※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月4日、お遍路14日目その1。
お遍路14日目の朝は5時すぎ起き、夜はまずまず眠れた。やっぱり宿に泊まるのと野宿では疲れの抜け具合が違う。昨日までと比べて格段に体が軽くなっているのを感じる。体調は悪くなさそうだ。
13日目はこちら。
1 高知初の札所に到達しyoutuber仲間の陣中見舞い
2 道具と食材と体と心を整える
朝飯&出発
朝飯&行動食は梅とワカメの炊き込みご飯。ついでに梅干しも1つ口に入れた。めっちゃすっぱくて、頭にかかっていたもやが晴れてくる感じ。朝の梅干しはいい。
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ、今回は14日目の朝飯に作った「梅ワカメ炊き込み麦飯」です。 [adcode] 材料 ・押麦 1合・水 1.8カップ・乾燥ワカメ[…]
懸案だったバッテリー充電は、急速充電器でばっちりフル充電できた。これでバッテリー問題は解決。宿泊の回数を押さえられそうだ。
パッキングが完了。雨歩きなのでレインウェアをきてザックカバーもした。準備完了。
14日目の予定
昨日からの雨は午後にはあがる予報になっている。今日はまず約3.8キロ先の山の上にある二十六番札所金剛頂寺(こんごうちょうじ)を目指す。その後山から海岸沿いまで下りて再び国道55号線歩き。次の札所は27.5キロ先になるため途中にある温泉を目標に。だいぶよくなった気がするが、体に力が入らなかった状態がどれだけ回復しているかは歩いてみないとわからない。雨も降っているし無理せずマイペースで歩こう。
山の上の金剛頂寺を目指す
ザックを背負い歩き出してみる。わりと大丈夫そう。体に力は入る。杖に頼らなくても歩けそうだ。
亀の形のかわいらしいバス停に遭遇。
「奈良師かめたろう」とある。
よくみると親子亀。
中はこんな感じ。コンクリート壁になっていて雨風の中でも野宿できそう。
どんな謂われのあるバス停なんだろうと思って調べてみたら、以下のような記述をみつけた。
「地元室戸の人たちが“こんなバス停が出来て良かったね”と喜んでいただけるものとして、そして、道行く『歩き遍路』の方々の休憩所としても利用いただけるようにと、雨風が防げるこのようなデザインに決まった」(出典:室戸市に亀のバス停、完成。その名も「奈良師かめたろう」 – 青空エクスプ レス)
遍路道にあるバス停の待合所がとても頑丈な小屋のようになっていることが多いのは、やはりそういう理由だったのか、、、これもある意味地元のかたのお接待だなぁ。お遍路文化が根付いている四国すごい。
金剛頂寺の登り口付近まで来た。雨が激しくなってきた。こんなに降るとはちょっと想定外、、、ちょうど「民宿うらしま」さんの敷地内に休憩所があったので休ませていただく。
なんと、充電用コンセントまである!フル充電してなければ利用させていただきたいところだったが今は大丈夫。
しばらく雨の様子を伺っていたが、変わらず降り続ける。待っていても仕方がなさそうだったので再び歩き出した。
雨で浮かれたサワガニが道に飛び出してきた^^お遍路を苦しめる雨もサワガニとっては恵みの雨のようだ。
二十六番札所金剛頂寺
雨が降るなか山道を登り、9:02、金剛頂寺に到着した。
厄坂。
仁王門。
本堂。
稚児大師尊像。
弘法大師像。
大師堂。
御朱印。
これだけ土砂降りの中、お参りするのは初めてだった。レインウェアを着ていれば体は濡れないが、経本、納札、納経帳などを濡らさないよう細心の注意を払いなんとかお参りを終えた。
接待所
仁王門を出る手前のところに明かりのついている建物があり目をやると「接待所」と書かれていた。人はいないようだったが椅子とテーブルがあったので少し休ませていただこうと思い、中に入る。外からは見えないところに、作業をされている女性が1人いらっしゃったので「少し休ませてもらってもよろしいでしょうか?」を声をかけた。
椅子に座ると「お茶とコーヒーどちらがいいですか?」と聞かれたのでコーヒーをお願いした。久しぶりに飲むコーヒーがうれしい。よければお茶もとお茶までいただいてしまった上、さらにあつあつの出来たてのふかし芋まで出てきた。
お腹いっぱいになり、雨の疲れも吹き飛んだ。朝早くからお接待をされるのも大変だろうに、、本当に頭が下がる思い。何度もお礼を言って接待所を後にした。
次の札所までは27.5キロと長い。
再び55号線歩き
まずは山から下りる。
今日は雨で道が濡れていて歩きづらい。ところどころ岩の階段状になっていてこれが雨で滑って怖い。いつも以上に神経を使いながゆっくり歩くしかない。途中、足を痛そうに歩かれていた宿泊まりの歩きお遍路さんと遭遇。お遍路は2回目だそうだが「荷物が重く足が痛い」とおっしゃっていた。室戸岬までの道のりも難儀したそうで、お互い苦労話で盛り上がった。
山を下りてくると雨が少し収まってきた。道の駅キラメッセ室戸があったので少し休憩。先程のお遍路さんもいた。荷物をお繰り返してしまって行動食も持っていないとおっしゃっていたので持っていたピーナッツブロックチョコを差し上げた。
山に霞がかかった感じがとてもいい。
体は少し重たいが、昨日までのように力が入らないということはなかった。これなら普通に歩けるだろう。
昼飯
1時間ほど55号線を歩き11時半をまわる。雨はもう上がっていた。そろそろお昼の場所を探そう。海が近いので海岸に出ればいい場所があるかもしれないと思っていたところ、ちょうど道路に面した駐車場らしきところに東屋とトイレがあった(吉良川まちなみ第一駐車場)。今日はここで昼飯にすることにした。
本日はナスとドライトマトのにんにくパスタ。お外で食べるパスタ、美味しかった。
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ、今回は14日目の昼飯に作った「ナスとドライトマトのニンニクパスタ」です。 [adcode] 材料 ・パスタ 100g・水 20[…]
14日目その2へ続く
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