2012年9月に薬師岳に登った時の記録です。
2年前の山行ですが、過去の山行記録も残しておきたいので写真やメモ、当時のツイートを元に書き起こしました。
登山情報
【日時】2012年9月15日~9月16日
【天気】1日目:曇りのち晴れのち雨、2日目:晴れ
【目的地】薬師岳
【前泊】折立キャンプ場(無料)、Googleマップでみる
【駐車場】折立キャンプ場駐車場(無料)
【前日移動タイム】630自宅‐1330折立(折立キャンプ場テント泊)
【1日目コースタイム】526折立キャンプ場‐707三角点(1871m)713‐934太郎平小屋944‐1002薬師峠1149-1252薬師岳山荘‐1345薬師岳1350‐1417薬師岳山荘1425‐1512薬師峠キャンプ場(テント泊)
【2日目コースタイム】347薬師峠‐薬師岳を目指すも撤退‐420薬師峠624‐646太郎平小屋‐815三角点820-918折立キャンプ場
【装備】アライテント トレックライズ1、モンベルダウンハガー#3、snow peak チタントレック900、エバニュー チタンフライパン20、PRIMUS バーナー P-132(廃盤モデル)、snow peak チタンシングルマグ300ml ※覚えている限り
【カメラ装備】GalaxyS2(メインで使用)、CASIO EXILIM EX-FH100(一応持っていたが帰りに数枚撮ったのみ)※デジ一、三脚は不所持。
折立キャンプ場
自宅を出てから7時間。折立キャンプ場に到着。駐車場は7割位埋まっていました。
ここは駐車場もキャンプ場も無料なのがありがたい。
このテント場に熊が出没した写真をネットでみたことがあります・・・怖いっす((((;゚Д゚))))
テントは写真に写ってる他は張られてませんでした。
車中泊でもよかったのですが、ぐっすり寝るにはテントが一番ですので車道に近い側にテントを張り明日に備えました。
愛知大学山岳部薬師岳遭難事件
薬師岳の折立の登山口には愛知大学の遭難慰霊碑があります。
十三重ノ塔。愛知大学山岳部員13名がこの薬師岳で命を落とされています。
昭和38年に起きた大遭難事故。亡くなった13名の中に地図とコンパスを所持している者は誰一人いなかったと言われています。
愛知大学パーティは、1963年(昭和38)1月2日に太郎小屋を出発、頂上まであとわずか300m(時間にして20分くらい)を残して薬師岳登頂を断念した。そして下山途中で、正しいルートから90度ずれている東南尾根に入りこんでしまった。(出典:愛知大学山岳部薬師岳遭難事件 – 団塊の世代一代記(Akimasa Net))
山と高原地図36(剱・立山)にも愛知大学大量遭難地点と記されていました。
山の恐ろしさを思い知るととともに、改めて山で死なないためにしっかりと準備し最善の注意を払わなければ!と気を引き締め、手を合わせました。
折立-三角点(1871m)
5:26折立ヒュッテ(無料休憩所)でトイレをすまして出発です。
折立からしばらく樹林帯の中を歩きます。
1時間くらい歩いたところで少し開けているところがあり、山が見えてきました!
1871mの三角点のベンチ。ここまで1時間40分位かかりました。
1870.6mの三角点。太郎平まであと4.2キロとあります。まだまだですね^^;
出発時は雲が多くパッとしないお天気でしたが、この頃にはいい感じお天気になり最高に気持ちのよい山歩きに!
三角点(1871m)-太郎平小屋
7:13三角点を出発。
振り返ると有峰湖が見えました。
ところどころにこのような道標があり、歩いてきた距離、次のポイントまでの距離、標高などが書かれています。こういうのはすごくありがたいですね^^
石が敷き詰められた階段状の道です。
写真ではわかりにくいですが、よくみると富山湾が見えています!
なんと、生剱岳です!はじめてみたー!超カッコイイっす!一番右に見えている山は・・・鹿島槍ですよね!すげぇ。いつかは登りたい山々。
さらに進むと左手にみえてきたのは薬師岳!あれに登るのかぁ。まだまだ遠いです(^^;
このあたり木道が整備されていて歩きやすいです。さあ、だいぶ歩いてきました。太郎平小屋はもう近いのではないでしょうか。
9:35太郎平小屋とうちゃ~く^^
ここからもいい眺めです。
太郎平小屋-薬師峠
太郎兵衛平道標。雲ノ平方面、黒部五郎岳への分岐にもなっています。いつか歩きたいです!
