図(紙)、山と高原地図(31)(アプリ)
・時計:SUUNTO Vector Khaki
・カメラ:SONY Cyber-shot RX100M3
・三脚:SLIK SPRINT PROⅡ GMN、自作マルチポット
・調理道具:Esbit アルミフライパン、Esbit グリッパー、PRIMUS ウルトラ・スパイダーストーブ、PRIMS GAS CARTRIDGE IP-110、MSR ヒートリフレクターウィンドスクリーン、snow peak チタンシェラカップ E-104、snow peak チタンシングルマグ 300 フォールディングハンドル、UNIFLAME コーヒーバネットcute、マグネシウムファイヤースターター、100円ライター、トング、調味料入れ、木製トレー、ゴミ袋他
・水:Platypus ビッグジップLP 2.0L、500mlのペットボトル(計1500ml)
・食料:山パスタ用食材、行動食(おにぎり2個、塩キャラメル)
・その他:ゲイター、フリース上2枚、docomo GALAXY S4 SC-04E、エマージェンシーセット、ヘッドランプ、カメラ用予備バッテリ、モバイルバッテリ(10000mAh)など
ザック合計重量:約10.5kg
※一眼持つつもりが忘れました、、。
水ヶ塚公園-宝永山
朝6:20頃に水ヶ塚公園に到着。御殿場からは雨の中車を走らせましたが、水ヶ塚公園に着く頃には小雨に。しばらく待っていると雨はやみました。
水ヶ塚公園からの表富士の雄大な姿は、、、見えませんでした。
水ヶ塚公園から富士山スカイラインを挟んで登山口があります。
須山口登山歩道の水ヶ塚公園口になります。
ここは富士山自然休養林のハイキングコースにもなっています。
富士山須山口登山歩道案内図。
須山口登山歩道と須山口下山歩道。須山口登山歩道の本来の出発点は須山浅間神社になります。
須山登山歩道。最初はこんな感じです。
ほどなく須山口下山歩道との分岐。御殿場口新五合目、須山御胎内方面が須山口下山歩道になります。
「須山御胎内の風穴は、崩落のため入ることができません」とあります。
左が下山歩道、右が今歩いてきた登山歩道です。
あちこちに倒木があり、倒木に生えている苔がとても綺麗でした。
苔2
苔3
苔4
須山口登山道の様子。富士山の登山道というとごつごつした溶岩のイメージですが、ここは全く違います。
今日は晴れると踏んできたのですが、すっかりガスってます。
苔5。苔の緑がとても美しいです。
苔6
苔7
須山上り一合五勺に到着。標高は1620Mくらいです。
苔8。なんだかもののけ姫の世界みたい^^
苔9
苔10
切り株。水分を吸っているせいか、やけに赤いです。
高鉢駐車場、旧料金所ゲートとの分岐。山と高原地図(2014)では一部破線になっていて「ルート一部不明瞭」とあります。
かわいらしい白っぽい苔がたくさん群生していました。ミヤマハナゴケであってるでしょうか?
御殿庭下に到着。御殿場新五合目方面への分岐になっています。
ここが二合五勺になるようです。
登山道に雪がちらほら。
少し日が照ってきました!
赤い絨毯の上に粉雪。
さっき日が差したと思ったら雨がポツポツ。濡れたくないのでザックカバー&レインウエアを上だけ装着。
少し登山道の様子が変わってきたかな。
このえぐれてるのは侵食?
御殿庭上(宝永山大三火口側)との分岐です。ここが三合目になるようです。
御殿庭中。三合目と同じ場所。
また日が差してきました。
樹林帯を抜けてきました。振り返れば雲海。この感じだと下界は雨かも。
だいぶ登山道の雰囲気が変わってきました。前方にこんもりとしたところが見えます。
ハイマツの実。
雲の上に出たようなので雨の心配はなくなりました。ザックカバーも外し、レインウェアから防寒着に着替えました。
右手の雲の中から宝永山が現れました!
前日の大雨は雪にはならなかったようですが、うっすらでも雪化粧しててよかった。
すぐ上が山体観測装置がある場所のようですが、そこまでの登りが滑るので地味にキツイ。
宝永山もくっきり見えてきました。
富士山の山頂方面も雲が切れてきました!
山頂みえたあああああ!
山体観測装置の道標と富士。
奥が第一加工と手前が第二加工。迫力満点です!
雲海の向こうには愛鷹山、駿河湾、小さく淡路島も!伊豆半島の山の稜線もうっすらみえてますね。
富士山と宝永山全景。この近さだとパノラマにしてなんとか収まる感じw
第一火口あっぷ。
こっちは第三火口に降りていく道。
下界のパノラマ。
こうしてみるとホントに雪が少ないです。
第二火口の底。
宝永第二火口縁の道標。ここが四合目のようです。
ここから第一火口と第二火口の間を通って宝永山に登ります。
富士宮新五合目分岐。「須山口四合五勺に至る」とあります。
宝永火口の縁を歩きます。
宝永山への登り道が雪の上にうっすらと見えます。
第一火口縁の道標。ここが四合五勺かな?
