※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月12日、お遍路22日目その1。
お遍路22日目の朝、4時半起き。地元のおじさんが言ってたように夕べはとても冷え込みが激しく、着れるものをほとんど着込んだが、橋の下は静かで人の気配もなく、とても寝心地が良かった。
21日目はこちら。
浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
朝飯
朝飯は昨日買った豚肉の残りを使って豚肉たっぷり朝カレー麦飯をがっつり食べる。
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ、今回は22日目の朝飯に作った「豚肉たっぷりカレー麦飯」です。 [adcode] 材料 ・押麦 1合・水 1.8カップ・干したけ[…]
行動食分。
今日の予定
次の札所三十七番札所岩本寺までは、残り32キロ。今日の目標は、焼坂峠と七子峠という2つの峠を越えて中土佐町から四万十町に入り、岩本寺のできるだけ近くまで行くこと。
パッキング完了。寒いので早く歩いてあったまりたい。
朝、トイレをすませに道の駅によると、トイレの軒下にテントが2つ張られていた。恐らくお遍路さんなのだろう。
さあ行こうかと、ザックを背負い直したところで「寒いから入ってき入ってき」と、まだ開いてない道の駅の店舗の中に誘う店のおばちゃん。
せっかくだから入れてもらう。
少し前までは、道の駅の一部が夜の間もお遍路さんに開放されていて、お遍路さんの寝床になっていたのだとか。それが、近年、ものがなくなったりしていろいろトラブルがあり、鍵を閉めるようになったのだとか。お遍路さんといってもいろんな人間がいる、仕方のないことなのだろうが、やりきれない気持ちになる。
おばちゃんのおかげで、じゅうぶんあったまらせていただいた^^
焼坂遍路道へ
安和のあたりまでは海沿いの56号線を歩く。
土佐湾の眺め。
これより焼坂遍路道。自然豊かな遍路道だそうです。
ここが登り口のようだ。
山道に入り、標高が少しずつあがっっていく。といっても100~200Mくらい。
この先危険箇所あり。遍路道にも危険箇所があるのか、、、慎重に歩こう。
このあたりが危険箇所っぽい。普通に慎重に歩けば問題はなかった。
むしろ落ち葉が滑る下りのが、転びそうでちょっと怖い。
山から降りてきた。ここはもう中土佐町のようだ。しばらく歩くと、休耕田のような場所に二匹の牛柄模様の動物がいた。近づくと牛じゃなくてヤギだった。
立派なツノ。
しきりに草を食べていた。
ヤギがいた場所のすぐ横になんだか賑やかな小屋が^^
小屋の前には「来る人をもてなし去る人の幸を願ふ」という言葉ともに椅子やら人形やら。傘がぶら下がっていたり、いろんな小物が並べられている。見てるだけでなんだか楽しくなる。
看板には「道の川おへんろさんやすみどころ」とある。
少しのぞかせていただいた。中はこんな感じ。ベットもあり泊まらせていただけるようだ。こんなところなら一人で泊まっても寂しくなさそうだ^^
トイレはない。水は小屋前に自販機があった。
土佐久礼駅の手前で遍路道が2つに分かれていた。大坂遍路道と土佐往還そえみみず遍路道。「そえみみず」という不思議な名前に惹かれそえみみず遍路道を選択した。
それは突然にやってきた。
ててて、、うー、やばいかも、、、。お腹が痛くなってきた、、(汗)
どうしよう。周りには民家しかない。東屋があり「ケータイの充電どうぞ」とある。こういうのはとてもありがたいのだが、今は充電よりもトイレ、、近くにトイレを借りれそうな場所はないだろうか、、、。
もう本当に近くの民家に駆け込むしかないかもと思いながら、Googleマップで周りを確認してみるとすぐ先で大きな道路(56号線)と交差していて角にローソンがあるようだった。そこなら間に合いそうだ。
脂汗を垂らしながらなんとかローソンに辿り着く。すっきしてローソンから出てくると、一人で歩いてきたらしいお遍路さんがいらっしゃったので声をかけてみた。逆打ちのベテラン歩き遍路さんだったので、いろいろ情報を教えていただき情報交換させていただいた。逆打ちお遍路さんは、これから自分が行く場所を通って歩いてきたわけだから、一番新しい生の情報を教えていただけるのが大変ありがたい。
この先はしばらく山道に入るようなので、袋ラーメンと行動食用のお菓子を購入しておく。
昼飯
遍路石にも「土佐往還そえみみず遍路道」と書かれている。どこかでそろそろ昼飯にしたいところだ。
少し歩くとヘンロ小屋があった。ヘンロ小屋そえみみず・酔芙蓉と書いてある。
そえみみず遍路道の説明がイラストで詳しく書かれている。こういうのは味があっていいなぁ。
ちょうどいい時間なのでお昼にしよう。昨日買ったにんにくがたくさんあり消費したいので、たっぷりのにんにくと干しキャベツを入れたラーメンにした^^
デザートは朝むいておいた文旦が美味しかった。
その2へ続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