※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月29日、お遍路39日目その3。
三坂峠を一気に下り四十八番札所まできた。GWに入り遍路道、札所にもお遍路さんが増えいつもより賑わっているようだった。
その1、2はこちら。
39日目-1 目覚めの恐怖を乗り越え、四十六番札所浄瑠璃寺で手のモデル!?
39日目-2 お遍路もGWの賑わい!四十七番札所~四十八番札所
四十九番札所浄土寺へ
遍路道を進んでいくと「南無大師遍照金剛」の赤い幟が立て掛けてある小さなお堂がある。大日如来堂というらしい。
その名も遍路橋。
たくさんのお遍路さんが渡ってきたであろう橋をすぎ線路を渡ると浄土寺が見えてきた。
浄土寺仁王門。
本堂。
釈迦如来座像。
阿弥陀堂。
大師堂と修行大師象。
御朱印。
ここは静かなお寺だった。次の札所まで1.7キロ。
GPSトラブル
札所が近いとやっぱりモチベがあがる。しかも今日は同じようなペースで歩いている歩きお遍路さんたちが何人かいて、これが励みになる。
意気揚々と次の札所に向けて歩いていたが、ふとGPSをみると自分のいる場所が遍路道からはずれていることに気づいた。
しまった。どこかで分岐を見落としたのだろうか?遍路地図とGPSを見比べてみる。GPSが差している場所と自分がいる場所の周りの建物をみてみるが、これが一致せず軽いパニックになる。一体どういうことなのだろう??ん、待てよ。山の中でもない普通の住宅地でGPSが狂うはずがないという思い込みがあったが、どうやらGPSの方がおかしいということに気づいた。
山の中の樹林帯や天気が悪いときなどはGPSが狂うことはあったが、こんな何にもないところでしかも天気のいい日にGPSが狂うこともあるということか、、、。GPSに頼りすぎるのもよくないかも。
端末を何度か再起動していたら、ようやく正しい場所をポイントするようになった。
今日は石手寺まで行きたいのに、余計なことでだいぶ時間をロスしてしまった。
五十番札所繁多寺
五十番札所繁多寺は少し上り道をあがったところにあった。ここは鎌倉時代に時宗を起こした一遍上人が修行をしたお寺でもあるそう。
山門。
自撮り。
本堂。
大師堂。
鳥居と歓喜天堂。
南無興教大師像。
境内。
御朱印。
次の札所まで2.8キロ、GPS不具合で時間をロスしたが石手寺の納経には十分間に合いそうだ。
お寺を出て遍路道を振り返ったときに見えた、ため池と繁多寺の山門。
さあ、残すは石手寺だけ。もたもたしていたので他の歩きお遍路さんたちはだいぶ先。でも納経には十分間に合うので自分のペースで歩く。
山の上に仏像のようなものが見えた。今日はほぼ平地のお寺ばかりだと思っていたが、、もしかしてあそこまで登るんだろうか??ちょっとやだなぁ、、;
近くにあった周辺地図を確認してみる。石手寺はすぐそこ。どうみても山に登る感じではないので一安心。
通りから見えるところに小さな公園があった。ちょっと狭そうだけど夜に人がいなくなればいいかもしれない。すぐ横が川なので、川辺のほうがいいかもしれない。一応候補に入れておこう。
石手延命地蔵を過ぎたら石手寺が見えてきた。
五十一番札所石手寺
石手寺前にいた自転車お遍路さん。自転車お遍路も気持ちよさそう^^
石手寺参道の長い回廊。さすがにお遍路の中でも有名な大きなお寺なので札所前の参道からすでに歴史の重みを感じる。
そして両脇には小さな土産物屋などが並んでいる。小さなスペースにたくさんのものを並べている様子は昔インドのどこかの町でみた屋台街を思い出させた。
石手寺の大きな仁王門をくぐると境内はたくさんの参拝者で賑わっていた。
三重塔。
本堂。
大師堂。
大師堂内。
御朱印。
創建当時の寺号は安養寺。衛門三郎が杖杉庵の付近で弘法大師に再開し息を引き取るときに、弘法大師が路傍の石に「衛門三郎」書き、左手に握らせたと。翌年伊予国の領主の長男として生まれた子が左手に「衛門三郎」と書かれた石を握っていたという。その石が安養寺に納められ、「石手寺」と寺号を改めたそうだ。
