※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月28日、お遍路38日目その1。
お遍路38日目の朝は5時起き。夜じゅう雨が降り続き風も少しあった。そのせいで、どこからか水がバシャーンと落ちる音がしてとても気になった。一応眠れはしたが若干疲れが残ってるような気がする。
37日目はこちら。
37日目-1 雨の農祖峠を越え久万高原町へ
37日目-2 八十八分の四十四番目はどしゃぶりの大宝寺、その後アクシデント発生
スマホ充電問題の解決
朝方トイレに起きたときに、トイレにコンセントがあることに気づき、試しにスマホ充電器を差してみた。まさかとは思ったが普通に充電された。え???てことは壊れていたのはスマホじゃなくてモバイルバッテリーだったのか!?試しにモバイルバッテリーもコンセントから充電してみると問題なくできた。???昨夜テントの中では充電できなったのに、一体どういうことなのだろう???テントを張った場所の地場が悪くて、変な電波ででも出てるんじゃないだろうか、、、そう言えばさっき立ち上がったときに軽い目眩がしたし。頭が混乱しておかしなことを考えてしまう、、。
よく考えてみる。トイレではコンセントから直接電源をとった。昨日はモバイルバッテリーから充電を試みたができなかった。一度充電ができるようになったらモバイルバッテリーからも問題なく充電できた。素人考えだが、この雨のせいでモバイルバッテリー電圧が下がってしまい充電できないのかもしれない。そういうことがありえることなのかよくわからなかっが、、、とにかく充電できるようになってよかった。今後も雨になると充電できなくなる可能性はあるが、スマホとモバイルバッテリーをコンセントから通電させるということをトライしてみよう。ただしそういうことができる場所があれば、ということになるが。
とりあえず、急いでAmazonのキャンセル申請をする。まだ出荷前なのでキャンセルできそうだった。
朝飯
朝飯は昨日半額で買ったいなり寿司と迷い込んだ家の奥様からいただいたぽんかん。こういうとき柑橘系のものはいつもの3倍くらい美味しい^^
ここのところお惣菜系が多くなっているが、主食食材が確保できていないためだ。ちゃんと買い物ができるまではがまん。
今日の予定
今日は四十五番札所岩屋寺を目指す。途中に昨日会った青年から教わった宿でザックを預けさせていただければ、行程がだいぶ楽になるはず。岩屋寺までは八丁坂ルートと車道ルートがあるが、どちらを進むかは行ってみてから考えよう。この道の駅までピストンで戻ってきて今日もここに泊まってもいいだろう。距離的にもちょうどよさそうだ。
そしてスマホが復活したので、停滞する必要もなくなったので、調子がよければもっと先まで歩いてもいいわけだ。
冒頭で述べたバシャーンと水が落ちる音の原因は、朝起きてみてはっきりした。テントを張った場所が失敗だったのだ。
手前のパイプのところにたまっている水が、ときどき風にあおられてバシャーンと大量に落ちてきたのだ・・・;;
音もびっくりしたし、水がテントの下に流れてきて、せっかく屋根の下に張ってるのにテントの底がびしょ濡れになってしまった。
しっかりと確認を怠った自己責任。今後は気をつけていこう。
パッキングが完了し7時前に出発。
連日のぐずついた天気でお日様が恋しいが、今日は登ったり下ったりと高低差がある道なのでザックを預けられるかどうかがポイントだ。
恐怖の峠御道トンネルへ
道の駅から大宝寺に向かう道を曲がらずに、まっすぐに進む。道はすで急坂の登りだ。
左手に久万公園がみえた。昨日の青年がおすすめした野宿ポイントでもある
車道をショートカットする道を見逃したため、くねくねした車道を歩いていると遍路小屋があった。ヘンロ小久万高原.
