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【ソライロ遍路】パッキング編

パッキング編_16日目のザック

今回のソライロ遍路でのパッキング一覧についてご紹介します。

お遍路中に購入して増えたもの、途中で不要と判断しゆうパック(計4回利用)で送り返したものもあります。その結果、初期パッキングは約23kg、帰宅時は約14.5kg(水食料なし)となりました。未来の自分とこれから初めてのお遍路に行く人のために、パッキングのポイント、反省、改善点など思いつくままに記してみました。

パッキング一覧の中で、途中不要と判断し返送したものについては①~④の数字を振っています。数字は何回目の返送かを表しています。記事後半に返送したものの一覧もあります。

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【基本装備】

パッキング編_基本装備

■ザック:OSPREY ジーニス88、ザックカバー
■テント:アライテント トレックライズ1アンダーシートT1、ペグ8本(アルミ4/プラスチック4)
■寝袋:モンベル UL.スパイラル アルパイン ダウンハガー #3ブリーズドライテック U.L.スリーピングバッグカバー[④]
■テントマット:サーマレストZライト ソル
■インナーシート:オールウェザーブランケット

こちらは最低限必要な基本装備品です。お遍路でなくても、テント泊の登山でも変わらない装備になります。

ここでの迷いどころは2点、ザックの大きさと寝袋の種類です。

ザックは65Lに抑えたかったのですが、一度65Lのザックにパッキングしたところパンパンになってしまったのでワンサイズ上のザックにしました。

3月中は3度くらいまで冷え込むこともあり、寝袋は#3でも寒く着ているものをすべて着込んでしのぎました。お遍路後半は#3で寒いということはなく、また暑すぎて困るということもありませんでした。(※自分は普通の人より寒がりです。)

もう1つ、お遍路でのテント泊でペグを使用したのはたったの1回きりでした。室戸岬へ向かっている中、かなりの雨と風が吹いていて屋根も壁もないところでの幕営した夜、ペグダウンが必要でした。たった1回のためにペグを持つべきかどうか悩むところでしょう。悪条件のときは必ず宿に泊まることを徹底するのであればペグは持たなくてもいいかもしれません。多少の悪条件の中でもテント泊をするのであれば、ペグは持つべきでしょう。

【バッテリー、カメラ、電子機器類】

パッキング編_バッテリー

■モバイルバッテリー:Anker PowerCore 20100 2個、cheero Power Plus 10,000mAh[③]
■ソーラーバッテリー:Anker PowerPort SolarGOAL ZERO ポータブルソーラー発電機 NOMAD 7[③]
■ナノカーボンペン:ETSUMI メンテナンス用品 ナノカーボンペン
■三脚:Fotopro DIGI-204[①]、自撮り棒+自作ミニ三脚[④]
■カメラ:SONY Cyber-shot DSC-RX100M3[①]
■カメラバッテリー:SONY NP-BX1 5個[①]
■記録メディア:マイクロSDカード(64GB) 4個、SDカード(128GB) 2個[①]、SDカードアダプター 2個[③]、ポータブル ハードディスク 2TB USB3.0[②]、TAXAN MeoBankSD HS MBSD-HS-03(データコピー用)[②]
■スマホ:GALAXY S4 SC-04E 2台[1台③]、Galaxy S4バッテリー 3個
■wifi:NEC モバイルルーター Aterm MR04LN[③]
■充電器、コンセント:USB充電器(4ポート)[③]、USB 急速充電器 RAVPower 40W 4ポート(途中購入)、MyCharger Multi U MCMULTIU[②]、NP-BX1用充電器[②]、Galaxy S4バッテリー充電器[④]、USBケーブル10本[1本②、4本③、1本④]、三又コンセント[④]
■ヘッデン、ライト:PETZL ティカ R+PETZL ティキナ ピンク(単4電池3本)(予備)[④]、PETZL 「ティカR+」 「ティカRXP」 用乾電池アダプター(単4電池3本)、非常用手回しライト BunBun eco light[③]、予備単4電池 3本[③]
■時計:SUUNTO Vector Khaki(腕時計)

