※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月25日、お遍路35日目その2。
お遍路35日目は、西予市を出発、鳥坂峠を越えて大洲市に入り温泉に入って一服した。
その1はこちら。
35日目-1 鳥坂峠を越え、予定外の臥龍の湯に浸かる
十夜ヶ橋を目指す
目の前に形のいい山が見えてきた。地図でみると冨士山(とみすやま)とある。字づらが富士山に似ているのはきっとこの山容のせいだろう。遍路道からでも山頂付近の鮮やかな花の色が目視できた。桜の時期は過ぎているのでつつじかなんかだろうか。
「おはなはん通り」という名前の通りを歩く。明治時代にでもタイムスリップしたような古い町並みが続く。「おはなはん」という昔の連続テレビ小説の舞台になった場所らしい。
スーパーマルナカをみつけた!ひさびさに40円ラーメンを食べたいなぁと思い、マルナカに向かおうとしたところ、車の女性から「お遍路さん」と声をかけられた。「水分補給してください」と200円をいただく。ありがとうございます、、(人)
マルナカでは40円ラーメンが置いてなかったので何も購入しなかった。すぐにサークルKがあったので少し休憩をとる。先程いただいた200円でソフトアイスとコーヒーを購入、感謝。
このサークルKソフトがめっちゃ美味しい、かなり気に入った!アイスを食べたら元気が出たのでまた歩きだす。
十夜ヶ橋明徳寺
間もなくぱらぱらと雨が降り出したところで、十夜ヶ橋永徳寺に到着した。
お寺の向かいにある十夜ヶ橋食堂。十夜ヶ橋名物野宿飴というのが気になったがまずはお参りしよう。
十夜ヶ橋永徳寺本堂。
大師堂。
十夜ヶ橋の下で横になるなで大師の像。
十夜ヶ橋はお寺のすぐ横にある。
橋の下の大師堂
橋を渡った向こう岸から橋の下におりれる。
霊場十夜ヶ橋の說明。
「弘法大師が野宿修行されたこの橋の下で、私達も野宿してお大師様の遺徳を偲びご加護に浴するためこの場所を四国霊場唯一の野宿修行道場にいたしました」とある。
四国霊場唯一の野宿修行道場
この言葉にぐっときた!!
四国霊場唯一ということは日本で唯一と言って過言ではないだろう。これは、、、野宿遍路としては素通りしてはいけない場所ではないだろうか!?せっかく野宿でここまで来て、日本で唯一、正式に野宿が許可されている場所で野宿しないのは、絶対にいかんでしょう!(‘ᴗ’)
よし決めた!今日はこの十夜ヶ橋で野宿させていただこう。
橋の下はこのようになっている。お灯明、お焼香もでき、納め札もある。ここも大師堂なのだ。
まずはお水をいただいてこよう。納経所にいき、橋の下に野宿させていただきたい旨、お水をいただきたい旨を伝える。ゴザを貸してくださるとのことだったがテントがあるので不要だろう。
ちょうど大きなザックを背負った若いお遍路さんがお参りをしていた。彼もここに泊まるようなら挨拶をしておきたいところだが、お参り中なので後にしよう。
橋の下で過ごす
すぐにでもテントを張って落ち着きたいところだが、ここは大師堂なのでときどきお参りにくこられる方もある。さすがにその横にテントを張るのは暗くなってからにすべきだろう。
まずは近くのスーパーに買い出しに行こう。今日は時間もあるし、いつも買わないものも買ってみようと思い、麺類3つ、ベーコン、チーズ、牛乳、卵、MIX野菜などを購入。米とパスタが残りわずかしかないが、主食類は明日購入することにした。
戻ってきて早速遅めのお昼を作る。
MIX野菜と麺を茹でてヒガシマルうどんスープで味付けして卵を落とすだけ、簡単鍋焼きうどん!
納経時間が過ぎると、お参りする人も来なくなった。
そろそろテントを張っても大丈夫だろう。そう言えばお寺で見かけた大きなザックを背負った若いお遍路さんは、こちらには来なかったので先に進んだようだ。
夕飯
夕飯は卵と牛乳を使ってキッシュに挑戦!
