注目キーワード
  1. 保存食
  2. 備蓄
  3. 常温保存
  4. 大量消費

【ソライロ遍路紀行49日目】雨のお参りは傘が役に立つ、七十六番札所~七十八番札所を打ち善根宿へ

2016-05-09 08.16.34_金倉寺本堂

※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。

5月9日、お遍路49日目
お遍路49日目は善通寺そばの善根宿の布団の中で、朝5時に目が覚めた。野宿にどんなに慣れても、布団で寝た方が疲れがとれるのは間違いなかった。

外からは雨の音が聞こえる。今日は雨のお遍路になりそうだ。

48日目はこちら。
48日目-1 へんろ小屋で手打ちうどんのお接待、七十一番札所~七十二番札所
48日目-2 天気がいいので幼き空海が修行したという我拝師山に登る
48日目-3 弘法大師生誕の善通寺を打ち善根宿へ

朝飯

朝飯は昨日の残りのお好み焼きで済ませる。

2016-05-09-05.20.10_昨日の残りのお好み焼き

今日の予定

今日は3.6キロ先の七十六番札所金倉寺からはじまり、善通寺市から丸亀市に入る。距離的には七十九番天皇寺くらいまではいけそうだが、雨のお遍路となるため無理はせず、早めに屋根のある寝床を確保しよう。山がなくほぼ町中歩きなので歩きやすさはあるが、野宿場所探しには向きそうもない点が少し不安ではある。これまでどうにかなってきたのだからなんとかなるだろう。

49日目準備完了。まずは善通寺に宿の鍵を返しに行く。

2016-05-09 06.33.22_パッキング完了

善通寺へ

寺務所で鍵を返すついでに、善通寺の仁王門をもう一度みる。仁王門にはこの場所のことを表した、空海の著書『三教指帰』の二文がある。

2016-05-09 07.01.48_善通寺仁王門

玉藻所帰之嶋(玉藻なすところの島)。

2016-05-09 07.01.07_玉藻所帰之嶋

橡樟蔽日之浦(橡樟、日を覆うの浦)。

2016-05-09 07.01.16_橡樟蔽日之浦

七十六番札所金倉寺

まずは近くのマルナカでゴミを。掃除のおばさんがいたのでお断りして捨てさせていただいた。

雨はぽつぽつ程度。このくらいなら大したことはないだろう。

すぐに七十六番札所金倉寺に着いたが、このころには写真に映るくらいの雨足に。

2016-05-09 08.10.56_雨の金倉寺仁王門

境内に屋根のある休憩所があったので、そこにザックを置かせていただてからお参り。

本堂。

2016-05-09 08.16.34_金倉寺本堂

本堂前の香炉。

2016-05-09 08.16.51_本堂前の香炉

大師堂。

2016-05-09-08.24.53_金倉寺大師堂

雨の中お参りするお遍路さん。

2016-05-09 08.24.59_雨の中お参りするお遍路さん

御朱印。

2016-05-09 14.51.48_金倉寺御朱印

金倉寺は宗派は天台宗。弘法大師の妹がここのお寺にとついだというご縁もあるらしい。

まだ朝なのに雨のお参りでどっと疲れを感じてしまい、休憩所で少し休む。昨日もお会いしたツェルト持ちの歩きお遍路さんもいらっしゃった。この分だと最後まで同じペースかもしれないw^^

少し雨の様子をみていたが、弱まりそうもないので先に進む。次の札所まで3.9キロ。

七十七番札所道隆寺

ただ雨が降っているというだけで、これほど変わるものなのかと思うくらい雨の中を歩くのはしんどく感じてしまう。

わずか3.9キロがとても長く感じた。

お寺のそばの民家の前で傘を差して立っていた方から「お遍路さん」と声をかけられる。「道隆寺参拝の記念によかったら」と、手作りのかわいいお地蔵さんの焼物だった。

2016-05-09 10.21.21_かわいいお地蔵さん

お遍路さんが通るのを毎日こうして待っていらっしゃるのだとか。記念にありがたくいただいた。

道隆寺仁王門。

2016-05-09 09.57.48_道隆寺仁王門

本堂。

2016-05-09 10.02.38_道隆寺本堂

大師堂。

2016-05-09 10.02.57_道隆寺大師堂

御朱印。

2016-05-09 14.52.02_道隆寺御朱印

雨の中の参拝で一番気を使うのは、納経帳を濡らさないこと。納経帳はビニール袋に入れてるが、山谷袋の中に少しでも水滴がつかないように気をつける。山谷袋を開けたときに菅笠から水滴が垂れてきたり、レインウェアについた水滴が入ってしいまったりということも。やっぱり傘を差して、体全体を濡らさないようにしたほうがいいかなという気がしてきた。

次の札所は7.2キロ。まずは傘購入と初のうどん屋に入りたい!

