※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月9日、お遍路19日目その2。
お遍路19日目、三十三番札所雪蹊寺、三十四番札所種間寺をお参り後、公園で昼飯を食べた。次の札所清瀧寺までは8キロ以上ある。
19日目その1はこちら。
浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
次の札所へ
昼飯を食べ終えると、いつものように午後の疲れが出てきて一気にペースが落ちてきた。
今日はあまり歩きすぎないようにのんびり歩こう。自分の場合は30キロ前後歩くと足へのダメージが大きく、翌日からがきつくなってしまう。だいたい1日25キロまでがちょうどいい距離だと思う。今日も次の札所の近くで寝床がみつかるとちょうどいい距離。
あと、どこかでガスボンベを忘れずに買っておかないと、自炊ができなくなる。
疲れたので公民館前の駐車場で休憩をさせていただく。ベンチも何もがないが空いている駐車場に座り込む。
今日は蒸し蒸ししていて暑い、、、歩いていると汗がたらたらと流れてくる。
スクーターが前を横切ったかと思うとすぐ先で止まった。
こちらにやってきて「どっちがいい?」と2種類のペットボトルを差し出された。
「あっじゃぁ、はちみつゆずで」
といただいく。
休みの日はスクーターで遍路道をまわって歩きお遍路さんに配られているのだそうだ。頭が下がります。
すぐ先の製材所前の休憩所があった。ここで一服し、いただく。
大きな川に出た。青く美しいと言われる仁淀川。四国では四万十川が有名だが、水質日本一はこの仁淀川なのだとか。
橋の下は野宿もできそうな感じだけど、あんなところに軽トラが・・・どうやってあそこに!?
このあたり街中で店が色々あったが、買い物はお参りした後にしよう。
ちなみにこのあたりに「天神」という遍路小屋があったそうだが(遍路地図には載っていた)、廃小屋になったそうだ。
三十五番札所清瀧寺
登り口にある石柱門。ここからすぐお寺があるのかと思ったら結構登る。
ようやく仁王門に到着。
本堂へ続く長い階段。
薬師如来像と本堂。
大師堂。
御朱印。
境内で売っていた1個50円の文旦購入。バラ売りがありがたい。
境内から高岡町を見下ろす。
買い物
街中まで下りてきた。買い物をして早いところ寝床を見つけたい。
大きなスーパーもあったのだが、地元の野菜が売ってそうな「あおぞらいち」というJAの特販所があったので、ここで土佐市産の野菜を購入。
お店の方に声をかけられ、飲み物と飴のお接待をいただいた。
いろいろお話していたら、今日の寝床について聞かれたのでこのあたりで野宿できそうな場所がないか訪ねてみた。すると、少し先だがトンネルの手間に東屋とトイレのある休憩所を勧めていただいた。お礼を告げ出発。
教わった場所は願ってもない野宿ポイントだったが、ここから4,5キロくらいある。距離があるが、地元の方が野宿できる場所として教えていただいた間違いないのない場所があるというのは、気持ちの余裕がまったく違う。もっと近い場所でいい場所があればいいが、最悪数キロ歩けば寝床が確保できるわけだから安心感があった。
あおぞらいちばの近くに小さな公園があったが、商店街や住宅が近すぎるだろう。
ダイソーがあったので中に入る。広い店内は品揃え豊富で、いろんな商品に目がいってしまい、ついつい店内を歩き回って時間がかかってしまった。結局購入したのはお菓子とビタバァレーのみ。ビタバァレーはビタミンBがたくさん入った押麦のこと。持ち歩くのにちょうどよい350gなのがありがたい。
よし、あとは休憩所まで歩くぞ!と、買ったものをザックの中に詰めて出発しようとして、あっ!と気づいた。そうだった。ガスボンベが切れていたのを忘れていた。なんのためにダイソーにきたんだよw^^;
寝床探し
今度こそ、教えていただいた休憩所までひたすら歩くのみ。あと3キロちょいくらいなのだが、もう18時を過ぎ、一日の疲労が色濃く出ている状況での、あと3キロはかなりきついのだ。
途中バス停があり、ここで寝るのはどうだろうか?とか、小さな空き地のような場所があり、ここは?と立ち止まって見るもののどこもいまいち。
休憩所はまだか?後どれくらいだろう?もう着くだろう?
もうそれしか頭に浮かんでこなくなる。
ようやく道が登り気味になって山が近づいてきた。トンネルの手前と言われていたので、こういう地形になってくれば、目的地は近そうだ。
あと少しだろうと、足をひきずりながらなんとか歩いて、塚地休憩所に着いたのは19時を回っていた。日がのびてきているとはいえ、もうあたりは真っ暗だった。
夕飯
夕飯は買ってきたトマトとズッキーニを使ってパスタに^^
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ、今回は19日目の夕飯に作った「トマトとズッキーニのパスタ」です。 [adcode] 材料 ・トマト(ミニ) 6[…]
出納帳
お賽銭 60円
納経代 900円
チキンラーメン(徳下酒店) 115円
文旦(清瀧寺) 50円
ズッキーニ(あおぞらいち) 120円
トマト(あおぞらいち) 150円
ホームパイ(ダイソー) 108円
チョコレートクッキー(ダイソー) 108円
ビタバァレー(ダイソー) 108円
ガス缶(ダイソー) 108円
【集計】
宿泊費:0円
風呂:0円
洗濯:0円
食費:867円
日用品:108円
お参り:960円
合計:1935円
ルート
・ルート:6:42種崎千松公園-8:18三十三番札所雪蹊寺8:41-10:42三十四番札所種間寺10:56-11:20わんぱく公園(昼飯)11:45-15:06三十五番札所清瀧寺15:48-17.00あおぞらいちば17:20-17.40ダイソー島田屋土佐店18:06ー19:01塚地休憩所(泊)
・合計時間: 12時間19分
・合計距離: 31.37km
・最高点の標高: 169m
・最低点の標高: 0m
・累積標高(上り):246m
・累積標高(下り):227m
19日目GPS(ヤマレコ)
ソライロノート
いやぁ、疲れたー、、、。
今日は25キロを目安に、できるだけ足に負担がかからないよう、歩き過ぎないようにしようと思っていた。
特別ハプニングがあったわけでもないのに、疲れ果ててしまった。清瀧寺が下りてきて辺りで野宿場所を見つけられれば1番良かったのだが、ほんのすこしだけ想定より遠かっただけ、、。どこにでもいい野宿ポイントがあるわけではないので、こればっかりはどうしようもない。なるべく早め早めに野宿場所を見つけていくしかないだろう。
20日目へ続く
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