※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。
4月17日、お遍路27日目その2。
27日目はホテル椿荘を出発し、三十九番札所延光寺を目指しながら足摺半島の美しい海岸沿いを歩き、中浜万次郎の生家に寄り道した。
その1はこちら。
足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
山道に入る
お腹が空いてきていたが行動食を切らしていた。お店もしばらくはないようなので、早いうちにどこかでお昼にしたかった。
ちょうど山中に入ったので、自炊がしやすい場所があるかもしれないと思ったが、狭い山道が続くばかりでいい場所はなかった。
山から降りてきたところにちょっとしたスペースがあった。もうお腹ペコペコなのでここでお昼にする。
昼飯
昼飯は道の駅ビオスおおがたで購入したかつお人間とかいう変わったラーメンを試してみた。
カツオのだしがめっちゃ効いてる〜♪具はウインナー、干しほうれん草、干ししめじ。
ようやくお腹が満たされたので元気が出た。ここからはまた海沿いになるようだ。
足摺半島西岸を歩く
遍路石、延光寺まで47.4キロとある。
321号線に入る。右に行くと以布利方面(じんべいざめのいたところ)に出るが、左に進み足摺半島西岸を歩く。
遍路道のすぐ横が海。
港町が見えてきた。こうしてみると海の高さと街の高さがほぼ一緒に見える。
海の駅あしずりがあったので少し覗いてみる。柚子茶を入れて飲み物が試飲できて飲ませていただいたが、爽やかな柚子の香りとほんのり甘くてめっちゃ美味しかった。瓶に入ってるものを買っていこうかと思ったのが、重くなるのが嫌でやめてしまった。
すぐそばに鹿島公園。立派なトイレがあり、ここも野宿場所に使えそうな感じだった。
ようやく大きなスーパーを発見。SUNNY MARTで、行動食用のどら焼きなどほか食材を購入。お遍路における食材選びは持ち歩ける量が再優先ということがよくわかるものばかり。
主食の押麦は540g、白米なら2キロになってしまう。アジシオは60g、ほんとは食卓塩でいいのだが食卓塩は100g入ってるけどそんなに必要ないのだ。オリーブオイルはなかなかこの小さいサイズがみつからなかったがようやくゲット。いりごまはこんなにいらないがこれしかなったので、、^^;
食卓塩とオリーブオイルは自分の持っている入れ物に入れ替え、お店の人に断って瓶を捨てさせていただいた。詰め替えをしている間に買い物に来ている地元のおばあちゃん達に話しかけられお話をした。お遍路をされたことがあるそうで、大きなザックを背負ってえらいねぇと労っていただいた。
スーパーに随分長居してしまった。そろそろ出発しよう。
しばらく歩くとローソンがあったのでトイレをお借りしする。特に買いたいものはなかったがなんとなく商品棚を眺めていたら米を発見!
米なんて何も珍しくないと思うかもしれないが、このサイズを見て欲しい。なんと2合分の290gなのだ。この量の米が売っているのは初めてみた。この量ならお遍路中でも十分持ち歩くことができる。最近置くようになったのか、地域的なものなのかはわからないが今までコンビニで一度も目にしたことはなかった。
久しぶりに白米を炊きたかったが、さっきSUNNY MARTで押麦を買ったばかりだったのでここは我慢。また今度みつけたら絶対買う。
寝床探し
3時近くなっていたのでそろそろ寝場所を探しつつ歩くことになる。
まだ心理的に海のそばは避けたいという気持ちはあるが、今の状況では海ぞい野宿は避けられないだろう。せめて視界に海が入らないところにしたい。
公園があったが、子どもたちが遊んでいる。もしこういう場所で野宿することになるとしたら、暗くなって人がいなくなるのを待った方がいい。
今日はもう少し歩く。数キロ先に道の駅があるのでそこまではがんばろう。
御宿京屋素泊まり2500円~とある。アパートみたいな建物だった。
足摺サニーロードから。海が輝いている。
落窪海岸まできた。海岸の岩がなんとも不思議な模様になっている。波でけずられてこんな風になっているのだろうか?