ここはこだわりが多かったにもかかわらず、多くのものを送り返す結果となりました。

当初はお遍路中に動画を撮影してYoutubeにあげる予定だったので、そのために必要な機材をいろいろ持っていましたが、これらがすべて不要となりました。

またスマホやヘッデンなど壊れたら困るものの予備品を持っていましたが、これらも途中で送り返しました。

特にスマホは、宿泊予約、家への連絡、リアルタイムツイート、写真撮影をすべてスマホで行っており、欠かすことの出来ない必須アイテムでした。もしスマホが壊れたらお遍路がストップしてしまいかねない、それくらい代えの利かないものでした。しかしよく考えれば、普段の生活同様スマホがなければないでなんとかなるものです。電話は公衆電話があります。写真は安いカメラを購入すればいいでしょう。どうしてもtwitterをやりたければ、Amazonでスマホを購入してコンビニ受け取りをすれば数日の我慢で済むでしょう。

山に篭もるわけではないので、コンビニやホームセンターはいくらでもあるので予備品は持たなくていいんじゃないかと。実際にお遍路を経験してみてそう思いました。

【自炊道具】

パッキング編_自炊道具

■クッカー:trangia メスティン TR-210(セラミック加工)
■ガスバーナー:SOTO レギュレーターストーブ ST-310(350g)、Esbit ポケットストーブ[④]
■風防:MSR ヒートリフレクターウィンドスクリーンUNIFLAME ウィンドスクリーン S[②]、SOTO レギュレーターストーブ用ウィンドスクリーン[④]
■燃料類:カセットガス 1本、固形燃料 6個、ライター 2本[1本④]、ファイアースターター[④]、マッチ[④]
■食器、調理道具類:snow peak チタンシェラカップ E-104snow peak チタンシングルマグ 300、フォーク、スプーン、ナイフ[④]、OPINEL#8、トング[②]、シリコンヘラ(柄なし)[②]、五徳ナイフ(レザーマン)、プラスチックまな板、木製トレイ[④]、ラップ、アルミ箔、お茶袋 10袋、干し網大、プラティパス(2L)nalgene ナルゲン 広口 1.0L Tritan

自炊道具の一番のポイントはガスバーナーです。今回、いつも山では使用しないSOTO レギュレーターストーブを持っていきました。このバーナーにした理由は、コンビニでも入手可能なカセットガス(CB缶)が使用できるからです。このタイプのバーナーとしてはイワタニのカセットガス ジュニアバーナーが有名ですが、自分は料理がしやすそうなSOTOのストーブを以前に購入していたので使用しました。唯一にして最大の欠点は重さが350gもあることです。これが大きなマイナスポイントなのですが、お遍路で自炊するにはCB缶が使用できるバーナー以外に選択肢はないと考えていました。

しかし実際にお遍路をしてみて思ったのは、いつも山で使用しているガス缶(OD缶)でも問題なく入手できるということでした。さすがにコンビニでOD缶は売っていませんが、ホームセンターにはほぼ間違いなくあります。ホームセンターはたくさんあります。実際歩いていてコメリやコーナンなどかなり頻繁にみかけました。毎日自炊していてもガス缶(250g)は10日くらいもったので、お遍路中に購入するのは4,5回。少し余裕を持って計算しておけば、OD缶で十分に対応できたなぁと思いました。

風防を3種類も持っていたのは、無駄だったと思います。またストーブの予備としてポケットストーブを持っていましたがこれも不要だったなぁと。食器、調理道具類も必要最低限でよいと思います。食器、調理道具類をさらに削るとしたらマグカップはなくてもシェラカップだけでなんとかなったかなぁと思います。

【食材】

■干し野菜、干し肉
■調味料

食材の詳細はこちらにまとめました。

【衣類】

■レインウェア:THE NORTH FACE RAINTEX Plasma
■スパッツ[③]
■靴:ザンバラン フジヤマNW GT(登山靴)、サンダル
■防寒着:インナーダウン上(袖なし)[④]、下、インナーフリース(上)、防寒用帽子[②]
■登山用アンダーウェア上下 2枚[1枚④]、Tシャツ 2枚[1枚④]、パンツ 3枚、靴下 2足
■長ズボン、ハーフパンツ[②]
■帽子[③]
■薄手の手袋、軍手
■フェイスタオル 2枚[1枚④]、ハンドタオル[③]、ハンカチ 2枚[1枚④]、雑巾、リストバンド
※出発時の服装は、Tシャツ、ズボン、登山用アンダーウェア上下、靴下、帽子、パンツ、ハンカチ、登山靴です。