途中、風がほとんど吹かない良いポイントがあり、山パスタをしよう!と思い道具を広げたのですが、、、
時折突風が吹き、断念せざるおえませんでした、、、;;
片付けをしていると本日初めての登山者の方が!軽快に歩いていきました。
第一火口の直下まで下りてきました。ここはしょっちゅう落石があるので音をよく聞いておいた方がいい。
でも少し離れたところにベンチとかあるんだよね。
宝永火口の説明。
第一火口の底。落石の石がごろごろしてます。
宝永山に向かいます。
先ほどすれ違った人と思われる足跡が1つあります。
上の方のぼこぼこしてるのが貫入によってできた岩脈だと思われます(ブラタモリ知識から)。
第一火口の底と駿河湾を見下ろす。おもしろい組み合わせです^
火口から宝永山への道は今までより勾配がきつくなり、息が切れてきました、、^^;
先ほどすれ違った人と思われる足跡が1つあります。
先ほどすれ違った人と思われる足跡が1つあります。
踏み跡のない雪道。
風で筋模様ができてます。
こんな模様も。
雪は大してありませんし凍ってもいないのでアイゼンは使いません。こんな程度の雪でもちょっとだけ雪山気分が味わえます^^
宝永山の稜線に出ました。強風が吹いてます。
宝永山山頂はこっち。
宝永山とうちゃーく!下界の景色です。
山頂は2693Mです。逆さ富士が映ってます^^
山梨側。
風が強いので、とっとと下山します。
下山:宝永山-水ヶ塚公園
御殿庭上、二ツ塚方面との分岐まで戻ってきました。前方のえぐれが第三火口方面です。右側が御殿庭になります。
ここから御殿庭上、御殿庭入口を通り御殿庭下に戻ろうと思います。
御殿庭上方面の小鞍部からの宝永山あっぷ。
第三火口付近からの富士。
御殿庭上。御殿庭中と御殿庭入口(二ツ塚方面、御殿場口方面)との分岐になります。
カラマツと富士。御殿庭付近から樹木が現れます。
この辺り、紅葉の時期も綺麗なんですよねぇ。以前に撮った夜の御殿庭の写真がこちら。
樹林帯まで下ってきました。さっきまであんなに晴れてたのにガスガスです。
御殿庭入口。
下山する前に御殿庭下でコーヒーブレイクしました。
ここのミヤマハナゴケ、すごく綺麗でした。
倒木の裏のきのこ。なんかぐろいw
コースタイム
6:55水ヶ塚公園-8:43御殿庭下8:45-9:31御殿庭中9:32-10:20山体観測装置10:25-10:34宝永第二火口縁-10:49宝永第一火口縁11:25-11:33宝永第一火口11:34-12:32宝永山12:33-13:02宝永第一火口13:03-13:25山体観測装置-13:43御殿庭上13:45-14:05御殿庭入口14:07-14:13御殿庭下14:38-15:48水ヶ塚公園
<標準CTとの比較>※ソライロCT/標準CT
水ヶ塚公園-御殿庭下:1時間48分/2時間5分(17分マイナス)
御殿庭下-山体観測装置:1時間34分/1時間10分(24分オーバー)
山体観測装置-宝永山:1時間30分/1時間35分(5分マイナス)
宝永山-山体観測装置:50分/50分(0)
山体観測装置-御殿庭下:43分/1時間5分(22分マイナス)
御殿庭下-水ヶ塚公園:1時間10分/1時間25分(15分マイナス)
トータル:7時間35分/8時間10分(35分マイナス)
ソライロノート
水ヶ塚から御殿庭あたりのトレイルは五合目からの富士登山とは全く趣の異なる山歩きになります。苔がモフモフと生い茂り、今日はガスっていたこともあり、とてもいい雰囲気を味わうことができました。
そして何より人がいません。静かな山を独り占めできました。富士山の雪はものすごく少ないですが、宝永山の山頂付近でほんのちょっとだけ雪山気分を味わうこともできました。いい山歩きができました。
ちなみに須山口登山道は四合五勺までしかありません。
何でだろう?と思いましたが、調べてみると宝永の大噴火により、須山口五合目が大噴火、登山道が消滅してしまったとのことでした。つまり第一火口のあたりが五合目だったんでしょうね。ここから富士山頂を目指す場合は、富士宮の6合目に合流するか、プリンスルートをたどり御殿場ルートを登っていくことになります。
参考)
富士登山と須山登山口 – 裾野市観光協会公式ホームページ
今回は水ヶ塚公園から宝永山まで歩きましたが、須山口の出発点は須山浅間神社です。浅間神社から水ヶ塚公園のルート(標高差約900M、片道約12キロ)もいつかつなげてみたいですね^^