※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
3月28日、お遍路7日目。
7日目の朝は5時起き。冷え込んで寒い夜だったが、毛布のおかげでぬくぬくと眠れた。初めての道の駅泊はやはり人の出入りが結構あり少し気になったが、眠ってしまえばどこだろうとあまり関係ないかもしれない。
すっきりと疲れがとれたとまではいかないが、まずまず眠れた。
6日目はこちら。
1 十八番札所恩山寺~十九番札所立江寺
2 心身ともに疲労困憊
朝飯&出発
朝飯は昨日の残りのカレー麦飯。写真は撮り忘れてしまった。
遍路小屋に毛布を返す。人は誰も居ない。
テントを張ったのは道の駅の奥のひと目につかない場所。こんな場でも明るくなってくると駐車場から見え「なんだこいつ?」と思われかねないのでさっさと撤収に限る。
パッキング完了!
道の駅、お世話になりました。
今日は山の上にある二十番札所鶴林寺を目指す。アスファルト歩きではなく山登りになると思うわれ、その分気持ちは楽だ。疲れが溜まっているので無理せず早めに切り上げて寝床を確保したい。
二十番札所鶴林寺への遍路道
7日目、天気はいいが風が冷たい。
川沿いの桜並木、満開になったら綺麗だろうなっぁ
遍路道を歩いていると道路沿いに遍路宿らしき旅館がある。旅館の前にお遍路さんがいて出発の準備をしている。「おはようございます」と挨拶すると、昨日善根宿を教えていただいた方だった。
初日にお見かけした歩きお遍路さんともすれ違う。6日ぶりだったがお互いなんとなく覚えていた。挨拶を交わす程度がが一人で歩く遍路道で知っている顔をみかけるとなんだか心強くうれしいものだ。
鶴林寺への遍路道。ここから鶴林寺への3.1キロも「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と言われる遍路ころがしに数えられる。
道は登り坂になってきた。息があがらないようにゆっくり歩き、少し登ったところから見下ろしてみる。
お花畑の中にかやぶきの遍路小屋があった。昔話に出てきそうな雰囲気だ。
トイレもあるようで、泊まるのにもよさ気だ。
内側はこんな感じ。
少しだけ休憩して出発。
へんろ石。
山っぽくなってきた。
結構な傾斜の上り坂が続く。他のお遍路さんたちも息切れ切れで歩いている。小股でジグザクしながら歩いてる方は息も切らさずサクサク歩いていた。山屋っぽい感じの人だった。
ベンチがあったのでまた休憩。休憩ポイントがあるとつい腰を降ろして休んでしまう。
登り道はまだまだ続く。山道といってもコンクリート道多い。土の道が恋しい。
水呑大師。
ようやく遍路道に土が見えてきた。
景色もない樹林帯の中で階段状の登りが延々と続く。
ようやく景色が開けているところに。
案内板をみると、鶴林寺の後の遍路道がよーく分かる。
一度下って川まで下りてから橋を渡り、その後大龍寺のある山まで登るわけだ。普通は鶴林寺、太龍寺の遍路ころがしを越え平等寺まで一気に歩くお遍路さんが多いそうだが、この景色をみてしまうと今日あそこまで行くのは到底ムリな気が、、、早くも心が折れかける、、。
太龍寺のことを考えるのはまだ早い、まずは鶴林寺だ。
15分くらい歩くとなにやら工事をしていた。
トイレの改修工事をしているようだった。
二十番札所鶴林寺
9:07、二十番札所鶴林寺に到着。
自撮り。スマホ用の広角レンズを用意しておけば良かった。
六角堂。
水子地蔵尊。
不動明王像。
本堂への階段。
本堂。
鶴の像。
三重塔。
大師堂。
御朱印。真ん中は地蔵大師と読める。
鶴林寺から下る
次の札所太龍寺までは6.7キロ。さっき山の上から見たように一度川まで下りてから、もう一山登ることになる。果たして足が持つだろうか、、。
山道をガンガン下りたいところだが、案の定とたんに足が痛くなる。横向きになりながら足への衝撃が軽くなるようゆっくりゆっくりと歩く。
だいぶ下りてきたところにコンクリートの急な階段。荷物がなければ楽々歩けるだろうこの階段が、痛くて苦しい。
欧米人のお遍路さんもこの階段のところで苦しんでいた。疲労で足に力が入らず、ふらふら歩いていると転びそうになる。こんなところで転んだら怪我をしかねない。金剛杖に頼りながらそおっとそおっと歩く。
なんとか階段地獄を抜け、休憩所にたどり着いた。わずか2キロ弱おりてくるのに1時間半もかかってしまった。下りは本当にきつい。
平等寺そばの山茶花の宿の看板。
今のところ泊まる予定はないが何かあったら泊まるかもしれないので電話番号をメモしておく。
開けたところに出ると太龍寺山が見えてきた。今日あの山に登れるのだろうか、、、
桜と太龍寺山が綺麗だ。
休校になっているという小学校に到着。
ここはトイレを利用させていただけるだけでなく、宿泊もしていいらしい。といっても校舎の中には入れない。グランドなどにテントを張っていいということなのだろう。
学校に泊まるのも悪くないなぁ、、、
時間は12時前、一日の行動を終えるにはさすがにまだまだ早いだろうという気持ちが勝ち、トイレだけ利用させていただき学校を出た。
7日目その2に続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路徳島編】
1日目-1 ソライロ遍路スタート!
1日目-2 お遍路の洗礼と逆打ち先輩との出会い
2日目 初めてのお接待体験
3日目 最大の難所焼山寺に向け万全の準備
4日目-1 遍路ころがし焼山寺に挑む
4日目-2 遍路ころがしを越えた先
5日目-1 人それぞれの遍路道
5日目-2 十三番札所大日寺~十七番札所井戸寺
5日目-3 地蔵越遍路道を越え初めての河原野宿
6日目-1 十八番札所恩山寺~十九番札所立江寺
6日目-2 心身ともに疲労困憊
7日目-1 遍路ころがし鶴林寺越え
7日目-2 小学校に泊まろう!
8日目-1 遍路ころがし太龍寺越え
8日目-2 二十二番札所平等寺から弥谷観音前休憩所へ
9日目-1 海沿いを歩き二十三番札所薬王寺を目指す
9日目-2 薬王寺と温泉とひとり野宿
10日目-1 室戸岬への長い道のりの始まり
10日目-2 牟岐町から海洋町へ、徳島最後の夜