※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月11日、お遍路21日目。
お遍路21日目の朝、最近にしては早めの4時半に起きる。夜中、何度かバイクの音がうるさかったがまあまあ眠れた。
20日目はこちら。
1 三十六番札所青龍寺
2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
朝飯
朝飯はゆで卵入りケチャップ麦飯。重たいケチャップはがんがん消費していく。ちょっとイメージと違う感じになってしまったが、まぁオイシかったのでいいやw
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ、今回は21日目の朝飯に作った「ゆで卵入りケチャップ麦飯」です。 [adcode] 材料 ・押麦 1合・水 1.8カップ・干した[…]
行動食分。
今日の予定
次の札所三十七番札所岩本寺までは約58キロと遠い。岩本寺までは土佐市から須崎市に入り、中土佐町を越え、四万十川が流れる四万十町まで歩かなければならない。今日は浦ノ内湾の先の須崎市街か安和あたりまでだろう。そこまでは須崎市宇佐大橋を打ち戻って浦ノ内湾の北岸を進むルート、打ち戻らずに横浪スカイラインを西に進むルート、それから巡航船を使って浦ノ内湾を渡るルートの3つがある。自分の足で歩きたいので巡航船は却下、横浪半島はアップダウンが大きいらしいので、比較的ゆるやかな浦ノ内湾の北岸を進むルートを選択。
パッキングが完了。今日も天気は良さそうだ。
浦ノ内湾北岸を進む
宇佐大橋を渡り直すと、昨日2回も通ったファミマがある。しばらく何もなさそうなので最後にもう一度コーヒーを飲んでおく。しかも朝飯食べて間がないのにもう小腹がすいてきたのでミルクチュロッキーも一緒に^^;
宇佐大橋の少し先にコンクリートの休憩所があった。遍路マークがあるのでお遍路休憩所なのだろうとのぞいてみる。
簡易的なベットとベンチがある。これならテントがなく寝袋だけでも眠れそうだ。
浦ノ内湾の風景。
ここが巡航船乗り場のようだ。
聞いたところによると、昔は橋がなかったので巡航船に乗るのが本来の遍路道なのだとか。「本来の遍路道」と言われると心引かれるものがあり、船を使おうかなぁという気持ちも湧いてくる。湾が入り組んでいるので、水の上を船で一気にいったら楽だろうなぁ~。景色もよさそうだし気分転換にもなりそう。
でも楽をしたいなら歩きお遍路をする意味がないよなぁ、、、というわけでやっぱり歩こう。
昨日の龍温泉か足取りは結構軽い。休憩所も素通りし、歩ける午前中に距離をかせごう。
歩道の狭いトンネルキター!交通量が激しかったら絶対に通りたくないレベルだったが、車がほとんど来なかったので無事トンネル通過。
文旦の無人販売所。「ぶんたん」の文字がかわいいなぁと眺めていたら、おじさんが1個持ってきなと渡してくれた。販売所の人みたい。
今日は蒸し暑い。コーラで喉を潤す。
公衆トイレ。
ちょうどお昼時にヘンロ小屋須崎に到着した。隣の家のトイレ、水をお借りできる。
昼飯
水があるのでここで昼飯に。小上がり部に上がり自炊をしていると3人組の歩き遍路さんがやってきた。お話をしてみると一人は松本大師堂を管理させている方だった。つい数日前、大雨の中、松本大師堂で雨宿りをさせていただいたことを伝える。不思議なご縁だなぁと少しお話をさせていただく。小夏と飴をおすそ分けしていただいてしまった、、(人)
ワカメと海苔の味噌ラーメン。ちょっと水気が足りなくなってしまった。
須崎市街地へ
3人は今日は安和まで歩くとか。自分は午後になるとペースも落ちるし今日中に安和までは難しいかなぁ、、
岩本寺まではまだ36キロある。
それにしても今日は蒸すなぁとたらたら道路の右側を歩いていると、後ろから来た車が道の左に寄せて止まった。車から出てきた若い女性が小走りに駆け寄ってきて「お接待させてください」と言って飲み物を渡し、去っていった。こんな若い方からお接待を受けると思っていなかったので、思わず( ゚д゚)ポカーンとしてしまった、、、かっこいい、自分もこういうことがサッとできよう人間になりたい。
いただいたポカリはすぐにあけて飲んだ。渇いた喉が潤されるが、午後の太陽が容赦なく照りつけ、すぐにまた渇きを感じる。
こんなときはソフトクリームが無性に食べたくなる。あの冷たいクリームを口いっぱい頬張ったらうまいやろうなぁ~そのあとツーンて頭にくるだろうけど、、w妄想をふくらませるとますますガマンができなくなる。といってもソフトクリームを売ってるところなんて都合よく見つからない。後でみつけたら絶対食べよう!