いろいろ見どころがありそうなお寺なので境内のベンチにザックを置いて見て回る。
ここは絵馬堂というらしい。カラフルな壁絵がとても興味深い。
智慧の輪、子宝安産石。
除罪苦与楽輪と元気再生石。石手寺にはいろんな石があった。
八十八霊場都卒点洞、洞窟入口とある。不思議な石像、木像が無造作に置いてある。それにしてもお寺に洞窟てなんだろう??と思いつつ進んで見る。
マントラ仏の生命の流れ案内、、なんかちょっと不思議とうかなんというか、、罰当たりかもしれないが、怪しい気がして仕方がない^^;
恐る恐る入ってみると、洞窟内は思った以上に暗い。目が慣れるまでは足元もみえないくらいでちょっと危ない。
洞窟の出口まで来た。外に出てみると出口を塞ぐような感じで奇妙な形の岩。
道路を挟んだ向かいにもなんか大きいのがいる・・・;石手寺奥の院がこの先にあるようだ。
とてもそそられるものがあり時間があれば見に行きたかったのだが、、暗くなる前に今日の寝床を確保しておきたかった。
境内のザックを置いておいたベンチに戻ると、朝から何度か顔を合わせていた区切り打ちの女性お遍路さんとお話。このあと宿にいき夜は道後温泉に入りにいくそうだ。僕も早いところ寝場所を見つけないと。
その4に続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路愛媛編】
30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
30日目-2 愛媛最初の札所観自在寺、公園野宿を見逃していただく
31日目-1 激しい雨風の56号線を歩き、ゆらり内海で休憩
31日目-2 密室の遍路小屋で怪しげな先客と二人きり
31日目-3 遍路小屋の夜
32日目 体調不良で急遽宿に泊まる
33日目-1 病み上がりのリハビリ歩き
33日目-2 雨のなか3日ぶりの納経後、道の駅泊
34日目-1 四十二番札所佛木寺から歯長峠越え
34日目-2 四十三番札所明石寺後、遍路小屋で一人焼肉
35日目-1 鳥坂峠を越え、予定外の臥龍の湯に浸かる
35日目-2 野宿の聖地十夜ヶ橋の下で寝る
36日目-1 ありがたいお接待を受けながら内子町へ、小田川沿いの木材動物アートに癒やされる
36日目-2 農祖峠ルートを選び、道の駅小田の郷せせらぎに
37日目-1 雨の農祖峠を越え久万高原町へ
37日目-2 八十八分の四十四番目はどしゃぶりの大宝寺、その後アクシデント発生
38日目-1 恐怖の峠御堂トンネルを抜け、いやしの宿八丁坂さんにザックを預ける
38日目-2 空身でらくらく八丁坂を越え、四十五番札所岩屋寺へ
38日目-3 体調に異変が生じる中、レストパーク明神へ
39日目-1 目覚めの恐怖を乗り越え、四十六番札所浄瑠璃寺で手のモデル!?
39日目-2 お遍路もGWの賑わい!四十七番札所~四十九番札所
39日目-3 GPSトラブルがありつつも、衛門三郎伝説の五十一番札所石手寺へ
39日目-4 道後温泉に入り道後公園に泊まる
40日目-1 朝からトラブルも地元の方に導かれ五十二番札所太山寺、五十三番札所円明寺へ
40日目-2 9日ぶりに海を眺め、文化の森公園に泊まる
41日目-1 松山市を抜け、瓦と石油基地の町菊間へ
41日目-2 五十四番札所延命寺~五十五番札所南光坊、駿河か伊豆かで悩む
42日目-1 五十六番札所泰山寺~五十八番札所仙遊寺、油断して体力消耗
42日目-2 五十九番札所国分寺、明日に備え最後のゆうパック
42日目-3 お遍路おじいさんに再会後、臼井御来迎に泊まる
43日目-1 愛媛のラスボス!?石鎚山中腹の横峰寺に挑む
43日目-2 シャクナゲが華やかな六十番札所横峰寺から雨雲と競争しながら下山
44日目-1 六十一番札所~六十三番札所、石鎚神社で御神水カエル発見!?
44日目-2 六十四番札所前神寺後、導かれるように善根宿へ
45日目 夏のように暑い一日、新居浜市から四国中央市へ
46日目-1 愛媛最後の札所、六十五番札所三角寺へ