傘購入と香川のうどん屋初体験

さっそくセブンイレブンがあったので折りたたみ傘を購入。

2016-05-09 10.45.49_折りたたみ傘購入

ついでにホットカフェラテを飲んで少しあたたまる。

このあたりで丸亀市に入ったようだ。丸亀と言えば、丸亀製麺を思い浮かべてしまうが、あの店は丸亀市とは何のかかわり合いもなく、本社も神戸にあると聞いた。まあそんなこととは関係なく、早く本場の讃岐うどんをうどん屋に入って食べてみたい!と思いながら歩く。

讃岐塩屋駅の近くで手打ちうどんのお店をみつけたので早速入ってみる。種類とかよくわからないので適当に頼む。ナスとちくわの天ぷらもつけてみた。

2016-05-09 11.26.10_讃岐うどんと天ぷら
2016-05-09 11.26.16_讃岐うどん

やっぱ讃岐うどんはこしがあるね。うどん美味しい!天ぷらもうまい。

うどんはラーメンやお蕎麦と違って完全にファーストフードだね。さっと出てきてさっと食べれて美味しいという。390円。次は冷たいうどんも食べてみたい。

満足して店を出る。

扇?うちわ?のような形のへんろ小屋があった。

へんろ小屋丸亀城乾とある。あーお城があるのか。

2016-05-09 11.54.32_ヘンロ小屋丸亀城乾
2016-05-09 11.54.43_遍路小屋の道標
2016-05-09 11.55.07_遍路小屋内

すぐにお城が見えた。丸亀城だ。

2016-05-09 12.11.35_丸亀城

雨はしばらくおさまっていた。天気がよければ丸亀城をちょっとみに立ち寄ってもよかったが、またいつ降り出してくるかわからないので先を急ぐ。

七十八番札所郷照寺

七十八番札所郷照寺に到着。

郷照寺山門。

2016-05-09 13.04.51_郷照寺山門

本堂。

2016-05-09 13.11.38_郷照寺本堂

撫で仏様。

2016-05-09 13.12.02_撫で仏様

さぬきの三大ぽっくりさま。お参りするとぽっくり死ねるそうな。

2016-05-09 13.12.35_さぬきの三大ぽっくりさま?

天井画が綺麗。

2016-05-09 13.17.18_天井画

大師堂。

2016-05-09 13.21.08_大師堂

万躰観音洞への入口。なんか地下に入ってくみたいだ。

2016-05-09 13.21.59_万躰観音洞への入口

すべて観音菩薩像。3万体あるらしい、、。

2016-05-09 13.22.49_3万体の観音菩薩像

御朱印。

2016-05-09 14.52.18_郷照寺御朱印

傘があるとお参りが楽だった。次の札所まで5.9キロ。雨はぽつぽつ降ったりやんだり、屋根のある寝床確保を優先して考えよう。

寝床探し

地図を確認したところ、この先に遍路小屋のマーク、公園もある、角山という小さな山もある。なんとかなりそうな気がしてきた。

郷照寺から続く細い遍路道を歩いていたところ、雲辺寺で一緒に通夜堂に泊まったカナダ人のデイビッドがいた。昨日は見かけなかったのでおとといぶりだ。よくみるとここは「うたんぐら」という善根宿だった。なるほど、彼はここに泊まるのか。でもなんで玄関の外に立っているのだろう?ここで何してるのか聞いてみたが、英語なので半分くらいしかわからなかったが、どうやら宿主さんは留守のようで電話をしたけどうまく通じなかったようだ。

2016-05-09-15.50.39_うたんぐら看板

お前もここに泊まるなら電話をかけてみてと言われた。泊まるつもりはなかったが、とりあえず電話してみることにした。話してみると、一応話は伝わっていたようで、もうすぐ戻ってくるから中に入って待っていてくれと言われた。お話をしていたら自分もここに泊まろうかなぁという気になってきた。2日連続で善根宿にお世話になることになってしまうが、今日は雨だしいいかなと。

そんなわけでうたんぐらさんに泊まらせていただくことにした。

善根宿うたんぐら

すぐにおかみさんが戻ってきて、奥の部屋に案内された。荷物を整理し、洗濯機をお借りして洗濯をさせていただいた。この天気なので乾きそうもないが、屋根の下に干しておいた。

夕飯をどうするか?ここは自炊が禁止なので外で食べるか、お弁当でも買ってくるかしないと。少し歩くとコンビニやお店があるようなので出てみる。雨はやんでいたが、またすぐに降ってきそうな感じだ。

