※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月17日、お遍路27日目 その1。
お遍路27日目の朝、部屋の外から聞こえてきた声で目が覚めた。え、なんだろう?と思い、布団から出てドアに近づいてみた。
夜からの嵐が回復するのはお昼近くの予報だったので、今朝はゆっくり9時くらいまで寝ようと思っていたのに、、、時計をみるとまだ6時だった。
「おはようございます」という女性の声が聞こえる。どうやら宿のおかみさんの声だった。なんと朝飯のお接待をしてくださるとのこと・・・。ありがたや、、、さっそく1階のロビーに降りた。
26日目はこちら。
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
朝飯
久しぶりの白米、味噌汁、海苔、漬物、豆腐、大根おろしにしらす。THE 日本の朝食という感じ。
さらに生卵もいただいてご飯3杯いただいちゃいました。腹パンパン、ごちそうさまでした!
外まだは強風が吹いていたが、雨は小降りになっていた。この分ならもう少ししたら出発しても大丈夫だよと宿のご主人が太鼓判を押してくれた。
今日の予定
今日からは約72.5キロ先にある三十九番札所延光寺を目指しまた3日くらいで歩く。ルートは足摺半島の海沿いをぐるっと周り、途中にある月山神社を経由していく予定。今日は20~25キロくらいの場所で寝床を確保したい。
荷造りをし、天気の回復を待つ間、少し部屋でゆっくりする。
ロビーで様子を見ていたら雨がやみ日が差してきた。風は強いがこれなら問題ないだろう。札所まではまた遠い道のりになるが1歩1歩着実に。
足摺半島西岸を歩く
歩いてみるとわかるが、このあたりは旅館やホテルはこれでもかというくらいたくさんある。ただし、コンビニはおろか食べ物を売っているお店はほとんどない。今日は手持ちの行動食がない。買ったものは食べきってしまったし、朝飯を作っていないので残りもない。早めにどこかで食料を調達しておきたいところだ。
椿荘から少し歩いたところにあしずり広場の入口があった。少し覗いてみたら、東屋トイレあり、野宿するならここが良さげ。」テントを張っている方も。自転車があったので昨日の方かもしれない。
影遍路。
横向き。
足摺半島西岸の海景色、鮮やかなブルー色!
ヘンロ小屋足摺。ここはトイレはない、手洗い水はあるが飲めないそうなので注意。横は芝生もあり公園のようになっている。
水場の案内。
サニーサイドホテル前の無人販売所に地元の方の車が横付け、覗いてみるとトマトが美味しそうだった。買おうかなぁと迷ったが、重たくなるので購入しなかった。
長い松尾トンネルをくぐる。歩いてみて思ったが、トンネルを通ってしまうと景色が一切見れなくなるので、このルートを選んだ意味が薄れてしまうかも、、、できるだけトンネルは利用しないで歩いた方がいいかも。
トンネルと抜ける再び美しい海、大浜海岸。
風もだいぶおさまってきた。とても気持ちがいい。
中浜万次郎の生家
歩いていたら防波堤になにやら看板がたくさんある。「ようこそ中浜万次郎生誕地へ」とあった。日本人なら誰でも知っているだろうジョン万次郎の故郷らしい。せっかくだからちょっと寄り道していこうかな^^
遍路道からわりとすぐ近い。生家まで60メートル。
ここは中浜万次郎の母、汐の出里。
中浜万次郎生家。
物置きは竹ぼうきやかごなど。
家の中。
「ジョン万次郎を大河ドラマに!」という文言をあちこちでみかけた。地元の方にとっては悲願なのかもしれない。今までジョン万次郎が大河ドラマ化されてないことが不思議なくらい数奇な運命をたどった人物だし、題材としては面白いと思うのでそのうち実現するのではないだろうか。
敷地の横に藤棚とベンチがあり、少し休憩する。
お腹が減ったが、今日は朝も作っていないし他の行動食も切らしていた。飴があったので口に入れるが全然お腹は満たされない。
近くにお店がないか探してみようと少し歩いてみるが、まったく何もない、、、。このあたりの人は一体どこで買い物をするのだろう・・・?
民家の前に自販機を見つけたのでコーラを飲む。お腹は満たされないがかなりのカロリー補給にはなっているはず。
通りかかった地元の方にこのへんに食べ物を売っている店はないか聞いてみたが、3キロほど歩かないとないとのこと;;あらかじめもっと行動食を買っておくべきだった。まぁ、いざとなれば自炊ができるところを探してパスタかラーメンでも作ればいいのだが、簡単に食べれるものがないのはやはり不便だった。
その2へ続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