本記事は、ソライロ農園1年目(2019年度)の7月のきゅうりの栽培記録です。
5~6月のきゅうりはこちら。
5月:定植から一番花まで
6月:収穫日和
【7月前半:きゅうりの季節到来のはずが!?】
7月です。本格的な夏の到来と供に、きゅうりの収穫も本格的になってくることを期待!
定植から60日目
今日のきゅうり。
今日の収穫は1本ですが、形は悪くないです。
ん・・・
ちょっと気になるきゅうりが2本。
これはどちらも東側の株です。
今までも先細りのきゅうりは何本かありましたが、今までとちょっと違うような・・・先が細いだけでなく、実の先端がややしなびているように見える??
この日、隣のズッキーニの茎が折れてしまうという悲劇があったせいもあり、少し神経質になっているだけなのかもしれませんが、どうも今までの感じとちがうような若干の違和感を感じました。
それでもきゅうりは1-2日でかなり変わるので、明日にはなんともなくなっているかもしれません。
「きっと気のせいだよ」
自分にそう言い聞かせて、楽観的に考えておくことにしました。
定植から61日目
今日のきゅうり。
昨日気になった2本。
普通、きゅうりの実は1日たてば大きく成長するのですが、この2本は昨日からまったく成長がないように見えます。
昨日感じた違和感が、気のせいであってほしいと思っていましたが、やっぱりどうみてもおかしいように思います・・・今まで順調に育ってきたきゅうりですが、なにか異変がおきているのではないかという疑念が拭えません。
しかし、いろいろ観察してみましたが、他の実や雌花は普通にみえます。違和感の答えはみつかりませんでした・・・
定植から62日目
朝、畑に来てきゅうりの株をみたときに、思わず「あー・・・」という言葉が漏れてしまいました。
2日前から感じていた違和感は、気のせいではありませんでした。東側の株(→)だけ萎れていました。
上部のしおれ具合。
下部のしおれ具合。
しおれた葉と先細りのきゅうり。
一方、西側の株は問題なさそうで、実も1本収穫しました。
原因は全くわかりませんが、兆候としては先細りのきゅうりが成長が止まり、やや萎れ始めたように見えました。今日になって株全体がしおれてしまったことを考えると、一時的な栄養不足ではなく、何かの病気なのではないかと考えられますが、はっきりしたことはわかりません。
回復を願うばかりです。
定植から63日目
今日のきゅうり。
東側の株(→)は葉が黄色くなり始めており、枯れはじめているようにみえます。回復の見込みはなさそうです。
西側の株(←)は元気です。
しおれた株についている実。
実はそうでもありませんが、葉の色がだいぶ変わってしまいました。
こっちの実は、もっと長く成長しそうな形なのに、成長が止まり生育不良になっている感が強いです。
このまま残しておいても枯れるだけだと思うので、2本とも収穫しました。西側の株からも1本採れたのですが、こちらはやや育ちすぎかも・・・。とりあえず本日の収穫は3本です。
定植から64日目
今日のきゅうり。
東側の株(→)は完全に枯れてしまった。もはや回復は無理、これは仕方がない。
しかしよくみると西側の株(←)も、ちょっとおかしい!?
特に下の方が変です!葉がしおれてきています!!
この病気、もしかして伝染するのでしょうか??
この状態に対して正直どうしたらいいのか見当もつかず、なすすべなしでした・・・できることといったら、強風のせいでぐらいついていた支柱を直しておくことぐらいでした。
定植から65日目
今日のきゅうり。
東側の株(→)は完全に枯れました。
西側の株(←)は、ひょっとして回復してきている!?完全回復とは言い難いですが、気持ち回復傾向にあるようにみえます。まだのぞみがあるかもしれません!
しおれた葉と元気な葉が混在しています。
上部は萎れていません。
西側株から実を1本収穫。
曲がってますが、先細りはしてなくて、ちゃんと育っていました。
まだ7月になったばかり、きゅうりの季節はこれからです!せめて1株でもいいから、がんばってほしいところです。
定植から66日目
今日のきゅうり。
昨日は回復しかけたようにみえ、一瞬のぞみを持ったのですが・・・西側の株(←)もダメでした。
未来のあるはずだった雌花たちも咲いているのに・・・悲しいです。
定植から68日目
今日のきゅうり、完全に試合終了です。
引っこ抜いて残渣整理。
根っこのあたりを観察してみましたが、東側の株は根っこと茎の境目のあたりがスカスカになっていました。西側の苗はそうでもない。根っこ自体はくさってるわけでもなく、完全に枯れてるわけでもない。枯れてしまった原因、またそれにつながる何かがあるのかどうかよくわかりませんでした。
きゅうりの短い夏が終わりました。
きゅうりはなぜ枯れたのか?