お遍路は1~2ヶ月におよぶ長期間の旅になるので、季節が変わっていく難しさがあります。最初は冬のように寒い日もありましたが、だんだん暖かくなっていき夏のような暑さの日が続いたりしました。長期間の旅では仕方のないことですから、最初からいらなくなった服、防寒着は送り返す前提で一番寒い気温に合わせて準備するしかないと思います。

また着替えは最低1週間過ごせるくらいのもので十分だと思います。ただし、2日間雨が続いて服を濡らしてしまった場合でも対処できるくらいの余裕は必要でしょう。衣類というのは意外と重くがさばります。衣類を少なくできれば軽量化にも繋がるでしょう。着替え類はお遍路中でもいくらもで手に入れることができます。

雨の日はレインウェアを着ればスパッツはなくても問題なし。

靴は出発前も悩んだすえに登山靴にしたが、お遍路中登山靴にしたことを大いに後悔しました。遍路道のうち山道は約1,2割、残りの8,9割を占めるのは平らなアスファルトです。登山靴は平らなアスファルトを長く歩くのには全く向いていません。平らな長距離を歩くには絶対に軽い靴がよいです。といっても少ないとは言え山道もあります。となると2足持ちでいくか。もし1足でいくなら山にも対応できるトレランシューズがいいかもしれない。ただ靴に関しては実際に歩いてみないとわからないので、、、他の方の意見を聞いてみたいところです。

【その他】

■医療品:ファーストエイドキット[④]、絆創膏、めん棒、整腸剤、風邪薬、テーピング
■袋:mont-bell O.D.ガベッジバッグ4L[③]、ビニール袋 20袋、ジップロック(小) 6袋、20Lゴミ袋 10枚、45Lゴミ袋 3枚
■サブバック:ショルダーバッグ(途中で捨てた)、お遍路用さんや袋(現地購入)
■サブザック:SEA TO SUMMIT ウルトラシル DRY デイパック[④]
■貴重品:財布、小銭入れ、運転免許証、保険証、クレジットカード、キャッシュカード、現金、テレホンカード
■日用品他:歯ブラシ、石鹸、ボールペン、洗濯洗剤 3個、トイレットペーパー 1本、ウエットティッシュ 1個、耳栓、軍手、ぞうきん、メガネ拭き、イヤフォン、張り綱、ビニール紐、ビニールテープ、ガムテープ、反射たすき[③]、温湿計[④]、名刺、折りたたみ傘(現地購入)
■地図:四国遍路ひとり歩き同行二人 地図編Geographica,Googleマップでのルートデータ表示(Android)
■お参り道具:納経帳、手ぬぐい、金剛杖、経本、納め札、白衣(上)、菅笠、ロウソク、線香(※すべて現地購入)

荷物をデポしてお寺に行くときはサブバック代わりの「さんや袋」を持っていたのでサブザックは全く出番がありませんでした。

残り日数が少なくなった終盤で、もうたいした山はないだろうとファーストエイドキットを返送しました。町中なら普段の日常生活と同じ。普段からファーストエイドキットを持ち歩く人はそうはいないでしょう。

反射たすきは途中で返送しましたが、歩道の狭いトンネルでは重宝しました。持っていたほうが安心です。温湿計はほとんど見ることはなかったのでなくてもよかったなぁと。

折りたたみ傘は持っていたほうがよい。長いお遍路生活の中では雨の中お参りする日もあるはず。雨の中、レインウェアと菅笠だけでお参りしていると経本やお線香、大事な納経帳が濡れてしまいます。そんなときは傘があると安心です。

【初期パッキングの重量】

ザック重量:21.5kg
サブバッグ重量:1.5kg
合計重量:23kg

【途中で返送したもの】

パッキング編_42日目のゆうパック返送

【①回目の返送】
日付:3日目(3/24)
種別:ゆうパック
重さ:1.5kg
値段:送料720円
内容:SONY Cyber-shot DSC-RX100M3Fotopro DIGI-204SONY NP-BX1 5個、SDカード(128GB) 2個