遍路小屋のすぐ先に峠御堂トンネルがあった。ちょうど雨足が少し強くなってきたのでトンネルで雨宿りができると思いトンネルの中をのぞいてみると、そんな悠長な場所ではなかった。そう、ここは歩道が超狭いトンネルだった。全長623メートル、歩道の段差がなく幅70-80センチといったところ。しかもひっきりなしに車が走っている。 こういうトンネルは何回かあったが、車の量、長さからいってこれまでで最も危険なトンネルといってよさそうだ。
トンネルの入口に反射材入れがあったので開けてみると反射タスキ1つと蛍光ライト数本が入っていた。実は先日、もう使わないだろうと思って反射タスキを送り返してしまったのでありがたい。心配なので予備のライトも出して、ヘッドライトを2つ装着した。
右側通行なので道路の右側を歩くので車は前からやってくる。これがとても怖い。大型のトラックが飛ばしてくると本当に生きた心地がしない。特に左にカーブしている箇所は車がぶつかるんじゃないかという角度で向かってくる心臓に悪い。早歩きで、なるべく壁づたいに車側によらないように気をつけながら歩く。びびりまくりながら、なんとか出口までやってきた。お遍路を通して最も危険を感じた場所の一つだった。
いやしの宿八丁坂の貸しロッカーのお接待
トンネルを抜けると少し雨がおさまっていた。今のうちに進んでおこうと少し急ぎつつ歩く。
車道だけでなく、民家の裏に遍路道があったりする。
進んでいくと、左手にお遍路宿らしき建物が見えた。看板に「岩屋寺の往復に無料ロッカー有(お泊りでない方もご利用ください)とある。道の駅で会った青年が教えてくれた宿で間違いなさそうだ。
しかし看板には書いてあるが泊り客でもないのに荷物を預けさせていただくというのはどうにも気が引けてしまう。かといって岩屋寺までザックがあるかないかではものすごく大きな違いだ。おそるおそる中に入り「ごめんくださーい」と声をかけてみる。しばらくして女将さんが出ていらしたのでお話すると、どうぞどうぞと笑顔で言ってくださった。本当にありがたい!
大きなローカーなので、この大きなザックも問題なくおさまった。お水を出してくださり「忘れ物をしないようにね、前に新聞記者の方が納経帳を忘れてったことがあったから」と。なには忘れても納経帳と納経代だけは忘れてない。あとは水、行動食、スマホ、バッテリー、金剛杖。これで十分だろう。
さあ、ここからは空身で歩けるぞ!いやぁ、軽いって本当にすばらしい。背中に羽がついてるんじゃないかと思うくらい体が軽く、どんどん前に進んでいく。毎日これだったらどんなに楽だろう^^
でも本来は自分の荷物をすべて担いで歩くのが野宿遍路。いつも楽をしてたらありがたみもなくなってしまう。今日は特例、この軽さに感謝して歩こう。
その2へ続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路愛媛編】
30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
30日目-2 愛媛最初の札所観自在寺、公園野宿を見逃していただく
31日目-1 激しい雨風の56号線を歩き、ゆらり内海で休憩
31日目-2 密室の遍路小屋で怪しげな先客と二人きり
31日目-3 遍路小屋の夜
32日目 体調不良で急遽宿に泊まる
33日目-1 病み上がりのリハビリ歩き
33日目-2 雨のなか3日ぶりの納経後、道の駅泊
34日目-1 四十二番札所佛木寺から歯長峠越え
34日目-2 四十三番札所明石寺後、遍路小屋で一人焼肉
35日目-1 鳥坂峠を越え、予定外の臥龍の湯に浸かる
35日目-2 野宿の聖地十夜ヶ橋の下で寝る
36日目-1 ありがたいお接待を受けながら内子町へ、小田川沿いの木材動物アートに癒やされる
36日目-2 農祖峠ルートを選び、道の駅小田の郷せせらぎに
37日目-1 雨の農祖峠を越え久万高原町へ
37日目-2 八十八分の四十四番目はどしゃぶりの大宝寺、その後アクシデント発生
38日目-1 恐怖の峠御堂トンネルを抜け、いやしの宿八丁坂さんにザックを預ける
38日目-2 空身でらくらく八丁坂を越え、四十五番札所岩屋寺へ
38日目-3 体調に異変が生じる中、レストパーク明神へ
39日目-1 目覚めの恐怖を乗り越え、四十六番札所浄瑠璃寺で手のモデル!?
39日目-2 お遍路もGWの賑わい!四十七番札所~四十八番札所
39日目-3 GPSトラブルがありつつも、衛門三郎伝説の五十一番札所石手寺へ
39日目-4 道後温泉に入り道後公園に泊まる
40日目-1 朝からトラブルも地元の方に導かれ五十二番札所太山寺、五十三番札所円明寺へ
40日目-2 9日ぶりに海を眺め、文化の森公園に泊まる
41日目-1 松山市を抜け、瓦と石油基地の町菊間へ
41日目-2 五十四番札所延命寺~五十五番札所南光坊、駿河か伊豆かで悩む
42日目-1 五十六番札所泰山寺~五十八番札所仙遊寺、油断して体力消耗
42日目-2 五十九番札所国分寺、明日に備え最後のゆうパック
42日目-3 お遍路おじいさんに再会後、臼井御来迎に泊まる
43日目-1 愛媛のラスボス!?石鎚山中腹の横峰寺に挑む
43日目-2 シャクナゲが華やかな六十番札所横峰寺から雨雲と競争しながら下山
44日目-1 六十一番札所~六十三番札所、石鎚神社で御神水カエル発見!?
44日目-2 六十四番札所前神寺後、導かれるように善根宿へ
45日目 夏のように暑い一日、新居浜市から四国中央市へ
46日目-1 愛媛最後の札所、六十五番札所三角寺へ