※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
3月26日、お遍路5日目その2。
次の札所大日寺まではおやすみなし亭からは約2キロ。おやすみなし亭で昨日の疲れが一気に吹き飛んだようで、信じられいくらい体が軽い。これなら今日一日がんばれそうだ!^^
5日目その1はこちら。
1 人それぞれの遍路道
十三番札所大日寺へ
おやすみなし亭で教えていただいた今日のルートは2つ候補がある。
十三番札所大日寺から17番札所井戸寺まではお寺が密集しているので今日中にまわるのは問題なさそう。その後、ルートが2つに別れる。1つは徳島の町中を歩く都会ルート、もう1つは山の中を歩く山越えルート。山ルートの方が少しキツイが自然の中を歩けて気持ちが良さそうだ。しかも山ルートには温泉がある。どちらも野宿できそうな場所を教わったので安心。気持ち的には温泉がある山ルートに傾いていた。
すぐに大日寺に到着。
お寺前のバス停には「一宮札所前」とある。一宮とは札所前の神社のことのようだ。
大日寺四脚門。
しあわせ観音。合掌している手の中に観音様。
本堂。
大師堂。
納経所に入り御朱印帳を出す。受付の横に女性の顔が表紙になっている本が置かれていた。なんの本だろうとのぞいてみる。
「がまんの先には、いいことが待っている」とある。書いているのは韓国の方のようだ。
納経所の方に聞いてみると、こちらのご住職の方の著書だそうだ。八十八箇所の札所で唯一の外国籍の住職とのこと。
大日寺の御朱印、判別不能、、、
大日寺という名前だがご本尊は大日如来ではなく十一面観世音菩薩。なぜだろう?と思い調べてみた。もともとは弘法大師が大日如来をご本尊として建立したが戦国時代に焼失。江戸時代に再建、一宮神社の別当寺として管理される。一宮神社の本地仏は十一面観世音菩薩とされ、江戸時代は一味神社が札所として参拝される。だからバス停は「一宮札所前」となっているわけだ。明治の神仏分離令で神社から独立するさいに本尊には十一面観世音菩薩像が祀られたそうだ。
次の常楽寺まで2.3キロ。
十四番札所常楽寺へ
今まで全然気にしていなかったが、おやすみなし亭で話を聞いたへんろ石にも興味が湧いてきた。遍路道のいたるところに、遍路道をしめすシールや札、案内板なのど道標がある。なかでも遍路石はとても存在感がある一方、町に同化してしてみていて風情がある。
これもへんろ石だが、かなり古そうだ。遍路道の方向を指差している。
こちらはへんろ石ではない。「四国のみち」とあるのは、よくわからないがへんろ道をあわらすものではないようだ。かなりの部分重なってらしいが。
前を歩くお遍路さん。
一の宮橋。ここも野宿できそうなポイント。いつかの2周目のためにチェックしておく。
遍路道から見えた気になる路地。
このへんで山ノボラー、山ガールたちの集団とすれ違う。近くにいい山でもあるのだろうか?
前方にセブンが!?
コンビニではなくウルトラ兄弟のほうね。
とある民家の入口にアンパンマンキャラが勢揃い。かわいい。そういえば作者のやさせたかし氏は高知県出身だったけ。
常楽寺に到着。
自撮り。
この寺は山門、仁王門はなく石柱門にだった。
弥勒菩薩像。
地蔵菩薩と弥勒菩薩。
常楽寺本堂。
常楽寺大師堂。
常楽寺御朱印。八十八ヶ所の四国霊場で唯一弥勒菩薩をご本尊のお寺。
このお寺、やたら人懐っこい猫がいたので猫の撮影会^^
次の国分寺まで 0.8キロと近い。
十五番札所国分寺
常楽寺の隣に慈眼寺というお寺がある。札所ではないがお隣なので手だけ合わせてこうかなと、お寺の方に足をむけたところ慈眼寺から出てきた車が僕の横で止まり、おもむろにお菓子の入った袋を差し出された。「お接待やから」と言ってさっと行かれてしまった。
お寺の方だったのかも?おせんべいも飴もありがたい・・・人
八祖大師堂。真言宗では空海までの八代に及ぶ祖師を八祖大師としてというそうな。
国分寺が見えてきた。
山門。
本堂。
大師堂。
御朱印。
次の観音寺まで1.8キロ。さくさく進むし寝床の心配もないし今日は楽勝かな^^
十六番札所観音寺
観音寺山門。
自撮り。
本堂。
大師堂。
水子地蔵菩薩。
御朱印。千手観音の文字が読めた^^
次の井戸寺まで2.8キロ。
十七番札所井戸寺へ
さっきまで楽勝気分で歩いていたが、やはり昨日の疲れが抜け切れていないのか早くもバテてきてしまった。
観音寺を出て少し歩くと、マルナカスーパーを発見。山越えコースをとった場合はこの先お店はないかもしれない。休憩がてら食材を仕入れておく。
40円ラーメン2袋と押麦、行動食用の甘いお菓子を購入。
めんつゆか醤油が欲しいんだけど、おっきいのしか見つからない。持ってきためんつゆはあっという間に使いきってしまい、もう殆ど残ってないので早めに手に入れたい。
お昼を食べてないのでどこかで自炊したいのだが、なかなかいい場所がない。
十七番札所井戸寺に到着。
山門で自撮り。
本堂。
大師堂。
井戸寺御朱印。かっこいい。
納経をしてくださる方はみな達筆なのだがそんななかでも好みの字体というのがある。井戸寺の御朱印は好きな字体だった^^こういうことを言うのは罰当たりなのだろうが、、。
さて、今日の参拝はここで打ち止め。この先のルートについて最終的に決めないといけないのだが、さすがにお腹がペコペコ。さっきお接待でいただいたおせんべいをお寺のベンチでいただく。
疲れてお腹が減っていると、ただのおせんべいがこんなにもうまく感じるのか、、、とおせんべいを食べるだけで感動を覚える。
ルートは山コースにした。どっちが楽かで選ぶなら都会コースなのだが、山をかじってる人間としてはどうしてもこうなるのだ。悩むまでもなかったかもしれない^^;
おせんべいを食べて元気も出てきたので出発。野宿予定地まであと約7.5キロ。
5日目その3に続く。
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路徳島編】
1日目-1 ソライロ遍路スタート!
1日目-2 お遍路の洗礼と逆打ち先輩との出会い
2日目 初めてのお接待体験
3日目 最大の難所焼山寺に向け万全の準備
4日目-1 遍路ころがし焼山寺に挑む
4日目-2 遍路ころがしを越えた先
5日目-1 人それぞれの遍路道
5日目-2 十三番札所大日寺~十七番札所井戸寺
5日目-3 地蔵越遍路道を越え初めての河原野宿
6日目-1 十八番札所恩山寺~十九番札所立江寺
6日目-2 心身ともに疲労困憊
7日目-1 遍路ころがし鶴林寺越え
7日目-2 小学校に泊まろう!
8日目-1 遍路ころがし太龍寺越え
8日目-2 二十二番札所平等寺から弥谷観音前休憩所へ
9日目-1 海沿いを歩き二十三番札所薬王寺を目指す
9日目-2 薬王寺と温泉とひとり野宿
10日目-1 室戸岬への長い道のりの始まり
10日目-2 牟岐町から海洋町へ、徳島最後の夜