※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
5月3日、お遍路43日目その2。
お遍路43日目は朝の4時に臼井御来迎を出発。4時間かけて登り口に到着、そこから一気に山道を登ってきた。
その1はこちら。
43日目-1 愛媛のラスボス!?石鎚山中腹の横峰寺に挑む
横峰寺
外人さんと一緒に横峰寺に到着した。
仁王門。
自撮り。
横峰寺の標高は745Mなので石鎚山の山頂はまだ1000M以上も上だ。石鎚山にも登りたい気持ちはあったが今日は難しい。四国を去るまでに機会があればぜひとも山頂を拝んでおきたいところだ。
標石。
本堂。大きな法螺貝を持った人が「うううぅ~うううぅ~」と吹いていた。
大師堂。
見頃には少し早いようだが境内にはシャクナゲがたくさん咲いており、とても華やか。
シャクナゲと舟形地蔵。
横峰寺御朱印。
せっかく登ったので下りてしまうのが名残惜しい。まだ10時前だし天気がよければもう少しゆっくりしてもいいのだが、雨が本格的に降り出す前に下山し、次の札所の手前にある道の駅を目指したい。
雨雲と競争しながら下山
ここからは雨雲と競争だ。お昼には雨が降ってくることが予想される。道の駅までは約9キロ、遅くとも13時までにはたどり着きたいところだ。
横峰寺を出てすぐのところ。妻白大明神の重なる鳥居。
歩き遍路は車道から左に。
さあ、がんがん下るぞぉ~
山から下界を見下ろす。気持ちいいね^^
大きな鉄塔のあるところに来た。
この辺は杉が植林されたばっかのようだ。
海側。東予港の方が見えているのだろうか?
最初は調子よく歩いていたが、だんだんと疲れが出てきた。下りだと足も痛くなる。足が痛くなると足に力が入らなくなってくる。そうするとどんどんスピードが落ちるという悪循環が始まる。足が動かなくなってくる前に、なんとか下界にたどり着いておきたい。
小さなお堂と舟形地蔵。
奥に何か建物が見えてきた。ここが次の六十一番札所香園寺の奥の院になるそうだ。
香園寺奥の院白滝。どこかに滝があるようなのだが今回はスルー。
ここでとうとう雨雲に追いつかれる。まだ小ぶりだったが東屋があったので、レインウェアを取り出して着ておく。
遍路道道標。もう道の駅は近いはずだが、すぐそばを高速も走っていて、どうやって道の駅に歩いて入っていくのかがよくわからない。
Googleマップを確認しながら行ったり来たりしてるうちに大粒の雨が、、、。一回高速をくぐって側道を少し歩き、もう一度高速をくぐってみると道の駅の駐車場への登り口に出た。多少濡れてしまったが、土砂降りになる前になんとか辿り着くことができた。
道の駅
道の駅小松オアシス石鎚山ハイウェイオアシス。道の駅とSAが一緒になっているような感じ。
そしてここには温泉がある!
温泉
時間もあるので、まずは温泉にゆっくり入り、しっかりと足をマッサージする。今日は一生懸命歩いたので、かなり足にダメージが来ていた。毎日やってたら足が持たなくなるだろうが、たまにはこのくらいがんばって歩くのもいいだろう。
体重は55.3キロでほぼ横ばい。ザックの重さも計ってみると16キロぐらいだった。思った以上に軽くなっていた。
風呂上がりはごほうびの豆乳ソフトクリーム。休憩室があったので少しゆっくりさせてもらう。
夕飯
テントを張れそうなところを物色しておこうと外に出てみるが、雨がかなり降っていた。早め早めの行動で正解だった。
道の駅の敷地が公園のようになっていて、天気が良ければどこにでもテントが張れそうだったが、東屋がないので雨をしのげるような場所はない。まあ、木陰の目立たないような場所に張るしかないかなぁという感じ。
4時になった。
せんざんきという食べ物が気になった。見た目唐揚げそのもの、聞いてみるとこのあたりの郷土料理で鶏の唐揚げのことをせんざんきというらしい。
これは食べずにはいられない!早速注文すると、その場で揚げてくれた。
揚げたてのぜんざんき。笑っちゃうくらい超美味しいww!!!
