雲ノ平縦走山行のパッキングについて、良かった点、改善点など記録を残して今後の山行に活かしたいと思います。思いつくままに書き連ねたので読みにくいかもしれませんが、備忘録として残しておきたいという思いですのでご容赦ください。
消費量の記録
まずはいろんな消費量の記録です。
・ガス缶(250):225g → 100g(125g使用)
・ガス缶(110):未使用
・固形燃料:30g*6個 → 残1個
・EOSバッテリ:6個 → 残1個
・SONYバッテリ:9個 → 残2個(ソーラー充電使用)
・スマホバッテリ:100% → 18%
・水:1~1.5L/1日
・食材:調味料以外ほぼすべて消費。
・ヘッドランプ:100% → 5日目で33-66%になる。→ソーラー充電で66%以上に回復
※ヘッドランプの充電量はバッテリインジゲーターの色で判別。
その他参考として。
・ザックの重さ:21.3kg -> 17kg
・ゴミ:555g
燃料について
燃料は250と110のガス缶と固形燃料(30g*6個)を持っていきました。ガスに関しては6日間の縦走で250缶の半分ちょいしか減ってませんでした。使用量は約125g、意外なほど少なかったです。
これは、1つには固形燃料を併用したことによるところが大きいと思います。
固形燃料は決して軽くないし、一度つけたら使い切るしかないので使い勝手は決して良くありませんが、万が一バーナーが壊れた場合を想定するとバーナー以外の手段を用意しておくことは大切でしょう。なので予備燃料という役割もあるのですが、ガスの節約のために単純な湯沸かしなどでは積極的に使用しました。
ガスの消費量が少なかったもう1つの理由は、火を通してある肉味噌を料理に使用したことで調理時間がかなり短縮できたおかげだと思います。肉味噌効果がこんなところにあらわれるとは考えていなかったので、うれしい誤算でした^^
調理時間の長いものばかり作らないのであれば、縦走6日間ならガス缶は250+固形燃料6個でまず大丈夫でしょう。
バッテリ関連について
今回モバイルバッテリの充電を忘れるという大失態があったので、ソーラー充電器がとても大きな役割を果たしました。
充電性能としては、天気のいい日に半日充電してカメラバッテリの1.5個分くらいの充電量でした。充電量からすると全然満足いくものではないのですが、こんかいモバイルバッテリの充電をし忘れるという大失態があったので、これをリカバーする上で非常に助かった。
充電量が心許ないからといってもっといいソーラー充電器を持っていきたいかというそれはない。これより上のソーラー充電器は1キロとかになって重すぎるのだ。そんなものを持って行くくらいならモバイルバッテリをもう1つ持ったほうがいいと思います。
山の中ではあらゆるものを消費していきます。そういう状況で、増やすことができるツールというのは、非常に貴重だと思います。
この重さのソーラー充電器なら、何かあったときの予備として持っていくのはありでしょう。通常の山行で持つ必要はないでしょうが、縦走時なら持っておいて損はないかなぁと考えています。
また、縦走時はスマホの電源は切っておいたがいいと思いました。
理由は、普段の山行ではスマホはGP地図アプリを使い現在地の確認およびGPSログを取得するのに使用しています。しかりこれだけそれなりのバッテリーを消費してしまい、フル充電したスマホが1.5日くらいでバッテリーがなくなってしまいます。これではいざというときに困ったことになります。緊急時の連絡用手段を残しておくために、スマホは切っておいた方がいいだろうと思いました。
今回は1日目は入れっぱなしだったが、それ以降電源は切っておきました。
ちなみにEOSバッテリ用のマルチ充電器は使用しませんでした。(バッテリを使いきらなかったので)
【11/10追記】後になって思い出したので追記しておきます。
もう1点、特筆すべきはPETZL ティカ R+のバッテリ性能です。このヘッドランプは1800 mAhのリチウムイオンリチャージャブルバッテリーを搭載しています。が、5日目にしてようやくバッテリーインジゲーターが33-66%を表すオレンジ色になりました。念のためソーラー充電で充電しましたが、ここまでバッテリが持つとは思っていませんでした。
ただし、縦走の際には予備のヘッドランプを持ったほうが安心です。(今回は予備として100均のペンライトしか持っていなかったが、予備のヘッデンがあればもっと余裕が持てた。)
水について
1日1.5Lの水を持ち歩いた。特に4日目は天気がよく暑かったのと、行動時間が長かったのもあり、消費量が1.4Lくらいになった。それ以外の日は1Lいかないくらいです。
秋の北アルプスでの水の消費量として1日1.5Lがひとつの目安になりそうです。(水の消費量は個人差があるのであくまで自分の場合)
カメラかけフックについて
今回は一眼を首にかけることはほとんどしませんでしたが、コンデジ&バッテリ入れを首からかけていて、これをカメラかけフックに引っ掛けたましたが、首の負担を軽減するのに大いに役立ちました。
これは常用していこうと思います。値段がちょっと高い気はするけど、カメラによる首の負担に悩んでいる方にはおすすめです。
防寒着、寒さ対策について
寝袋は#3使用。防寒着としてインナーダウンの下、フリーズ(上)、アウターフリース(上)、手袋、ヘッドバンドを持っていきました。
この中で使用しなかったのはヘッドバンド。それ以外は全て使用しました。一番寒かった日はこれらを全部着込みましたが、寒くて寝れないということにはならなかったのでこれでよかったと思います。
インナーダウンの上があればもう少し寒くてもいけるかなぁ。
カメラ機材について
一眼、三脚は星景写真と料理の撮影のみで使用しました。
正直言うと縦走時に星の写真を撮るのは厳しいと感じました。朝3時に起きるところを2時に起きて、星の写真を撮った日もありましたが、「よし!星を撮るぞ!」という気持ちはあまり湧いてきませんでした。
実は星の写真を撮るには、この「撮るぞー!」という強い気持ちがないとなかなか難しいんです。というのも星の撮影は寒いし、本来寝る時間に起きなければならないしで、体力を消耗します。高いモチベーションがないとなかなか実行出来ないのです。
今回、そこまでモチベーションを保てなかったのは、歩くことに体力を温存したいという気持ちを優先してしまったからだと思います。体力的に一杯一杯だったので、星撮りにリソースを割けなかったというのが正直なところだと思います。
今回の山行の教訓は「山で星の写真を撮るには余裕がないとダメ」ということ。
山で星の写真を撮るにはもっと体力をつけることが一番重要かなと。体力的に厳しい山行の場合は星撮影は諦めて一眼、三脚は持って行かないほうが無難だと思いました。
あとはコンデジ(RX100M3)での星景写真を試してみたいかなぁ。どの程度のクオリティになるかわかりませんが、正直一眼使っても大した写真は撮れないので(^^;)、、まぁコンデジでもいいかなぁという気がしてます。
壊れたもの
今回の山行で壊れたものが3つあります。「スパッツの留め具部分」と「オリーブオイルを入れた容器のフタ」と「カメラケースの紐の留め具部分」です。
このうち、後の2つは自分のせいなので仕方ないのですが、スパッツの留め具だけはちょっと腹立たしいです。何年も使って経年劣化したものであればしょうがないよねって思えますが、これ新品卸したてだったんです。
ただ、どこのメーカーだかわからない安物を買ってしまったのが敗因だと思ってます。
ソライロノート
良かった点もありましたが、いろいろと反省点もありました。
そのまま放置しておくとまた同じことを繰り返すので、次の縦走パッキング時にはこの記事を見返して、反省を活かしていこうと思います。