※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月16日、お遍路26日目その1。
地震の翌朝。朝方まで眠れず、横になって目をつむり休んだ程度で4時半に起きた。またくるかもしれないという不安な思いを抱えつつ、身支度を整える。
25日目はこちら。
1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
3 その夜
朝飯
朝飯は玉子豆腐のリゾット風麦飯、やや汁気がたりなくなったか、、。行動食分も残しておく。
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ(インスタント麺を除く)、今回は26日目の朝飯に作った「玉子豆腐の麦飯リゾット」です。 [adcode] 材料 ・押麦 1合・水[…]
今日の予定
朝飯を食べて撤収作業をしていると、隣のお遍路さんも外にできてきた。昨夜の地震について話す。
夜に声をかけてくれたのはやはりお遍路さんで、風が強くてテントが飛ばされそうだったので移動したときに、寝てるかもしれないと思いつつ一声かけてくれたのだそうだ。あのとき、何かまずいことが起こりそうな予感がしていたのは虫のしらせだったのか、ただの偶然だろうか・・・。
お遍路さんは三十九番札所を目指し三原村方面に歩を進めるそうだ。
僕は、できれば今日中に足摺岬にある三十八番札所金剛福寺を目指す。距離は22、3キロなので、調子が良ければ納経も間に合うかもしれないが、寝不足もあるので無理はしない。
夜には天気が崩れ嵐になる予報なので、寝場所は慎重に考えるべきだろう。以布利港近くの休憩所にいい野宿ポイントあり、足摺岬の数キロ手前の津呂に善根宿もあるそうだ。おととい宿に泊まったばかりだが、こんなときは宿をとった方がいいかもしれない。正直に言うと、昨日の警告音がちょっとトラウマななので、海沿いでテントを張って寝るのは避けたい。お昼くらいまでに判断する。
「おはようございます」
そろそろ出発しようかと思っていたところに声をかけられた。振り向くと昨日ヘンロ小屋でお会いしたお遍路さんとワンちゃんだった。昨夜は近くで車中泊をして、朝の散歩に来たのだそうだ。僕らのザックやテントをみて、ホントに野宿しながらお遍路してるだと、あらためて驚かれていた。
撤収作業が終わりパッキング完了。
出発前に写真を撮っていただいた。人に撮っていただく機会はなかなかないので貴重かも。
大岐の浜を歩く
昨夜はあんなに恐ろしく思えた海だったが、今朝はとても美しい。
休憩所。逆打ちのお遍路さんが休んでいた。お話を聞いてみると、初めてのお遍路なら68、69番札所の上にある展望台にいって砂絵をみるといい。一見の価値ありだと教えていただいた。覚えておこう。
大岐の浜の入口にある駐車場にきた。わんちゃんとお遍路さんと奥様がいらっしゃった。これもご縁だからとバナナと名刺までいただいてしまった。お二人は九州の方だそうで、地震のことが心配なので明日には帰られるそうだ。足摺岬目指してがんばれとエールをいただきお別れした。
ここからは浜に降りて砂浜が遍路道になる。
トイレ、東屋があり野宿場所としてよさげだった。
こんな時期でもサーファー達が波乗りを楽しんでいた。
ここで砂浜歩きは終わりのようだ。結構ながかった。
ジンベイザメに遭遇
海沿いの車道に戻る。遍路道の7割くらい(?)は四国の海沿いを歩くことになるのだが、今は海の近くを歩くのことに少し怖さを感じてしまう。今この瞬間に地震が来たら、、、という思いがどうしても湧いてくる。ついつい近くに登れそうな場所がないか探しながら歩く。
以布利港のすぐ近くにあるじんべい広場に到着。野宿適地としていい場所らしい。トイレあり、屋根のある横に広いスペースもあり良さげ。近くの施設にジンベイザメがいるらしいのだが、見れるわけではないと聞いていた。
荷物を降ろして少し休憩をしていると、近くの建物の前で日本人と外国人が話してる声が聞こえてきた。
ジンベイザメがなんとかと言っていたのでちょっと覗きに行ってみる。すると、、、なんと土日祝日限定でジンベイザメを公開しているらしい!
今日は土曜日、しかも無料ということなので入ってみた。
大きな水槽が一つ。お客はさっき声が聞こえたオーストラリア人夫婦だけで、かぶりつきでみることができる。
最初はジンベイザメはまだこの水槽にいないようで、コバンザメを鑑賞。
すぐにジンベイザメが水槽に入ってきた。間近で見るとでかーい!2匹いてどちらも中学生くらいの子供で4,5メートル。大人になると3倍くらいになるそう。
大きな口をあけて、エサの魚を水ごと吸い込んでる。
飼育員が出てきて直接エサをあげる。手をジンベイザメの口の中に入れてるようにみえるが、大丈夫らしい。1日に2回えさやり、1回に3キロ、アミエビなどだそうだ。
とてもエキサイティングだった!海遊館以布利センター案内。土日祝限定9-15時、いつまで公開されてるのかわかりませんが、お近くにお越しの際は。
海遊館から出たところで、ジンベイザメを一緒にみていたオーストラリア人夫婦と片言の英語で会話してみる。四国を自転車で周っているそうだが、お遍路というわけではないらしい。
ちょっと長めの質問をされたとき、意味がよくわからず2回くらい聞き返していたら「いいよいいよ、気にしないで」と言って、むこうがあきらめてしまった。だいたい片言でも身振り手振りでもなんとかなるものなのだが、「いいよいいよ」と言われると、そこまでしてあなたとコミュニケーションととるつもりはないという意思表示に思えてしまい、ちょっと切ない、、、(;;)
ご夫婦は「エンジョーイ!」と言い残し去って行った。英語がもっとしゃべれればなぁ、、、
その2へ続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