薬師峠に向かう木道。とにかく気持ちいいです!
薬師峠のテン場がみえてきました。
10:02薬師峠キャンプ場にとーちゃーく!
昼の山ごはん
まずはテントを設営。
場所は景色のよい端っこの方にしました。
お昼の準備。シェラカップにはナスとベーコンと玉ねぎ。みじん切りの玉ねぎも。
日清ラ王を使って山ラーメンです^^
お腹も十分膨れました。
サブザックにレインウェアと水など最低限のものだけ詰めて薬師岳に登ってきます!
薬師峠-薬師岳山荘
最初はゴツゴツした岩場。沢沿いの道を少し歩きます。
平らなところに出ました。
薬師岳が近づいてきました!
薬師岳山荘と薬師岳。こうしてみると薬師岳って結構白く見えますね。
12:52薬師岳山荘到着!
薬師岳山荘-薬師岳
薬師岳山荘から少し登ると避難小屋跡がありました。
すぐ近くにケルンがあり、中に仏像が安置されています。ここが愛知大学山岳部員が間違ってしまった東南稜との分岐のようです。
ガスガスの中、東南尾根方面も写真に撮っておこうとフラフラ歩いていたら「そっちじゃないですよ」と声をかけられる。「あ、ありがとうございます」。もちろんわかっていましたが、こうやって声をかけていただけることはとてもありがたいことです。
いよいよ、山頂間近です。
そして13:45山頂到着です!
ゆっくり写真を撮っているヒマはなく、急いでレインウェアを着ました。
薬師岳-薬師峠
薬師岳山荘まで戻ってくると雨は止んでいました。ここでレインウェアを脱ぎます。
ついでに薬師岳山荘でビールを購入。もちろんここでは飲まずにテントに戻ってから用です。
15:12に薬師峠キャンプ場に戻ってきました。
夜の山ごはん
夜は同じ具材で山パスタを食べたのですが、んー、このパスタ何味なのかまったく覚えてませんw
今回は一眼を持ってきていないので、星撮影はありません。
この後ビールを飲んで早めに就寝しました。
薬師峠-撤退
朝3:30に起き3:47に薬師岳を目指し出発しました。山頂での御来光には間に合いませんが、途中のどこかで日の出が見れればいいかなという考えです。
しかし、ハプニングが起きました。
歩き始めて5分くらいでヘッドランプが消えてしまいました。電池が切れたようです。薬師峠から沢沿いの岩場の道を歩いていたところです。もちろん替えの電池は持っていたので電池を入れ替えます。しかし電池を入れ替えてもヘッドランプは付きません。
んー、これは困りました。まだまだ日が昇り明るくなるまでは時間がありそうです。
薬師峠はすぐそこなので戻ることにしました。たかだか5分でしたがスマホの明かりだけをたよりに歩くのはちょっと怖かったですが、無事テン場に戻ってきました。
明るくなってから山頂を目指すことも考えましたが、帰りの時間の心配もあります。昨日山頂に立っているので今日の薬師岳登頂はやめにしてゆっくり朝食をとることにしました。
テン場からの朝の風景です。
薬師峠-折立
名残惜しくはありますが6:24薬師峠を後にしました。
この日もさわやかな秋空で気持ちのよい登山道を歩きがら下山することができました。
ソライロノート
山行時の写真、コースタイムメモ、ツイートをみながら当時のことを思い出しつつ記録を起こしてみました。いろいろ忘れていることがありましたが、こうして書いていると当時の記憶も蘇ってきます。
今回の山行の最大の失敗だったヘッドランプ。
電池を入れ替えてもヘッドランプがつかなかった原因は、単に電池の入れ方が間違っていただけだったのです!
この後、同じ失敗を繰り返さないよう暗闇でも電池を正しく入れ替えれるよう一生懸命練習しました。でもあれからだいぶたったのでまた電池の入れ替え方法を復習しておこうと思います。
富山側からのはじめての登山は、何かもが新鮮でした。気持ちの良い登山道から見える富山湾、有峰湖、剣岳、北アルプスの峰々、目に映るものすべてに感動しました。
そしてこの方面には、いまだ歩いていない山たちがたくさんあります。あこがれの雲ノ平、鹿島槍、剣岳、数え上げればキリがありません。
いつかきっと・・・あの山の頂に。あらためてそんな想いを強くしました^^