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ(インスタント麺を除く)、今回は35日目の夜飯に作った「ほうれん草とベーコンのキッシュ」です。 [adcode] 材料 ・卵 2[…]
焼き加減がなかなか難しい^^;
出納帳
・たい焼き 100円
・臥龍の湯 550円
・ソフトアイスバニラ(サークルK) 148円
・ホットコーヒー(サークルK) 100円
・お接待 200円
・お賽銭(永徳寺) 20円
・もやしとニラのMIX(ラ・ムー) 91円
・モッツァレラスライスチーズ(ラ・ムー) 148円
・讃岐うどん(ラ・ムー) 16円
・蒸し焼きそば(ラ・ムー) 32円
・6個入り卵(ラ・ムー) 138円
・低脂肪牛乳(ラ・ムー) 98円
・ベーコン(ラ・ムー) 159円
・チョコ&コーヒービスケット(ラ・ムー) 79円
・消費税(ラ・ムー) 60円
【集計】
宿泊費:0円
風呂:550円
洗濯:0円
食費:1169円
日用品:0円
お参り:20円
合計:1739円
ルート
・ルート:6:17道の駅ひじ川源流の里-6:38鳥坂番所跡-7:16鳥坂峠-7:30日天社-8:31札掛大師-8:52札掛ポケットパーク-10:19臥龍の湯11:58-13:30サークルK大洲東大洲店-13:40別格永徳寺14:17-14:21十夜ヶ橋の下(泊)
・合計時間:8時間17分
・合計距離:19.54km
・最高点の標高: 485m
・最低点の標高: 9m
・累積標高(上り):484m
・累積標高(下り):747m
35日目GPS(ヤマレコ)
ソライロノート
「行きなやむ 浮世の人を渡さずば 一夜も十夜の橋と思ほゆ」
昔、弘法大師が橋の下で野宿をされた折に、夜明けまでの時間が十夜の長さに感じられたことから十夜ヶ橋と名がついたといわれている。四国遍路は橋を渡るときは杖をついてはいけないと言われるのは、橋の下で弘法大師が休まれているかもしれないからとも、、。
今、その十夜ヶ橋の下でテントを張って休んでいる。とても静かな夜、そして申し訳ないくらいに快適すぎて、、、これではなんの修行にもならないだろうという気がする。せっかくだから今日はテントを張らずにゴザと寝袋で過ごすべきだったかもしれないと思いながら、すやすやと眠りについた。
36日目へ続く。
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路愛媛編】
30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
30日目-2 愛媛最初の札所観自在寺、公園野宿を見逃していただく
31日目-1 激しい雨風の56号線を歩き、ゆらり内海で休憩
31日目-2 密室の遍路小屋で怪しげな先客と二人きり
31日目-3 遍路小屋の夜
32日目 体調不良で急遽宿に泊まる
33日目-1 病み上がりのリハビリ歩き
33日目-2 雨のなか3日ぶりの納経後、道の駅泊
34日目-1 四十二番札所佛木寺から歯長峠越え
34日目-2 四十三番札所明石寺後、遍路小屋で一人焼肉
35日目-1 鳥坂峠を越え、予定外の臥龍の湯に浸かる
35日目-2 野宿の聖地十夜ヶ橋の下で寝る
36日目-1 ありがたいお接待を受けながら内子町へ、小田川沿いの木材動物アートに癒やされる
36日目-2 農祖峠ルートを選び、道の駅小田の郷せせらぎに
37日目-1 雨の農祖峠を越え久万高原町へ
37日目-2 八十八分の四十四番目はどしゃぶりの大宝寺、その後アクシデント発生
38日目-1 恐怖の峠御堂トンネルを抜け、いやしの宿八丁坂さんにザックを預ける
38日目-2 空身でらくらく八丁坂を越え、四十五番札所岩屋寺へ
38日目-3 体調に異変が生じる中、レストパーク明神へ
39日目-1 目覚めの恐怖を乗り越え、四十六番札所浄瑠璃寺で手のモデル!?
39日目-2 お遍路もGWの賑わい!四十七番札所~四十八番札所
39日目-3 GPSトラブルがありつつも、衛門三郎伝説の五十一番札所石手寺へ
39日目-4 道後温泉に入り道後公園に泊まる
40日目-1 朝からトラブルも地元の方に導かれ五十二番札所太山寺、五十三番札所円明寺へ
40日目-2 9日ぶりに海を眺め、文化の森公園に泊まる
41日目-1 松山市を抜け、瓦と石油基地の町菊間へ
41日目-2 五十四番札所延命寺~五十五番札所南光坊、駿河か伊豆かで悩む
42日目-1 五十六番札所泰山寺~五十八番札所仙遊寺、油断して体力消耗
42日目-2 五十九番札所国分寺、明日に備え最後のゆうパック
42日目-3 お遍路おじいさんに再会後、臼井御来迎に泊まる
43日目-1 愛媛のラスボス!?石鎚山中腹の横峰寺に挑む
43日目-2 シャクナゲが華やかな六十番札所横峰寺から雨雲と競争しながら下山
44日目-1 六十一番札所~六十三番札所、石鎚神社で御神水カエル発見!?
44日目-2 六十四番札所前神寺後、導かれるように善根宿へ
45日目 夏のように暑い一日、新居浜市から四国中央市へ
46日目-1 愛媛最後の札所、六十五番札所三角寺へ