※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
5月10日、お遍路50日目その1。
お遍路50日目は朝5時に善根宿うたんぐらさんで迎える。相部屋だったが、気にならずによく眠れた。
49日目はこちら。
49日目 雨のお参りは傘が役に立つ、七十六番札所~七十八番札所を打ち善根宿へ
朝飯
6時前に居間にいってみると、もう朝飯の用意がされていた。品数豊富で超豪華!いつも自炊でこんな朝ごはんはお遍路初なので超うれしい!
お昼用のおにぎりまで握っていただきました。
しかも朝ごはんを食べている間に、まだ乾いていない洗濯物をご主人が近くのランドリーで乾燥機にかけてきていただけるとのこと、、、。そこまでしていただくのは申し訳なかったが、いいよいいよと笑顔でいっていただき、ありがたく甘えさせていただいた。
今日の予定
今日は八十二番札所根来寺までをまわりたい。七十九番札所天皇寺までは5.8キロ、八十番札所国分寺までは6.9キロ、八十一番札所白峯寺までは6.5キロ、八十二番札所根来寺までは5キロ、合計約24.2キロとなる。白峯寺と根香寺は五色台の山になり、最後の遍路ころがしだ。根香寺の近くに宿泊可能な遍路小屋があるのでここを第一寝床候補としたい。距離的にもちょうどよいのだが、問題はお天気である。朝は雨がやんでいるようだが、山に入るであろう午後には強い雨になる予報となっている。同部屋だった逆打ちのお遍路さんからは、天皇寺のあと八十番を飛ばして先に2つの山寺を打って、山を下りてから八十番を打った方がいいかもしれないとアドバイスをいただいた。たしかに雨のなか、山を歩くよりはその方がいいかもしれないが、五色台にある遍路小屋はとても評判がよく宿泊に適していると聞いていたので、できれば今日はここに泊まってみたかった。問題は雨のなか、そこまでたどり着けるかどうか。最悪、山中でのビバークも覚悟しておく。
50日目準備完了。とうとう大台の50日目に入ったが、いつもどおりあせらずマイペースで。
お世話になったうたんぐらさんに別れを告げ、6:50に出発した。
八十場の清水
曇り空だがまだ雨は降っていない。うたんぐらさんからしばらく行くとすぐに坂出市に入った。
朝の時間なのでサラリーマンや学生、児童の姿も多い。へんろ道には讃岐弁のこんな看板も。
「79番札所高照院まで もうちょっとやけん 頑張りまい」
今日も車の上ににゃんこ先生がいた。なんか愛嬌のあるくろねこさん(‘ᴗ’)
朝のストレッチは大事にゃん。
なんか休憩所っぽいところがあるなぁと思ったらお店のようだ。ところてんの看板が出ていた。
八十場の清水。「いかなる早天にも涸れることなく清水が流れているという 八十場の清水」
八十場そばの社。
ここにもぽっくり地蔵。
七十九番札所天皇寺
すぐ先に崇徳上皇ゆかりの天皇寺。
同じ敷地に白峰宮と天皇寺がある。
白峰宮神木のクスノキ。
天皇家の菊の御紋が入った馬の像。
白峰宮。
本堂。
大師堂。
御朱印。
右が天皇寺、左が白峰宮。
このお寺は、遍路地図には天皇寺ではなく院号の「高照院」と記載されていた。他のお寺はみな寺号の方で記載されているのに、この寺だけ院号で記載されているのを不思議に思い、納経所の方に聞いてみる。神仏分離令で一度廃寺となった後「高照院」というお寺を移転して再興されたそうだ。だから山門も仁王門もない。そいういう歴史の中で変化してきて今の形があるというお話だった。
次の札所までは6.9キロ。
カタツムリのお遍路
歩いていたら富士山のマークをみつけた。
「カタツムリの富士登山 いそがず あせらず」
カタツムリが背負っている殻が大きなザックみたいに見えた。自分はカタツムリのお遍路だな。いそがずあせらず50日目だ。
鴨川駅前の橋を渡ると、雲に覆われた山が見えてきた。あっちが五色台方面のようだが、この様子では山の中はもう雨が降ってるかもしれない。
橋を渡った先で「こだわり麺や」という、うどん屋さんを見つけた。お昼にはまだ早いが小腹は空いていたので入ってみる。
かけ小と鶏天で270円。安い早いうまい!うどん最高^^
八十番札所国分寺
雨が少しだけポツポツ降ることもあったがすぐにあがる。レインウェアを着ることもなく、八十番札所讃岐国分寺に着いた。
ミニ八十八ヶ所巡り。
お迎え弁財天。
国分寺由来。
本堂。
多宝塔と千体地蔵尊。
キンキラの願掛大師。
成満大師と願掛不動尊。
御朱印。
お寺のベンチでザックをおろし、朝にぎっていただいたおにぎりを食べる。
ここまで思っていたより時間がかかってしまい、11時を過ぎていた。少し体が重く疲れを感じていた。この先には最後の遍路ころがしの山が控えている。本格的な雨が降ってくる前に進んでおきたいが、体を休めるため少し長めの休憩をとった。
なかなか「よし行こう!」という気力が湧いてこなかったが、こういうときはとりあえず動き出してみる。レインウェアを着て、ザックを背負い直す。歩き出せば気持ちは後からついてくるだろう。
次の札所まで6.5キロ。まだぽつぽつ程度だったが、間違いなく本降りが近づいてきているだろう。
その2へ続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
【ソライロ遍路香川編】
46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
47日目-1 雲辺寺を下山し六十七番札所大興寺、観音寺市を歩く
47日目-2 六十八番札所~七十番札所、銭形砂絵を眺めため池のほとりで野宿
48日目-1 へんろ小屋で手打ちうどんのお接待、七十一番札所~七十二番札所
48日目-2 天気がいいので幼き空海が修行したという我拝師山に登る
48日目-3 弘法大師生誕の善通寺を打ち善根宿へ
49日目 雨のお参りは傘が役に立つ、七十六番札所~七十八番札所を打ち善根宿へ
50日目-1 カタツムリのお遍路、いそがずあせらず50日目
50日目-2 最後の遍路ころがしを越え、最高の遍路小屋にたどり着く
51日目-1 お遍路最大のピンチ!集団に襲われる!?
51日目-2 八十三番札所~八十四番札所、狸の聖地屋島に泊まる
52日目-1 八栗寺参道沿いのよもぎ餅屋のおばちゃんにハッパをかけられる
52日目-2 うどん納めをして八十七番札所長尾寺まで
52日目-3 おへんろ交流サロンを経由し最後の難関女体山へ
53日目-1 ラストナンバーにて結願、そして奉納
53日目-2 八十八番札所の先、四国一周をつなぎ閉幕