富士山の世界文化遺産登録おめでとうございます。
富士の麓で富士山に見護られて育った静岡県民として、とても嬉しく思います。
7月になり、山開きとなりました。富士宮口登山道は7月8日に頂上までの道が開通し、例年以上に登山者で賑わっているようです。僕もマイカー規制が始まる前に、富士山に登ってまいりました。
本記事は、2013年富士登山の「計画・準備編」になります。
計画
今回の富士登山の目的は次の3つにしました。
1)富士山山頂に登る。
2)登山中および剣ヶ峰で星の撮影。
3)ご来光をみる。
本来なら、山小屋に宿泊して余裕を持って登山したいところです。今回は2)を行いため夜間登山を選択しましたが、はじめて富士山に登る方には、以下の理由からおすすめしません。
暗くて登山道がよく見えない。
月明かりがなければ、登山道は真っ暗です。
街灯などありませんからね。自分のヘッドライトと周りに登山者がいれば、その人たちの明かりだけが頼りになります。
注意深く道をみないと間違って登山道ではないところ、入っては行けない場所に入ってしまう可能性もあります。さらに間違っていることに気づかなければ、道に迷ってしまう可能性もゼロではありません。
普段寝ている時間に登山
夜中に登るということは、普段寝ている時間に激しい運動をすることになります。体が慣れていないことをするわけですから、体力の消耗も普段以上になります。
おまけに高度が上がれば空気も薄くなるわけですから、自分が思っている以上に疲れ安くなります。
余裕のないスケジュール
夜間登山の場合、早く着きすぎると一番寒い頂上で長時間待つことになるためご来光の時間に合わせて出発することが多いです。しかし登山ではいろいろな状況により、時間通りに登れないことも多々あります。そうなるとご来光の時間に間に合わないかもしれないと焦りが生じ、オーバーペースになり、無駄に体力を消耗することになってしまいます。
と、いろいろ書きましたが重要なのは、自分の目的、体力、登山経験に応じて余裕のある計画を立てることだと思います。
大まかなタイムテーブル
次におおまかな登山スケジュールを立てました。
ポイントは駐車場に着いてから3時間ほどのんびり過ごすことです。理由は高度順化のためです。
僕は過去2回くらい、駐車場に着いてすぐに登山を始め、高度3000mくらいで頭が痛くなった経験があります。軽い高山病の症状と思われます。登山口に着いてすぐに登山を開始するとこのようなことになりやすいので、最低でも1時間くらいはのんびりして体を高度に慣らしましょう。
また頂上の到着時間は午前2時くらいを想定。もう少し遅れてもいいが、3時になってしまうと頂上で写真を撮る時間はあまりなくなってしまうので目標としては2時くらいと計画しました。
準備
計画ができましたので次は準備です。
上記が持っていくものの写真です。写真には写っていませんが、これ以外に三脚とカメラが必要になります。
一番重要なのは、防寒対策です。ご来光待ちの時間は真冬並みに気温が下がる中、じっと待っていることになるため十分な防寒対策が必要になります。僕はダウンの上下、フリース、手袋、毛糸の帽子、カイロなどを用意しました。マイナス5度まではこれで耐えられる想定です。
少し迷いましたがハイドレーションシステムにしました。昼間の登山ではないため、それほど頻繁に水を飲むとは思えませんが、やはりいちいちザックを下ろして水分を取るのは面倒なので。
それと頂上でカップラーメンを食べたかったので、少し荷物になりますがクッカー一式を持って行きました。
持ち物リスト
【衣】
アンダーウェア上下(着)
半袖シャツ(着)
厚手の靴下(着)
長ズボン(着)
帽子(着)
登山靴(着)
メガネ(着)
時計(着)
毛糸の帽子
インナーダウンジャケット(上下)
フリースジャケット
フリースインナー
レインウェア(上下)
手袋
タオル
スパッツ
【食】
スポーツ飲料(ハイドレーション)(1L)
水(1L)
行動食
キャラメル
食(おにぎり3つ、カップ麺、カロリーメイト)
小銭(トイレ用)
コッフェル
ガス
バーナー
ライター
スプーン・フォーク
【撮】
カメラ(EOS Kiss X7)
予備バッテリ(3つ)
三脚
クイックシュー
レンズ(AF18-200mm F/3.5-6.3 – Tamron)
レリーズ、リモコン
【その他】
ザック(36L)
カイロ
トイレットペーパー
ヘッドランプ
予備電池
スマホ
予備バッテリ
1つ補足です。
今回トレッキングポールは持って行きませんでした。理由としては、カメラを首から下げてたくさん写真を撮ろうと思っていたので、トレッキングポールは邪魔になると考えたからです。
しかし結果論から言うと、やはり下りはトレッキングポールがあった方が全然楽です。下山時はそれほど写真を撮らなかったので、トレッキングポールを持っていけばよかったと思いました。
富士登山情報
ソライロポイント
- 目的、体力、経験に応じた余裕のある計画を立てる。
- 高度順化のため、登山口で1時間以上のんびりする。
- 真冬並みの十分な防寒対策を持っていくこと。
富士山は誰でも登ることができる山ですが、だからといって気軽に登れる山ではありません。しっかりとした準備・計画を立てることが重要だと思います。
続きはこちらです。
富士山に登る2013【宙色の富士登山編】
富士山に登る2013【剣が峰・ご来光・下山編】