※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月2日、お遍路12日目その1。
12日目の朝、4時起き。穴の開いてしまったフライは、とりあえず雨でも問題はなかったが夜はあまり熟睡できなかった。疲労が抜けきっていないようで朝から体がだるい。
11日目はこちら。
1 朝から雨、徳島から高知へ入る
2 魔の55号線で大きな痛手
朝飯&出発
朝飯は民宿海部で飲んだお茶パックの出がらしを使って麦飯混ぜごはんにしてみた。
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ、今回は12日目の朝飯に作った「お茶の出がらしで麦飯混ぜごはん」です。 [adcode] 材料 ・押麦 1合・水 1.8カップ・[…]
いつものように半分は行動食。
撤収作業が完了し5:55に出発。室戸岬まで30キロ、納経はできなくてもいいのでなんとか今日中に岬近くまでたどり着きたい。
高知県東洋町から室戸市へ
いろんなものが雨で濡れたせいだろう、いつも以上にザックが重く感じる。今朝は雲が少し多いが朝焼けも見えた。この後すっきり晴れてくれるといいのだが。
野宿場所から55号線を少し進むと法海上人堂という場所があった。一応水場もあり、あまり平らではなかったが探せばテントを張れるスペースくらいはありそうだった。ここに野宿してもよかったかもしれない。
1時間ほど歩き、室戸市の標識が見えた。岬まではまだまだだが室戸市に入ったことに少しだけほっとする。
東屋があり休憩。昨日の雨の疲れが抜けていないのか、今日は体に力が入らず足が重い、、。
コカコーラの自販機があった。55線歩きになってから久しぶりに自販機を見た気がする。コーラなんて普段は全く飲みたくならないよなぁ。でも、汗をたっぷりとかいて喉がカラッカラに乾いてる状態で飲むコーラのうまさはわかる。そう、山から下山したお気に飲むコーラは最高だ。
そんな風にコーラに思いを馳せてると、無性に飲みたくなってしまった。
1本買って飲んでみる。「うめー!」と思わず口に出す。さっきまで体がだるくて力が入らなかったのが、エネルギーが充電されたかのように元気が出てきた。コーラは燃料だなと思った。
佐喜浜の町に入ってきたようで、学校や家などの建物が見られるようになってきた。しばらく海と道路と山しかなかったので人の住んでる気配がするのは久しぶりだった。
燃料投下により力が湧いてきたので歩くスピードが少しあがったきた。が、しばらくすると急にお腹が痛くなった。う、やばい、、、
トイレを借りられる所がないか探していたら地元のスーパーがあった。スーパーフェニックス。こういうところでトイレを貸してもらえるか、そもそもお客用のトイレがあるのかわからない。お店の中に入り、店内を見渡してみたがトイレらしきものはない。店員さんにダメもとで聞いてみると、店の裏にある外のトイレまで案内してくれた。ありがたかった。
お店に戻り、行動食になりそうなものをいくつか購入した。
小腹が空いていたので店の前のベンチで麦飯を食べならが少し休む。今日はまだまだ先が長い。
佐喜浜の町から海岸に出ると、小さな大師堂がある。お遍路に出る前にネットで見かけたこの小さな大師堂は、タイミングがあえば宿泊させていただこうと考えていた場所だ。
知らなければまず間違いなく通り過ぎてしまうだろう場所にある。橋本酒店の向かいのフェンスに囲まれた敷地内にある。完全にお一人様専用、布団も置いてあった。
佐喜浜の海。波が高く打ち付けられ荒々しく印象だった。
砂浜に下りられそうな所があった。トイレもあるので下りてみた。
昼飯
目の前に広がる太平洋、とても気持ちのいい場所だったのでここでお昼にすることにした。今日も安定の袋ラーメン、出前一丁にしょうがと干しレタスを合わせてみた。
ちょっと汁が少なくなってしまったが、海を見ながら食べるラーメンはうまい!
いつもはラーメンでお腹いっぱいになるのだが、今日はなんだか物足りない。買ったばかりのフィンガーチョコレートとプチうす焼も開ける。食べ始めると止まらなくなりたくさん食べてしまった。
ようやくお腹が満たされ歩き出す。が、なぜか今日は力が入らず足が前に進まない。
室戸岬を目指して歩く
海岸に大きな岩がいくつかそびえ立っているのが見えてきた。近づいていくと大きな岩が2つ、夫婦岩とある。ここは時間が遅ければ野宿場所の候補の1つだったが、あると聞いていた東屋やトイレが見当たらなかった。
55号線はまだまだ続く。道がカーブしているとこがあり半島の先端のようになっている!あれはもしかして室戸岬だろうか?と一瞬期待したが、距離を考えるとまだまだ先だった。
再び燃料を投入してみる。朝のコーラは効き目があったが、今回はそうでもない。むしろ気持ち悪くなってきた。1日に2本をコーラを飲むもんじゃない。
水場とトイレのある休憩所があった。どこかの会社のトイレをお遍路さんにも開放しているようだった。コンビニがないような場所ではこういうのが本当にありがたい。
相変わらず体が重い。カロリーが足りてないんじゃないかと思い、残りの行動食を食べる。今日買ったものをもう8割食べてしまっていた。それでも体に力が入らなかった。
12日目その2へ続く
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