須崎の街中に入ってきたので、スーパー「ゆたか」でお買い物。ダイソーもあったので店内を見て回る。これは使えるかなぁ、これは便利そうだなぁとみてまわるのが楽しく、ついつい時間をかけてしまう。ダイソーには300g押麦が置いてなかったが、スーパーで押麦とにんにくを購入。ソフトクリームは見つからなかった、、。
もう少し進むと土佐新荘駅の近くにFujiという大きなスーパーがあった。ちょっといろいろ見て回りたいが、もう16時なので先に寝床を探しておきたい。安和まではあと3キロちょいだが、疲れたのでも今日はもう歩きたくない。すぐ先に道の駅があるはずだ。
寝床探し
土佐新荘駅からすぐの場所に道の駅「かわうその里すさき」があった。今日はここでいいかなぁ、、、寝床が一応決まったのでFujiに戻ってお買い物。寝床が決まっているときは安心して肉を買えるのでがっつり食べたくて豚肉を購入。
制服を着た学生たちがソフトクリームを食べていたが、少し寒さを感じてきていたのでもうソフトクリームはいいやという気分になっていた^^w
道の駅に戻ってきた。ここは高速も走っているせいか車の出入りがかなり多く、人も多い。しらばらくはテントも張れそうもない。
できればもう少し静かなところで寝たいなぁとあたりを散策してみる。道の駅のすぐ横に新荘川があり、橋の下がちょうどいい感じだった。道の駅にすぐ戻れるのでトイレの心配もない。
土手の上から声をかけられる。
「今日の夜は冷えるから、そんなところで寝ると寒いぞぉ」
と教えてくれた。散歩中の地元の方のようだ。今日は着込んでであったかくして寝よう。
夕焼けの新荘川。ここは日本で最後にニホンカワウソが確認された川だそうだ。
夕飯
今日は豚肉をがっつり食べるぞ!というわけで作ったのは豚のしょうが焼き麦飯丼。粉末しょうががとっても便利。
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ、今回は21日目の夕飯に作った「豚の生姜焼き麦飯丼」です。 [adcode] 材料 ・押麦 1合・水 1.8カップ・干し大根(角[…]
出納帳
・ミルクチュロッキー(ファミマ) 108円
・ブレンドコーヒーS(ファミマ) 100円
・コーラ(自販機) 130円
・押麦(ゆたか店) 317円
・にんにく(ゆたか店) 128円
・豚肉(Fuji) 287円
・OREO(Fuji) 150円
【集計】
宿泊費:0円
風呂:0円
洗濯:0円
食費:1220円
日用品:0円
お参り:0円
合計:1220円
ルート
・ルート:6:06宇佐大橋下の休憩所-6:40ファミリーマート土佐市宇佐店6:55-12:15ヘンロ小屋須崎(昼飯)12:55-15:00須崎スーパーストアゆたか店15:17–15:50道の駅すさき16:20-16:30Fuji須崎店17:10-17:20道の駅-17:39新荘川橋の下(泊)
・合計時間: 11時間40分
・合計距離:28.72km
・最高点の標高: 98m
・最低点の標高: 0m
・累積標高(上り):585m
・累積標高(下り):582m
21日目GPS(ヤマレコ)
ソライロノート
今日も午前中は温泉効果もあり快調に歩けたが、午後は日差しも強く喉が渇いてだらだらと歩いていた中、お接待で元気をいただき、なんとか道の駅まで歩くことができた。このあたりの土地は、みなさん笑顔で挨拶をしてくださり「道中お気をつけてください」「ご苦労様です」「がんばってください」と励ましていただき、とてもお遍路さんに温かい印象だった。
岩本寺まではあと32キロくらい。明日にはなんとか岩本寺近くまで辿り着けるんじゃないかと、、。横に長い高知もだいぶ西の方まで来たと思うのだが、距離を考えると半分くらい。まだまだ高知は続くようだ。
21日目へ続く
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