※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月23日、お遍路33日目その2。
お遍路33日目は津島町の新橋旅館を出発して松尾峠を越えたが、お腹の張りがひかないままのリハビリ歩きが続いた。
その1はこちら。
33日目-1 病み上がりのリハビリ歩き
「道の駅みま」を目指す
馬目木大師で少し休憩をとりながら地図を開き、今日どこまで歩くか考えてみる。
四十一番札所の龍光寺までは12キロくらいある。正直ちょっと遠いなぁと思う。札所の少し手前に道の駅みまがあった。今日中の納経したい気持ちはあるが、ここは無理せずまずは寝床確保を優先して道の駅を目指そうかな。今はちょうど12時、10キロくらいなら休み休み歩けばなんとかなるだろう。
馬目木大師を出発し、しばらく歩いていると雨がぽつぽつと降り始めた。大雨になりそうな感じはない。このくらいならまだレインウェアを着なくて済みそうだった。
ここからは57号線をひたすら歩く。しかもゆるやかな登りが延々と続く地味にきついパターンだ。
道路沿いに咲いていた藤の花。
お腹が張っているせいで歩くのはきつかったが、野球のユニフォームを着た生徒がランニングしながら元気よく挨拶をしてくれて少し力が出る。
やって休憩できる場所があった。ヘンロ小屋宇和島光満で少し腰を下ろしてバナナを食べる。あともう少しで道の駅、もうひと踏ん張りがんばろう。
16時少し前に道の駅みまに着いた。なんとかたどり着いたというのが実感だった。
東屋もあり、野宿するのに悪くなさそうな印象。ただ人が多いしお店もやってるのでテントはまだ張れない。
急げば17時までの納経に間に合いそうだったが今日はいいかな、、。
道の駅内のお店はかなり人が混雑していた。ザックを目立たないところにおいて道の駅内をブラブラしていたが、すぐに飽きて手持ち無沙汰になってしまったところでふと思った。この身軽な状態なら、さくっとお参りに行けそうだ。ザックを道の駅にデポしていこうかと考えてみる。だが人の出入りが多いような場所に荷物を置いておくのは危険だろう・・・いやまてよ、ダメ元で聞いてみよう。図々しいとは思ったが飲食スペースの店員さんに尋ねると「どうぞ」と言ってくださったので、店員さんの目につきやすい目立つ場所に荷物を置かせていただいた。これなら安全だろう。
山谷袋にレインウェアを入れて、最低限の軽装で四十一番札所に向かった。16時を少し過ぎていたが龍光時までは1.5キロくらいなので十分間に合いそうだが、急がないと雲行きが怪しそうだ。
四十一番札所龍光寺
雨がぽつぽつと降ったりやんだりくらいだったので、レインウェアを着るまでもなかった。
山門ではなく鳥居。
このまま稲荷神社に登っていく感じの階段だが、階段途中から龍光寺本堂に続いていた。
龍光寺本堂。
お参りしていると雨が強く降ってきたのでたまらずレインウェアを着る。
水子地蔵。
大師堂。
御朱印。
雨の中でのお参りは菅笠がとても役に立つのだが、菅笠からしたらり落ちる水滴で納経帳を濡らしそうになり慌てた。納経帳や荷物を濡らさないように神経を使う。
道の駅みまに泊まる
雨が強く降っている中、走るようにして急いで道の駅に戻ってきた。このまま降り続きそうな感じなので、軒下あたりにテントを張るのがいいかもしれない。
ザックのところまで戻ってきて一息入れる。相変わらずこの道の駅は混雑していた。ふとこちらを見いてる人の視線に気づく。なんだろう?と思ったら「お遍路さんですか?」と話しかけてきた。話をしてみるとバイクで熊本・大分にボランティアに行ってきた帰りなのだとか。地震の被害の様子を撮られた写真をいくつか見せていただいた。やはり相当な被害が出ているようだったでいろいろ話を聞かせていただいた。
ボランティア青年からコーヒーのお接待を受けた。お腹の調子はだいぶよくなってきていたのでコーヒーを飲んでも大丈夫そうだ。
目の前でドリップコーヒーを淹れていただく。幸せな香りが漂う^^お遍路でドリップコーヒーとか贅沢だなぁ。
体に染み入るうまさだった。
夕飯
お店が閉店になる間際に食材を購入。半額の鯛の刺身とバナナとほうれん草。
夕飯はバナナと鯛のお刺身とほうれん草炒め。炒め物はちょっと塩を入れすぎてしょっぱかった^^;
