※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月7日、お遍路17日目その1。
17日目の朝、6時に起きる。昨夜は疲れていたのでは遅めの起床になった。寝付きも悪く、あまりいい睡眠ではなかった。外は夜からの雨がまだ降り続いているようだ。
16日目はこちら。
1 長く苦しかった国道55号線が終わる
2 少年の導き
朝飯
朝飯は梅とワカメのさっぱりパスタ。こういうときは朝に梅を食べるのがいい。
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ、今回は17日目の朝飯と行動食に作った「梅とワカメのさっぱりパスタ」です。 [adcode] 材料 ・早ゆでクルル 60g・水 […]
行動食分。
今日の予定
次の二十九番札所国分寺までは約8キロ。その次の善楽寺まで6.9キロ。その次の竹林寺まで6.6キロ。距離的には十分回れそうだが、この雨のなか、いつもと同じようには歩けないかもしれない。そろそろ洗濯もしたい、温泉にも入りたい、買い物もしたい。早めに野宿場所をみつけて、メンテナンスに時間を割きたいところだ。
もう一つ、急速充電器を買ってからバッテリーがフル充電できるようになり、ソーラーバッテリーを1つにしてもいいかなぁという気がしている。どこか郵便局があったら3度めのゆうパックを送り、荷物を軽くしたい。
今日のパッキング完了。ザックカバーも装着し出発。
雨の遍路みち
田んぼや川、道端の側溝、どぶ、農業用水路、いたるところのあふんれんばかりに水が勢いよく流れていた。橋の下で雨に濡れることがなかったせいもあり、これほど雨が降り続けていたことに驚く。そして今もまだ土砂降りの雨だ。
小さな川の水量は結構やばい感じになっている。大丈夫だろうか、、
どこかの屋外スピーカーから町内のお知らせ放送が聞こえてきた。
少し離れたところから流れているようでよく聞こえなかっが「○○地区○○川の周辺の住人は避難してください」と言っていた、、、
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えーっ!!
川の水量が本格的にやばいってことだよなぁ、、でも○○川がよく聞き取れなかったのでどこのことなのかわからない。。
ちょっとパニクったが、あたりの住宅から住民の方々が避難していく様子はないので、この近くではないのだろうか、、、。
よく考えてみると、高知に入ってから雨の日がやたら多い。おとといの15日目は一日スッキリしていたがそれ以外は毎日雨に見舞われている気がする。土佐は修業の道場と言われるが、僕にとってはこの雨の遍路みちがまさに修行だった。
すぐ近くに松本大師堂があったので、雨宿りをしながら少し様子を見る。水も補給させていただいた。
こちらは宿泊は不可のようだ。
こういうとき外から来た人間には状況が全くわからない。人に聞きたくても、この雨の中誰も外を歩いていなので不安になる。スマホアプリのYahoo!防災速報を入れて「現在地連動通知」をONにしていたのだが、避難警報などは通知されていなかった。とりあえず慌てなくても大丈夫かなと、少し落ち着く。
雨が少し弱まってきたので、また歩きだした。
遍路道沿いに「へんろいしまんじゅう」とひらがなで書かれた看板があった。
遍路石の形をしたおまんじゅう?うわー何それ食べたい!
と思ったが、お店はまだ開いていないようだった、、、残念。
大通りを渡るところにファミリーマートがあった。もう国分寺は近いはずだったので少し迷ったが、広いイートインコーナーがあったのでちょっとだけ休憩させてもらった。
コーヒーブレイクとバッテリー充電。普段の生活ではイートインなんて全く利用しないのだが、歩き遍路にとっては、コンビニのイートインは本当にありがたい。
体が温まったので国分寺に向けて出発。
国分川を渡ると国分寺はすぐそこ。水量結構きてる。
二十九番札所国分寺
11時に国分寺に到着。
国分寺仁王門。
小雨になってきてはいたが雨の中のお参りはザックの置き場所に困るが、やはりお参り中はザックを置いておきたい。掃除をされていたお寺の方に断り、建物の軒下に置かせていただいた。
本堂。
酒断地蔵尊。
観世音菩薩像。
大師堂。
御朱印。
雨に濡れた境内の枝垂れ桜がとても綺麗だ。
次の札所へ
小雨がぱらつく中、三十番札所善楽寺に向けて出発。6.9キロ。
ザックって、こんなに重かっただろうか?雨の日はどうしてもザックが重たく感じてしまう。
つい6日前にゆうパックで1.4キロの荷物を送り返してザックを軽くしたばかりだった。慣れというのは恐ろしいもので、お繰り返したばっかりのときはザックが軽くなって楽になるのだが、しばらくすると今の重さにすぐ慣れ、まったく軽く感じなくなる。
しかも雨でまた重くなる。まだお昼飯前なのに今日はもう足が重くなり始めていた。
高知大病院の敷地内にローソンがあり、トイレを借りたかったの入ってみた。お遍路の格好でこういうところにいるのは場違い感がかなりあったが、そういうのを気にしていたらトイレにもいけない。
3人組の逆打ちの人とすれ違う。
3回目のゆうパック
小さな郵便局があった。「南国蒲原簡易局」とある。
こういうことは一度機会を逃すとなかなか次の機会は巡ってこない。いつやるの?今でしょ!というわけですぐに中に入ってみる。簡易局というのは初めてみたが、局員さんが2人だけの小さなスペースで郵便業務をされていた。お遍路中でいらない荷物を家に送りたい旨を伝え、中で荷造りをさせていただく。
今回はソーラーバッテリー、モバイルバッテリー(10,000mAh)他を送り返すことにした。重さは1.7キロにもなった。詳細はパッキング編参照。
ザックを背負い直してみると相当軽くなったのが体感できる。いずれ慣れてしまうのだがろうが、2、3日は背中が軽く感じられるだろう。
10分ほど歩き、電話があったことに気づく。市外局番がこのあたりの番号っぽかったのだが、高知の方から電話されるような覚えがないのでなんだろうと不思議に思った。前回泊まった宿は、室戸市の冨士ホテル。他に思い当たるようなことはなかった。ただの間違い電話の可能性もあるし、どうしようかなぁと思っているいたところ、すぐ先にヘンロ小屋があるようだったので、そこにいってから掛けなおしてみることにした。
17日目その2へ続く
ソライロノート
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