※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
5月8日、お遍路48日目その2。
お遍路48日目はいいお天気のなか天保山親水公園を出発し、へんろ小屋にて手打ちうどんなどの温かいお接待を受け、七十二番札所まで歩いてきた。
その1はこちら。
48日目-1 へんろ小屋で手打ちうどんのお接待、七十一番札所~七十二番札所
七十三番札所出釈迦寺
七十二番札所曼荼羅寺からすぐに七十三番札所出釈迦寺に到着した。
出釈迦寺山門。
山号は「我拝師山」。1つ前の曼荼羅寺もたしか同じ山号だったはず。同じ山号のお寺というのは普通にあるようだ。
境内に入ってすぐ左に捨身ヶ嶽禅定とかかれた案内板があった。
なんだろう?と思い読んでみる。弘法大師が幼少の頃、我拝師山に登り「将来仏門に入り、たくさんの人を救いたい。願いが叶わなければ、命を捨てる」と断崖絶壁から飛び降りたところ、お釈迦様が現れ、天女に抱きとめられたという伝説があるようだ。寺号の出釈迦寺はこの伝説からきているようだ。なかなか興味深い。
後ろに見える山が我拝師山のようだ。ちょっと登ってみたいかも、、
本堂。
大師堂。
大師堂前香炉。
境内の風景をスケッチされていた方。なにを描かれているのか、ちょっとだけみせていただく。
御朱印。
お寺の方に聞いてみると、捨身ヶ嶽禅定の言い伝えのある我拝師山には普通に登ることができるそうだ。出釈迦寺の奥の院である捨身ヶ嶽禅定が中腹にあり、その先は険しい山道になっていて往復1時間半から2時間とのこと。まったく予定になかったが、今日は最高に気持ちのいいお天気、登山日和と言えるだろう。目の前に心惹かれる山があるのに、素通りするわけにはいかない!
ということで予定を変更。ザックを納経所に置かせていただき我拝師山に登ってみることにした。
奥の院捨身ヶ嶽禅定へ
出釈迦寺の裏に出ると捨身ヶ嶽遥拝所というところがあった。左が標高481メートルの我拝師山。
奥の院の捨身ヶ嶽禅定までは、狭い道だが車道になっている。
少し登るだけで、下界の讃岐平野が見下ろせる。なかなかよい景色。
奥の方に瀬戸内海も見えている。
ウロコ雲のようになっていていい感じの空。
山頂方向。
500M未満の山とは言え、急峻な崖になっているようだ。
奥の院捨身ヶ嶽禅定山門に到着。ここまではラクーに来れた。
捨身ヶ嶽禅定石碑。
薬師如来像。
大日如来像。
不動尊像と供養塔。
自撮り。
本堂。
境内からの景色。右に見えているのは大池だろうか?
我拝師山への登り口への入口。ここを抜けていくようだ。
我拝師山へ
登り口にはこんな看板が。「登嶺者の方へ これより行場は当山の大霊域により飲食・危険行為は禁止です。注意して登嶺してください。」とある。
登嶺という言葉が新鮮に感じた。飲食も禁止、安易に登ってはいけない神聖な場所なのだろう。
我拝師山へのトレイルはいきなりの岩登りから始まる。舐めてかかったら文字通り足元を救われるだろう。
その先も鎖場、岩場が続く。こういう山登りは久しぶりなので、楽しくなってしまう。
しばらく登ると開けてきた。そして捨身尊像という像がある。
ここが捨身誓願の聖地らしい。
聖地と空。
この岩の上から飛び降りたのだろうか?
下界の景色はすばらしいが、真下を覗き込むと足が震える。
写真からは伝わりにくいが、真下は断崖絶壁((;゚Д゚));
とりあえず記念に自撮りをしておく。
山頂はもうすぐそこだろうか、さらに登ってみる。ちょっザレていて滑りやすくなっているところもあり、慎重に歩く。
山頂に到着。三角点と道標があるのみだが少しスペースもあり、山頂パスタができるなぁ、、と思ったがここは飲食禁止の霊域だった、、、(汗)
視界は少し開けていて讃岐平野と瀬戸内を見下ろすことができる。
この岩に腰をおろして少し休憩。
山頂近くのあやめ。
下山は滑りやすい箇所を特に注意して歩く。視界的には落っこちそうな感じに見えるところもあり、高度感があって少し怖い。
岩場、鎖場を下り、奥の院境内を抜け、車道を下りてきて出釈迦寺に。1時間20分くらいで戻ってこれたようだ。
景色最高!山登りは楽しいし、聖地の厳粛な雰囲気も味わえた。行ってよかった。
その3へ続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
【ソライロ遍路香川編】
46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
47日目-1 雲辺寺を下山し六十七番札所大興寺、観音寺市を歩く
47日目-2 六十八番札所~七十番札所、銭形砂絵を眺めため池のほとりで野宿
48日目-1 へんろ小屋で手打ちうどんのお接待、七十一番札所~七十二番札所
48日目-2 天気がいいので幼き空海が修行したという我拝師山に登る
48日目-3 弘法大師生誕の善通寺を打ち善根宿へ
49日目 雨のお参りは傘が役に立つ、七十六番札所~七十八番札所を打ち善根宿へ
50日目-1 カタツムリのお遍路、いそがずあせらず50日目
50日目-2 最後の遍路ころがしを越え、最高の遍路小屋にたどり着く
51日目-1 お遍路最大のピンチ!集団に襲われる!?
51日目-2 八十三番札所~八十四番札所、狸の聖地屋島に泊まる
52日目-1 八栗寺参道沿いのよもぎ餅屋のおばちゃんにハッパをかけられる
52日目-2 うどん納めをして八十七番札所長尾寺まで
52日目-3 おへんろ交流サロンを経由し最後の難関女体山へ
53日目-1 ラストナンバーにて結願、そして奉納
53日目-2 八十八番札所の先、四国一周をつなぎ閉幕