あとになって調べてみたらこの当たりは波や水流の影響で水中の堆積物の表面につくられた凹凸が隆起した、化石漣痕(かせきれんこん)と呼ばれる珍しいものらしい。もっとちゃんとみて写真を撮っておけばよかった^^;
足摺サニーロードを進み小さな峠を越え、しばらく歩くとヘンロ小屋土佐清水があった。
小屋のすぐ横に道の駅めじかの里があった。道の駅で新鮮な食材を仕入れて今日はここに泊まろうか。そう思ってお店を覗いてみようと思ったら、ん??人が誰もいない、、、、まさか・・・と思ったら日曜は休日ということだった、、、がっくり;;道の駅に休みなんてあるんか、、
なにか新鮮な食材が欲しかったが道の駅は休みのようで閉まってる。水もトイレもあるので今日はここにしようか、、、とも思ったがやめる。道の駅があいていればここに宿泊したかった。
さて、どうしよう。麦もパスタもあるのでお店が空いてなくても何も困らないのだが、これだと道の駅を寝床とするメリットがなくなってしまった気がする。今日は出発が遅めだったし、もう少し先まで進んでおいたほうがいいかもしれない。
が、全くあてがなかったので地図を確認してみる。Googleストリートビュー(便利な世の中だ^^)でみると数キロ先にある足摺海洋館のあたりに東屋っぽいものがみえた。このあたりを目指してみよう。
歩いていると民宿などもあり、少し離れたところに歩いているお遍路さんの姿も見えた。あ、なんかみたことある方のような、、、とも思ったが宿の中に入っていかれたので、声をかける暇はなかった。
足摺海洋館のあたりに着いた。あちこちにスペースもあり野宿できそうな場所もみつかりそうな気配。
海をのぞむ東屋もあり、なんともいい感じ。ただこの東屋で寝る気にはなれない、、
辺りをうろうろしていたところ、海底館レスト竜串のすぐそばに東屋を発見。よくみたらバスの待合所だったが、トイレもあるしここでいいかも!
地図をあったがので眺めてみる。少し先にキャンプ場もある。
一旦ザックを置いてキャンプ場の方を見に行ってみた。気持ちよさそうな芝生が広がった爪白キャンプ場があったが、一人300円とあったので却下^^;これならさっきの東屋で十分だな。
夕飯
夕飯はウインナー入り明太ポテトパスタにした。コンビニの明太ポテトサラダを使ったので超簡単^^
お遍路で食べた自炊遍路飯のレシピを紹介するシリーズ(インスタント麺を除く)、今回は27日目の夕飯に作った「明太ポテトパスタ」です。 [adcode] 材料 ・パスタ 100g・水[…]
食後のデザートに昼間行動食用に買ったどら焼きをぱくぱく。これがうまーい!ついつい全部食べてしまった・・・^^;
出納帳
コーラ(自販機) 130円
オリーブオイル(SUNNY MART) 152円
アジシオ(SUNNY MART) 95円
はくばく押麦(SUNNY MART) 338円
ふぞろいどら焼き(SUNNY MART) 204円
いりごま(SUNNY MART) 102円
袋値引き(SUNNY MART) -2円
【集計】
宿泊費:0円
風呂:0円
洗濯:0円
食費:1019円
日用品:0円
お参り:0円
合計:1019円
ルート
・ルート:ホテル椿荘-8:57ヘンロ小屋足摺9:07-10:53中浜万次郎の生家11:08-(昼飯)-13:18鹿島公園-13:30SUMMY MART14:07-14:52ローソン土佐清水汐見町店-15:02西町公園-17:28道の駅めじかの里、ヘンロ小屋土佐清水17:45-足摺海洋館前バス待合所(泊)
・合計時間:10時間52分
・合計距離:29.52km
・最高点の標高: 130m
・最低点の標高: 1m
・累積標高(上り):745m
・累積標高(下り):783m
27日目GPS(ヤマレコ)
ソライロノート
高知最後のお寺延光寺へは一番マイナーな足摺半島西岸を歩く月山ルートを選択。今日見かけたお遍路さんは逆打ちの方一人と宿に入られるところをみかけたお二人のみ、とても静かな遍路道だった。長かった高知の締めとしてこういうのもいい。
このルートはお店があまりないので、食料の調達場所はしっかりと考えておきたい。取り急ぎ行動食を調達しないと。
海辺のそばでの野宿。昨日は宿に泊まっていたので感じなかったが、波の音が聞こえると少し怖さを感じる。と同時に地震で大変な思いをしている人たちがいる中、お遍路をしていていいのだろうか、何か自分にもできることはないだろうかという気持ちもあった。お遍路をしながら自分に何ができるのか考えていこうと思う。
28日目へ続く
【ソライロ遍路準備編】
【ソライロ遍路移動編】
0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路
【ソライロ遍路各県初日】
徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
【ソライロ遍路高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