出納帳
・朝食Befix(ローソン) 118円
・バナナ(ローソン) 266円
・鯛のお刺身(道の駅) 140円
・ほうれん草(道の駅) 100円
・バナナ(道の駅) 130円
・お賽銭(龍光寺) 20円
・納経代(龍光寺) 300円
【集計】
宿泊費:0円
風呂:0円
洗濯:0円
食費:754円
日用品:0円
お参り:320円
合計:1074円
ルート
・ルート:6:30新橋旅館-7:33遍路小屋てん屋-8:23ヘンロ小屋わんや-9:21康申堂-10:10ローソン宇和島祝森店10:17-10:42本家とらや10:50-11:56馬目木大師-15:13ヘンロ小屋宇和島光満-15:50道の駅みま15:55-16:19四十一番札所龍光寺16:50-17:15道の駅みま(泊)
・合計時間:10時間55分
・合計距離:27.22km
・最高点の標高: 239m
・最低点の標高: 1m
・累積標高(上り):649m
・累積標高(下り):499m
33日目GPS(ヤマレコ)
ソライロノート
お店が閉まってから店前のベンチの側にテントを設営して就寝。屋根もあるので雨に濡れることもなく快適そう。
病み上がりの中お腹の痛みに耐えながら歩いた一日だったが、夕方には随分良くなりほぼ普通に食べれるように。
こういう状態でも3日ぶりに納経ができ、ボランティア青年から美味しいコーヒーまでいただいて、大満足の一日だった。
この調子なら明日は全快しているだろう、たぶん。
34日目へ続く
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路愛媛編】
30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
30日目-2 愛媛最初の札所観自在寺、公園野宿を見逃していただく
31日目-1 激しい雨風の56号線を歩き、ゆらり内海で休憩
31日目-2 密室の遍路小屋で怪しげな先客と二人きり
31日目-3 遍路小屋の夜
32日目 体調不良で急遽宿に泊まる
33日目-1 病み上がりのリハビリ歩き
33日目-2 雨のなか3日ぶりの納経後、道の駅泊
34日目-1 四十二番札所佛木寺から歯長峠越え
34日目-2 四十三番札所明石寺後、遍路小屋で一人焼肉
35日目-1 鳥坂峠を越え、予定外の臥龍の湯に浸かる
35日目-2 野宿の聖地十夜ヶ橋の下で寝る
36日目-1 ありがたいお接待を受けながら内子町へ、小田川沿いの木材動物アートに癒やされる
36日目-2 農祖峠ルートを選び、道の駅小田の郷せせらぎに
37日目-1 雨の農祖峠を越え久万高原町へ
37日目-2 八十八分の四十四番目はどしゃぶりの大宝寺、その後アクシデント発生
38日目-1 恐怖の峠御堂トンネルを抜け、いやしの宿八丁坂さんにザックを預ける
38日目-2 空身でらくらく八丁坂を越え、四十五番札所岩屋寺へ
38日目-3 体調に異変が生じる中、レストパーク明神へ
39日目-1 目覚めの恐怖を乗り越え、四十六番札所浄瑠璃寺で手のモデル!?
39日目-2 お遍路もGWの賑わい!四十七番札所~四十八番札所
39日目-3 GPSトラブルがありつつも、衛門三郎伝説の五十一番札所石手寺へ
39日目-4 道後温泉に入り道後公園に泊まる
40日目-1 朝からトラブルも地元の方に導かれ五十二番札所太山寺、五十三番札所円明寺へ
40日目-2 9日ぶりに海を眺め、文化の森公園に泊まる
41日目-1 松山市を抜け、瓦と石油基地の町菊間へ
41日目-2 五十四番札所延命寺~五十五番札所南光坊、駿河か伊豆かで悩む
42日目-1 五十六番札所泰山寺~五十八番札所仙遊寺、油断して体力消耗
42日目-2 五十九番札所国分寺、明日に備え最後のゆうパック
42日目-3 お遍路おじいさんに再会後、臼井御来迎に泊まる
43日目-1 愛媛のラスボス!?石鎚山中腹の横峰寺に挑む
43日目-2 シャクナゲが華やかな六十番札所横峰寺から雨雲と競争しながら下山
44日目-1 六十一番札所~六十三番札所、石鎚神社で御神水カエル発見!?
44日目-2 六十四番札所前神寺後、導かれるように善根宿へ
45日目 夏のように暑い一日、新居浜市から四国中央市へ
46日目-1 愛媛最後の札所、六十五番札所三角寺へ