10分ほど歩くと大きな通りに出た。うどん屋の看板をみつけ、うどんをもう1杯食べておこうと思い、行ってみたのだが、、、閉まっていた。店閉めるの早くないか!?とは思ったが、手打ちなので数に朝打った麺が終わったら店を閉めてしまうと聞いたことがあったのを思い出した。香川の人はうどんは主食ではなく、デザートみたいに別腹だとか、おやつ感覚なのかな。とにかくうどん屋には早い時間にいかないとだめなようだ。

ファミマがあったので今日はコンビニ弁当で済ませることにした。

夕飯

夕飯は炙り焼牛カルビ重弁当。

2016-05-09 16.50.56_ファミマで購入した食料

食事は寝室で食べてはいけないらしいので、居間にお邪魔させていただき奥様とお話しながらコンビニ弁当を食べる。すぐにご主人も帰ってこられた。お話を聞いていると、ここはかなり有名な善根宿らしく何度かTV取材もあったそうだ。お遍路さんからのお礼の便りや写真などもみせていただいた。ご夫婦のお人柄なのだろう、とても和やかに夕食をとらせていただいた。

出納帳

・お賽銭(金倉寺) 20円
・納経代(金倉寺) 300円
・お賽銭(道隆寺) 20円
・納経代(道隆寺) 300円
・折りたたみ傘(セブン) 821円
・カフェラテ(セブン ) 150円
・うどん(麺ねり) 390円
・お賽銭(郷照寺) 20円
・納経代(郷照寺) 300円
・宿代(うたんぐら) 1000円
・ミルクチュロッキー(ファミマ) 108円
・炙り焼牛カルビ重(ファミマ) 530円
・ミニつぶあんぱん(ファミマ) 100円

【集計】
宿泊費:1,000円
風呂:0円
洗濯:0円
食費:1,278円
日用品:821円
お参り:960円
合計:4,059円

ルート


Goolgeマップ(別窓)
ルート:6:37善根宿-700善通寺-810七十六番札金倉寺825-957七十七番札所道隆寺1022-1045セブンイレブン多度津町北鴨店1053-1125手打ちうどん麺ねり1140-1154ヘンロ小屋丸亀城乾1159-1304郷照寺1330-1430善根宿うたんぐら(泊)
・合計時間:6時52分
・合計距離:18.35km
・最高点の標高: 38m
・最低点の標高: 1m
・累積標高(上り):32m
・累積標高(下り):58m
49日目GPS(ヤマレコ)

ソライロノート

お風呂にも入らせていただく。2晩続けてのお風呂なんて贅沢。

部屋は3つ、お遍路さんはデイビッドともう一人で3人だったので1人部屋。あとからやってきたお遍路さんが1人来て、同じ部屋で寝ることに。お話をしていたらなんと同郷の方だと判明。こんなこともあるんだなぁとびっくり、、、

雨の一日はお参りするだけでも大変なので折りたたみ傘は役に立つ。早めに宿に入ったので、疲れもとれ明日に備えることができた。

明日は午後から激しい雨が降る予報のため、連泊をお願いしているお遍路さんもいらっしゃった。自分の場合はよほどのことがない限り連泊という選択肢はない。雨の山での野宿になるかもしれないので、そのつもりでいこう。

50日目に続く。

【ソライロ遍路準備編】

ルール詳細
パッキング編
パッキング編2(食材)
自炊計画

【ソライロ遍路移動編】

0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路

【ソライロ遍路各県初日】

徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ

【ソライロ遍路香川編】

46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
47日目-1 雲辺寺を下山し六十七番札所大興寺、観音寺市を歩く
47日目-2 六十八番札所~七十番札所、銭形砂絵を眺めため池のほとりで野宿
48日目-1 へんろ小屋で手打ちうどんのお接待、七十一番札所~七十二番札所
48日目-2 天気がいいので幼き空海が修行したという我拝師山に登る
48日目-3 弘法大師生誕の善通寺を打ち善根宿へ
49日目 雨のお参りは傘が役に立つ、七十六番札所~七十八番札所を打ち善根宿へ
50日目-1 カタツムリのお遍路、いそがずあせらず50日目
50日目-2 最後の遍路ころがしを越え、最高の遍路小屋にたどり着く
51日目-1 お遍路最大のピンチ!集団に襲われる!?
51日目-2 八十三番札所~八十四番札所、狸の聖地屋島に泊まる
52日目-1 八栗寺参道沿いのよもぎ餅屋のおばちゃんにハッパをかけられる
52日目-2 うどん納めをして八十七番札所長尾寺まで
52日目-3 おへんろ交流サロンを経由し最後の難関女体山へ
53日目-1 ラストナンバーにて結願、そして奉納
53日目-2 八十八番札所の先、四国一周をつなぎ閉幕

【ソライロ遍路全記事一覧】

全記事一覧

旬のお野菜セット定期宅配
旬のお野菜セット定期宅配
2016-05-09 08.16.34_金倉寺本堂
最新情報をチェックしよう!