【②回目の返送】
日付:11日目(4/1)
種別:ゆうパック
重さ:1.4kg
値段:箱代100円、送料720円
内容:NP-BX1用充電器、USBケーブル1本、ポータブル ハードディスク 2TB USB3.0TAXAN MeoBankSD HS MBSD-HS-03(データコピー用)UNIFLAME ウィンドスクリーン S、トング、シリコンヘラ、防寒用帽子、ハーフパンツ

【③回目の返送】
日付:17日目(4/7)
種別:ゆうパック
重さ:1.7kg
値段:箱代100円、送料720円
内容:GALAXY S4 SC-04E(予備)、NEC モバイルルーター Aterm MR04LN、単4電池 3本、cheero Power Plus 10,000mAhGOAL ZERO ポータブルソーラー発電機 NOMAD 7、BunBun eco light、USB充電器(4ポート)、MyCharger Multi U MCMULTIU、USBケーブル 4本、SDカードアダプター、スパッツ、帽子、反射たすき、mont-bell O.D.ガベッジバッグ4L、ハンドタオル

【④回目の返送】
日付:42日目(5/2)
種別:ゆうパック
重さ:2.5kg
値段:箱代100円、送料950円
内容:ブリーズドライテック U.L.スリーピングバッグカバー、自撮り棒+自作ミニ三脚、Galaxy S4バッテリー充電器、PETZL ティキナ ピンク(予備)、USBゲーブル 1本、三又コンセント、SEA TO SUMMIT ウルトラシル DRY デイパック、インナーダウン:上(袖なし)、登山用アンダーウェア上下 1枚、Tシャツ 1枚、フェイスタオル 1枚、ハンカチ 1枚、Esbit ポケットストーブSOTO レギュレーターストーブ用ウィンドスクリーン、ナイフ(食器)、ライター 1本、ファイアースターター、マッチ、木製トレイ、ファーストエイドキット、温湿計

【ソライロノート】

今回の経験と反省を踏まえたパッキングのポイントについて。

1ヶ月以上もの長いあいだ使用し続けることを考えると、いくら便利であっても壊れやすいものは持つべきではないです。あるいは「壊れてもいい」「ダメにしてもいい」と思えるものを持っていくべきだと思います。実際、いくつかの道具がこのお遍路でおしゃかになりました。

お遍路というのは8割方町中を歩きます。必要な物はいつでも購入できます。その点で山に篭もりっぱなしの縦走登山とは大きく異なります。このことは当然行く前からわかっていたつもりでしたが、いざパッキングする際になると、持たないより持っていたほうが安心という思いから、あれもこれも詰め込んでしまいました。その結果ザックはどんどん膨れていてき、背中にのしかかる20キロ以上の重さに大いに苦しめられられました。食材も含めるとピークは24,5キロあったと思われます。

次にお遍路する際は、以下を肝に命じてパッキングしようと思います。

・なくなったら買えばいい。
・壊れたら買えばいい。
・足りなくなったら買えばいい。

人が住んでいない秘境に行くわけではありません。四国にもちゃんとコンビニ、ホームセンター、100均ショップなどお店はあります。必要な物は買えばいいんです。「これがあるといいかもなぁ、、」というものは、全部持っていかなくてもいいです。本当にこれがないと困るというものだけで十分でした。

長期間におよぶ自炊&野宿生活において、本当に何が必要で何が必要ないのか、想像だけで判断するのは非常に難しいところです。一番いいのは経験者の話を聞くことだと思います。ただどういう旅をするのか?何を重視するのか?はその人その人によって違ってきます。

僕のパッキングの大きな特徴は、テント泊野宿、幅広い料理ができる自炊道具(と食材と調味料)、ソーラーと大容量モバイルバッテリーでの電源確保の3点だと思います。

未来の自分と、僕と同じようなこだわりを持つ方のご参考になれば幸いです。きっと次にお遍路する際は、最初から15kg以内に抑えられるんじゃないかと思います^^

【ソライロ遍路準備編】

ルール詳細
パッキング編
パッキング編2(食材)
自炊計画

【ソライロ遍路移動編】

0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路

【ソライロ遍路各県初日】

徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊

【ソライロ遍路全記事一覧】

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