横で売られていた清見タンゴールの生しぼりジュースをお接待でいただいた、感謝(人)。これがまた甘くて美味しかった!清見タンゴールというのはみかんの種類らしい。
唐揚げでお腹が膨れたので、後は残っていた行動食で今日の夕飯代わりにした。
この後、お店が閉まるのを待って軒下にテントを張れないか検討していると、バイクお遍路さんがやってきた。道の駅内をいろいろ見て回ってきたが、雨に濡れないところはココらへんしかないらしい。公園の方はずぶ濡れになりそうなので、こっちの軒下に張らせていただくことにした。
出納帳
・お賽銭(横峰寺) 20円
・納経代(横峰寺) 300円
・温泉(小松オアシス椿温泉こまつ) 400円
・豆乳ソフトクリーム(小松オアシス椿温泉こまつ) 250円
・せんざんき(小松オアシス) 250円
【集計】
宿泊費:0円
風呂:400円
洗濯:0円
食費:500円
日用品:0円
お参り:320円
合計:1220円
ルート
Googleマップ(別窓)
ルート:3:57臼井御来迎-6:00ファミリーマート小松大頭店6:10-7:09大郷大師堂-8:04湯浪休憩所8:10-9:26横峰寺9:50-10:37送電線鉄塔-12:25香園寺奥之院12:28-13:10道の駅小松オアシス(泊)
・合計時間:9時間13分
・合計距離:30.87km
・最高点の標高: 816m
・最低点の標高: 11m
・累積標高(上り):1202m
・累積標高(下り):1118m
43日目GPS(ヤマレコ)
ソライロノート
とうとう愛媛のラスボスと聞いていた横峰寺をクリアした!
お遍路を始める前は焼山寺はきついと聞いていたが、横峰寺のことはそれほど頭になかった。だが、これまでお会いした方々に、横峰寺はかなりの難所だということを何度も吹き込まれてきた。思い返してみると、焼山寺に登る前の夜も、外人お遍路さんに、焼山寺もきついがもっときついのが横峰寺だと教えられた。だからこそ、横峰寺は愛媛のラスボスなんじゃないかと思っていた。
だが、実際に歩いてみるとラスボスというには意外にもあっけなかった。一番の勝因は荷物を軽くしたことだろう。そして朝早くから歩き、天気が崩れる前に下山できたことも大きかった。
何も考えずに適当に歩いていても越えられないことはなかっただろうが、攻略のためにしっかりと作戦を考えて、それがうまくいったので余計にうれしかった。
43日目を終え、このお遍路もようやく終わりが見えてきそうな気がしてきた。
44日目に続く。
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路愛媛編】
30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
30日目-2 愛媛最初の札所観自在寺、公園野宿を見逃していただく
31日目-1 激しい雨風の56号線を歩き、ゆらり内海で休憩
31日目-2 密室の遍路小屋で怪しげな先客と二人きり
31日目-3 遍路小屋の夜
32日目 体調不良で急遽宿に泊まる
33日目-1 病み上がりのリハビリ歩き
33日目-2 雨のなか3日ぶりの納経後、道の駅泊
34日目-1 四十二番札所佛木寺から歯長峠越え
34日目-2 四十三番札所明石寺後、遍路小屋で一人焼肉
35日目-1 鳥坂峠を越え、予定外の臥龍の湯に浸かる
35日目-2 野宿の聖地十夜ヶ橋の下で寝る
36日目-1 ありがたいお接待を受けながら内子町へ、小田川沿いの木材動物アートに癒やされる
36日目-2 農祖峠ルートを選び、道の駅小田の郷せせらぎに
37日目-1 雨の農祖峠を越え久万高原町へ
37日目-2 八十八分の四十四番目はどしゃぶりの大宝寺、その後アクシデント発生
38日目-1 恐怖の峠御堂トンネルを抜け、いやしの宿八丁坂さんにザックを預ける
38日目-2 空身でらくらく八丁坂を越え、四十五番札所岩屋寺へ
38日目-3 体調に異変が生じる中、レストパーク明神へ
39日目-1 目覚めの恐怖を乗り越え、四十六番札所浄瑠璃寺で手のモデル!?
39日目-2 お遍路もGWの賑わい!四十七番札所~四十九番札所
39日目-3 GPSトラブルがありつつも、衛門三郎伝説の五十一番札所石手寺へ
39日目-4 道後温泉に入り道後公園に泊まる
40日目-1 朝からトラブルも地元の方に導かれ五十二番札所太山寺、五十三番札所円明寺へ
40日目-2 9日ぶりに海を眺め、文化の森公園に泊まる
41日目-1 松山市を抜け、瓦と石油基地の町菊間へ
41日目-2 五十四番札所延命寺~五十五番札所南光坊、駿河か伊豆かで悩む
42日目-1 五十六番札所泰山寺~五十八番札所仙遊寺、油断して体力消耗
42日目-2 五十九番札所国分寺、明日に備え最後のゆうパック
42日目-3 お遍路おじいさんに再会後、臼井御来迎に泊まる
43日目-1 愛媛のラスボス!?石鎚山中腹の横峰寺に挑む
43日目-2 シャクナゲが華やかな六十番札所横峰寺から雨雲と競争しながら下山
44日目-1 六十一番札所~六十三番札所、石鎚神社で御神水カエル発見!?
44日目-2 六十四番札所前神寺後、導かれるように善根宿へ
45日目 夏のように暑い一日、新居浜市から四国中央市へ
46日目-1 愛媛最後の札所、六十五番札所三角寺へ