※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月21日、お遍路31日目その1。
31日目の朝は4:30起き。人の出入りの多い公園だったが、夜は暖かくまずまず眠れた。夕べから降り出した雨はぽつりぽつり程度だがまだ降っている。
30日目はこちら。
1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
2 愛媛最初の札所観自在寺、公園野宿を見逃していただく
朝飯
朝飯はいつもより時間をかけて作ったふわとろオムライス麦飯。美味しくって全部食べちゃったので行動食分はなし^^昨日買った生卵が2個残ったのでゆで卵にしておいた。
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ(インスタント麺を除く)、今回は31日目の朝飯に作った「ふわとろオムライス麦飯」です。 [adcode] 材料 ・押麦 1合・水[…]
今日の予定
今日は一日雨、午後くらいから雨も風も激しくなるようだ。海岸沿いの56号線を歩き、愛南町の柏のあたりで山道へと入る。歩き遍路としては本来はその道を歩くべきなのだが、この天候での山歩きは避けたほうがいいかもしれない。海沿い56号線をそのまま進んでもよさそうだ。30キロ先にある温泉のある道の駅津島までたどり着ければ御の字だが、さすがに雨の中では厳しいかもしれない。もうひとつの候補として、地図に載っていない遍路小屋が途中にあるらしい。37番札所岩本寺の近くの水車亭でお会いした逆打ちの自転車お遍路さんが教えてくれた場所だ。距離的はまったく稼げないが、こういう日は屋根のある場所を確保することがもっとも重要だ。
朝飯で少しのんびりしすぎたが準備完了。ザックカバー装着、レインウェアも着込んで6時40分に出発した。
朝の食材調達
まずは近くのコンビニで食料調達。サークルKでおやつ用のチョコパイを購入。
袋ラーメンも買いたかったが気に入ったのがなかったのでローソンへ。
袋ラーメン、ハッピーターン、そしておへんろ初の米をげっとおおおおお!!
2合(290g)なのですぐに終わってしまうし、これで245円なので割高なのは否めない。が、軽いし無洗米なので間違いなく便利。つい先日、初めてコンビニで2合米をみつけたが、今日もあった。このあたりのコンビニでは置いてある確率が高いかもしれない。
雨風の56号線歩き
雨はときどきやんだりぽつぽつ降ったり。
ここらへんのバス停も小屋のようになっている。最終バスが過ぎてからなら野宿もできそうだ。
室手の海が見えてきた。
内海展望所、展望台は登れないようになっていた。東屋で少し休憩する。雨は降ったり止んだりで風が強まってきていた。これから更に悪化するかもしれない。
柏坂へんろ道への分岐箇所に着いた。難所と言われる柏坂へんろ道を歩いてみたかった。せめてザックがあと5キロ軽ければチャレンジしたかったが、ここであえてリスクを犯す必要はないだろう。
柏坂へんろ道はこの小道を入っていくようだ。
国道56号線沿いをそのまますすむと内海トンネルがある。地図で見ても長そうなトンネルで歩道がちゃんとあるのか心配だったが、ここは車道のトンネルとは別に歩行者、自転車用のトンネルがある。安心して歩けるので大変ありがたい。
トンネル内はタイル絵が飾られていて目を楽しませてくれる。ただし今日みたいな風の強い日は、トンネルが風の通り道になるので風がものすごいことになるので注意が必要だ。
トンネルを抜けると大浜の休憩所。東屋の下に入っても風で雨が吹き付けてられて屋根が意味をなさない。立てかけた金剛杖も少し離れた好きに風で倒される。休んでいても天候が回復する見込みはないのでさっさと進むことに。
レインウェアで体は覆われているが、前を向いて歩くと顔面にもろに雨が当たる。風で体も煽られる。下ばかり見ながら歩いていると、いろいろ見逃して危ないのでときどき顔をあげる。
ちょうど顔を上げたときに案内図が見えた。このあたりは休憩所がたくさんあるようだ。どうやら須の川キャンプ場のようだ。すぐ近くにあるゆらり内海というのは入浴施設のようだ。
こんな日は先を急いでも仕方がない。少しここで休んでいってもいいかも・・・
ゆらり内海
