お昼を食べたあとは、夜の撮影に備えて休んテントで休んでおくことにしました。ワインを飲んでいたのでいい気持ちでうとうとしていました。
※本記事は「夏山真っ盛り!常念岳、テントから望む北アルプス大展望と天の川【山パエリア編】」の続き「天の川編」になります。タイトル詐欺と言われてきましたが、今回ようやく天の川登場!
テントサイト
ここで常念小屋のテント場について少し説明をしておきます。
常念小屋にはテントサイトが2箇所あります。1つは小屋の入口手前右手側。ここを第1テント場とすると、もう一つは、第1テント場からさらに横通岳寄り、ここを第2テント場とすると、今回は第2テント場で幕営しました。
第1テント場の利点は、テント場内にトイレがあること。小屋に近いことが挙げられます。
第2テント場は、トイレはありません。第1テント場まで行く必要があります。小屋に行くにも少し歩かなければなりません。しかし、それでもオススメは第2テント場です。第1テント場はあまり平らなところがありません。それから槍ヶ岳側の展望がありません。それに比べて第2テント場は平らな場所が多く、何と言っても槍ヶ岳側の展望が素晴らしいです。
僕は運良く第2テント場に一番乗りしたため、一番槍ヶ岳側(上記写真の一番下の丸太の手前)の場所を選びました。ここなら他の人のじゃまにもならずに撮影もできそうです。そして何より、テントから一歩出ると目の前は北アルプスの山並みという、最高のロケーションです。
宙色の時間
夕方になり、夕飯を食べ終え、日が沈んでいくのをみたあと、片付けや明日の朝の山頂アタック用のパッキングなどをしていると、テントサイトにも夜が時間がやって来ました。
普通の登山者は早めに就寝しているので、あまり音を立てないように撮影の準備をしました。天気は快晴でたくさんの星が瞬きはじめました。
ソラを見回してみると、ちょうど常念岳に天の川がかかっています。
テント場のテントの明かりと一緒に撮ってみるのも面白かったかもしれません。上の写真も一応テントが写っているのですが、暗くてよくみえませんね。
続いて、テントの正面に見える槍ヶ岳方面です。
テントからこの山並み、そしてこの星空が眺められる幸せ。常念小屋のテント場は最高です。
天の川は常念岳の上なので、この構図では入ってきません。
しかし時間の経過とともに天の川が移動してきます。24:00近くなり、天の川が槍正面構図にフレームインしてきました。ちにみにレンズは10-22mm(APS-C)で最広角で撮影しています。
そして1枚だけでしたが、流れ星ゲットしました!
天の川の右側です。槍の上方やや右で、横に流れています。
短い軌跡ですが、流れ星と分かる程度に写っているので満足です。
最後にコンポジット合成を載せておきます。
元々、微速度動画用に連続撮影をしたのですが、動画がイマイチな感じなので、コンポジットにしてみました。
言葉は悪いですが、気持ち悪いくらいの星の数と光です。天の川というのがいかにたくさんの星が集まっているかがわかります。
こちらは1枚105秒露出で51枚の写真をコンポジット合成してます。約1時間半分です。
上記のうち最後の11枚だけでコンポジットしてみました。
コンポジットにするなら、北極星を入れた円周構図も撮っておきたいところです。北斗七星やカシオペア座もみえていたのですが、そういう構図では撮りませんでした。こういう星景写真を長時間撮るのは本当に久しぶりで、あまり構図を考えている余裕が無かったのかなぁと。
そしてタイマーリモコンをセットしてはテントに入りを何回か繰り返すうち、いつの間にねむってしまいました。
気づいたら明るくなってしまいました。というわけで星空撮影はここで終了です。
今回のソライロポイント!
・テント場から北アルプスの大展望と天の川が撮影できる常念小屋はロケーション最高です。オススメは第2テント場。
・天の川はコンポジット合成に向かなそうです。星の数が多すぎて白っぽくなってしまう。
・予め天の川の位置などを計算して構図を考えておくとスムーズに撮影できる。(今回は準備不足でした)
山カメラ選びに迷ったらこちらを参考にしてみてください。
>> 僕がEOS Kiss X7を『山カメラ』に選んだ5つの理由
登山でのレンズ選びにこちらのを参考にしてみてください。
>> 登山でのAPS-Cレンズ選び
さて、次のミッションは常念岳登頂になります。
登山編2日目に続きます。