推測になりますが、症状から見ると青枯病という病気に似ています。青枯病は、昨日まで青々として元気だった株が、急にしおれてしまい、そのまま枯れてしまう病気です。まさにこの通りになったのでおそらく間違いないでしょう。
青枯病の原因は、土の中にある病原菌が根っこなどから進入して汚染されてしまったということらしいです。特に高温多湿の梅雨時にかかりやすいのだとか。時期もぴったりです。
まわりの畑の方のきゅうりは、8月終盤まで採れていました。
向かいの畑の方は、夏の間に400本以上のきゅうりが採れたとか!(400本までは数えたけどそれ以上は数えるのをやめたそうなので500本近く採れたのかもしれません。)すごすぎます!
隣の畑も8月下旬まできゅうりがたくさんなっていました。少しお話を伺ったところ「接木の苗を使ったらいい」とアドバイスをいただきました。きゅうりの接木苗は青枯病に強いかぼちゃを接木にしているので、病気に強いのだそうです。私が使った苗は接木ではありませんでした。次回は絶対接木にします!それから連作をすると土中に病原菌がいついてしまうのか発生しやすいそうです。同じ場所に連作しないよう工夫する必要がありそうです。
青枯病の対策まとめ
対策はこの2つ、来年に活かしたいと思います。
・病気に強い接木苗を使う。
・同じ場所での連作は避ける。
ソライロノート
上記の病気対策以外にも改善点などをあげておきます。
・一番果の摘果
生育初期は株に負担をかけないよう、早採りを心がけるべきで、実は10cmくらいが目安だそうです。今回は一番果を含め初期のきゅうりを育てすぎて株に負担をかけてしまったと思います。
・子づるの摘心を忘れない。
子づるの摘心忘れがかなりありました。最初の5節までのわき芽かきはちゃんとできたが、その後の子づるのことをすっかり失念しており、だいぶ伸びてしまってから気づきました。これも株に負担をかけ、先細りきゅうりが多かった原因の一つと考えられます。
・コンパニオンプランツとして植えた青紫蘇とパセリについて。
きゅうりにはあまりウリハムシがつきませんでした。これが青紫蘇やパセリのおかげなのかどうかはわかりません。(ズッキーニの方にはウリハムシがたくさんついていたので。)とても効果があったと断言することはできないですが、紫蘇の葉がたっぷり採れたのはありがたかったです(パセリは少ししか採れませんでしたが)。コンパニオンプランツは次回も活用したいと思います。
はじめてのきゅうり栽培は、2株で24本のきゅうりが収穫できました。
周りの畑よりもかなり少ない収穫だったのは明らかですが、平均からしても少ないのではないかと思います。ズッキーニ、きゅうりとウリ科の畝は連敗でした・・・
それでも自分で育てたきゅうりは、新鮮でみずみずしくてとても美味しかったので、また来年も育ててみようと思います。
来年は、もっとたくさんの美味しいきゅうりが採れるように、これらの反省を活かしていきたいと思います!
【ソライロ農園シリーズ】
1.素人が畑を借りて週末百姓生活はじめました!
2.はじめての土作り【4月前半】
3.春の菜園計画【4月前半】
4.畝作りとはじめての植え付け【4月前半】
5.じゃがいもの芽と鷹の爪・唐辛子・ピーマンの植付け【4月後半】
6.春じゃがいも収穫までの道のり
7.ズッキーニを育てる(1)定植から初めての収穫まで【5月】
8.春じゃがいも2回目の収穫
9.ズッキーニを育てる(2)受粉順調、収穫真っ盛り!【6月】
10.ズッキーニを育てる(3)突然の異変!そして終焉へ【7月編】
11.春じゃがいもの土中保存を回収
12.きゅうりを育てる(1)定植から一番花【5月】
13.きゅうりを育てる(2)収穫日和【6月】
14.きゅうりを育てる(3)短い夏の終り【7月】
きゅうりの基本情報、保存方法、レシピなど
【きゅうりの基本情報】 名前:きゅうり(胡瓜)/黄瓜原産地:インドのヒマラヤ保存適温:10-13度科:ウリ科旬:5-8月主な栄養成分:成分の95%は水分で、ビタミンCやカリウムが含まれている。カリウムには利尿作用がありデトッ[…]