ゆらり内海の玄関口のすぐ外の屋根のある場所に、ベンチと椅子があったので少し雨宿りさせていただく。風呂上がりの地元の方が「雨で大変だねぇ」と声をかけてくださり、お風呂に入っていきなとすすめられた。
今はお昼前、ここでお風呂に入ったらもうあまり進めないかもしれないなぁ、、とすると近くの須の川キャンプ場でテントを張るのが現実的かもしれない。
ここで停滞もやむなし。ならお風呂に入って休養しよう!^^
中に入ると外国人のおかみさんらしき方が暖かく迎えてくれた。ザックをフロントで預かっていただき入浴。足摺岬で椿荘に泊まって以来、5日ぶりの入浴サウナもあってさっぱり、気持ちよかった^^
体重チェック55.9キロ、ほぼ変わらずだが若干減った。
ゆらり内海内で大きなザックを持ったお遍路さんをみかけたので声をかけてみた。今日の悪天候で苦労をされているようだ。近くに宿泊施設はないので、このまま温泉でできるだけ時間をつぶして須の川キャンプ場の東屋で野宿する予定だそうだ。
そう、できればここで雨がおさまるのを待ちたい。
ロビーにいくと外国人のおかみさんが忙しそうにしていた。2階へあがる階段があったのでのぞいてみると休憩室になっていた。おかみさんに声をかけて、ここで少し休んでもいいか聞いてみると「ごゆっくりどうぞ」と言ってくださった。
お座敷になっていて、座布団を枕にしてごろ寝しているお客さんもいた。窓の外は相変わらずの雨と風。お風呂に入る前より強くなっている。ここでしばらく時間をつぶさせてもらおうと、荷物を少し整理したあと横になる。そのうちにうとうと眠ってしまった・・・
その2へ続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路愛媛編】
30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
30日目-2 愛媛最初の札所観自在寺、公園野宿を見逃していただく
31日目-1 激しい雨風の56号線を歩き、ゆらり内海で休憩
31日目-2 密室の遍路小屋で怪しげな先客と二人きり
31日目-3 遍路小屋の夜
32日目 体調不良で急遽宿に泊まる
33日目-1 病み上がりのリハビリ歩き
33日目-2 雨のなか3日ぶりの納経後、道の駅泊
34日目-1 四十二番札所佛木寺から歯長峠越え
34日目-2 四十三番札所明石寺後、遍路小屋で一人焼肉
35日目-1 鳥坂峠を越え、予定外の臥龍の湯に浸かる
35日目-2 野宿の聖地十夜ヶ橋の下で寝る
36日目-1 ありがたいお接待を受けながら内子町へ、小田川沿いの木材動物アートに癒やされる
36日目-2 農祖峠ルートを選び、道の駅小田の郷せせらぎに
37日目-1 雨の農祖峠を越え久万高原町へ
37日目-2 八十八分の四十四番目はどしゃぶりの大宝寺、その後アクシデント発生
38日目-1 恐怖の峠御堂トンネルを抜け、いやしの宿八丁坂さんにザックを預ける
38日目-2 空身でらくらく八丁坂を越え、四十五番札所岩屋寺へ
38日目-3 体調に異変が生じる中、レストパーク明神へ
39日目-1 目覚めの恐怖を乗り越え、四十六番札所浄瑠璃寺で手のモデル!?
39日目-2 お遍路もGWの賑わい!四十七番札所~四十八番札所
39日目-3 GPSトラブルがありつつも、衛門三郎伝説の五十一番札所石手寺へ
39日目-4 道後温泉に入り道後公園に泊まる
40日目-1 朝からトラブルも地元の方に導かれ五十二番札所太山寺、五十三番札所円明寺へ
40日目-2 9日ぶりに海を眺め、文化の森公園に泊まる
41日目-1 松山市を抜け、瓦と石油基地の町菊間へ
41日目-2 五十四番札所延命寺~五十五番札所南光坊、駿河か伊豆かで悩む
42日目-1 五十六番札所泰山寺~五十八番札所仙遊寺、油断して体力消耗
42日目-2 五十九番札所国分寺、明日に備え最後のゆうパック
42日目-3 お遍路おじいさんに再会後、臼井御来迎に泊まる
43日目-1 愛媛のラスボス!?石鎚山中腹の横峰寺に挑む
43日目-2 シャクナゲが華やかな六十番札所横峰寺から雨雲と競争しながら下山
44日目-1 六十一番札所~六十三番札所、石鎚神社で御神水カエル発見!?
44日目-2 六十四番札所前神寺後、導かれるように善根宿へ
45日目 夏のように暑い一日、新居浜市から四国中央市へ
46日目-1 愛媛最後の札所、六十五番札所三角寺へ