※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月13日、お遍路23日目その2。
23日目は岩本寺にお参りした後、水車亭でスイーツを食べ休憩。山道を歩き国道に戻ったところで昼飯を食べた。
23日目その1はこちら。
1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
猿田彦神社へ寄り道
昼飯を食べた休憩所がちょうど黒潮町に入った辺り。
そこから国道56号線を1時間ほど歩いていると、拳の川休憩所があった。
腰を降ろしてしばし休憩。ここにもお遍路さんガイドMapがあった。これが野宿場所候補を検討するのに非常に役に立つ。佐賀温泉まではあと1キロと近い。その先は佐賀休憩所が13.6キロ先。ここにはないが道の駅が9キロ先くらいにあるはず。温泉に入った後にどれだけ歩けるかが問題だ^^;
休憩所そばに何かの案内板があったので読んでみる。道案内の神様、猿田彦が祀られた神社が近くにあるようだ。お参りをするとなくし物、探し物が見つかるらしい。
ちょっと興味が惹かれた。特に探しものはないのだが、道案内の神様というのはお遍路にぴったりではないだろうか。すぐ近くにあるようだし少し寄り道していこう!
休憩所の横から細い坂道を下りていくと、ぽつぽつと家がある。猿田神社への案内はなく、いきなりどっちに行けばいいのかわからなくなってしまう。あたりをうろうろしてみる。最初にみた地図の載っていた案内板の写真(↑)をみなおしてみるが、これではさっぱりわからない。Googleマップもダメだ。こんなときはデジタル機器は当てにならない、、
地元の方がいたので尋ねてみると藤の花のところを入ってあがっていくと鳥居があり、そこからさらにあがっていくと社があると教えてくれた。結構歩くから大変よ、とも。
目印の藤の花。
あがっていくと聞いたがどこをあがっていけばいいのだろう、、少しウロウロしたがよくみると道標があった。ここ歩いてもいいのだろうか?というような畑を横切っていくと鹿よけのフェンスの向こうに鳥居がみえた。
ここからさらに登らなければならないようなので、ザックを置いていく。ちょっと罰当たりなところに置いてしてしまったが、鳥居に立てかけているわけではない(少し離れている)。
ここからは山道。ザックがなければ大したことはない。
ほどなく猿田神社がみえた。
社には猿田彦神社と書かれている。
道中の安全無事をお祈りさせていただいた。
藤の花のあたりまで戻っていくと、さきほど道を教えてくれた方と他にも地元の奥様方が集まって井戸端会議をされていた。
お礼を言って元の道にもどるために休憩所の方に登っていこうとすると、順打ちか逆打ちかを聞かれた。順打ちでこれから佐賀温泉に寄っていくつもりだと告げると、それならこっちの道をいけば、登らなくても国道に戻るから楽だよと教えていただいた。さっそく道案内の神様のご利益をいただいたのかな^^
土佐佐賀温泉こぶしのさと
国道56号線に戻り、平坦な道を歩いていくとすぐに土佐佐賀温泉こぶしのさとに到着した。寄り道してきたのでもう14時半になろうとしていた。お天気が少し怪しいが温泉に入っている間に好転するかもしない。とにかくまずは温泉に入ろう。
土佐佐賀温泉こぶしのさと600円。平日15時まで100円引き適用で500円だった。ランドリーは宿泊者のみで利用できなかった。青龍寺そばの龍温泉に入って以来の3日ぶりの温泉はとても気持ちよかった。温泉には昼間ご一緒したお遍路もいた。今日はこちらの宿に泊まるそうだ。
体重は少し増えた。いい傾向だ。
さっぱりして外に出てみると雨が降りはじめていたので、温泉の敷地内あるヘンロ小屋佐賀をのぞいてみた。あれ?お遍路さんが休んでいるのかな?と近づいてみると、修行大師の石像だった^^
荷物を置いて少し様子をみることにした。温泉のロビーに売店あったのを思い出し、見に行く。しめじがあったので購入。
雨は止みそうもない。もう4時近くなってきたし、今から9キロくらい先にある道の駅まで歩くのは大変だ。途中によい野宿場所がみつかればいいが、こればっかりは歩いてみないとわからない。今日はこのヘンロ小屋にとめさせていただくことにしよう。一応、温泉の人にヘンロ小屋に泊まらせていただく旨を伝えておいた。
ちなみに今日で11日連続野宿。そろそろバッテリーが怪しくなってきので、明日あたりに宿をとった方が良さそうだ。
夕飯
夕飯はしめじをつかってパスタに。ナスとしめじのペペロンチーノ。
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ(インスタント麺を除く)、今回は23日目の夕飯に作った「ナスとしめじのペペロンチーノ」です。 [adcode] 材料 […]
出納帳
お賽銭 20円
納経代 300円
抹茶パイシュー(水車亭) 184円
金ちゃんラーメン(ローソン) 95円
除菌ウェットティシュ(ローソン) 154円
温泉代(土佐佐賀温泉) 500円
しめじ(土佐佐賀温泉) 140円
【集計】
宿泊費:0円
風呂:500円
洗濯:0円
食費:419円
日用品:154円
お参り:320円
合計:1393円
ルート
・ルート:7:19道の駅あぐり窪川-7:32ゆういんぐ四万十7:37-8:18三十七番札所岩本寺8:48-9:05水車亭10:05-10:15ローソン四万十町金上野店10:25-12:40西尾自動車さんの休憩所(昼飯)13:12-13:40拳の川休憩所13:44-14:10猿田彦神社14:19-14:35土佐佐賀温泉こぶしのさと15:30-15:32ヘンロ小屋佐賀(泊)
・合計時間: 8時間32分
・合計距離:16.25km
・最高点の標高: 307m
・最低点の標高: 47m
・累積標高(上り):230m
・累積標高(下り):394m
23日目GPS(ヤマレコ)
ソライロノート
雨粒は次第に大きくなり、夕方には土砂降りになっていた。
雨に濡れることもなく、温泉に入り足休めもできたので、むしろ恵みの雨だったかもしれない。
今まで夜寝袋に入っても足の裏が燃えるように熱くなり、なかなか寝付けなかったり、寝ていても、足の裏の熱さで目が覚めたりすることがあった。3日前の龍温泉に入ってからそれもなくなってきた。徳島で痛めた足裏は高知に入ってもなかなか痛みは消えなかったが、ここにきてだいぶ回復してきたのかもしれない。
今日お会いしたお遍路さんが言っていたが、足摺岬の先はどのルートを歩くこうか、、。打戻りルート、山ルート、月山ルートの3つのルートがあるようだが、そろそろ考えていかないとならないが、まずは四国最南端の地だ。
足摺岬まではあと72キロ。
24日目へ続く
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