今年は梅2kgで梅シロップを約2L作りました。
最初はぜーんぶ炊飯器でサクッと作ろうかなぁと思っていたのですが・・・
せっかくなので2つのやり方で比較してみようかな、と思い立ちました。保存瓶に仕込む普通の作り方(ノーマル版)と炊飯器で作るやり方で、何が違うのか?味に違いがあるのか?どっちが美味しいのか?比べてみましょう♪
保存瓶で作る梅シロップと炊飯器で作る梅シロップ
便宜上、保存瓶に仕込む普通の作り方をノーマル版、炊飯器で仕込むやり方を炊飯器版と呼びます。
ノーマル版の特徴は、まず梅を冷凍すること。そして完成までに1週間~2週間、あるいは1ヶ月くらい時間をかけてもよいです。更には火入れもしておかないと発酵しやすいです。つまりは手間と時間がそれなりにかかります。
炊飯器版の特徴は、梅は冷凍せずにそのままでOK。12~24時間で完成するお手軽時短バージョンです。炊飯器版は60-70度くらいの温度が保たれるせいか、火入れをしなくても発酵しにくいです。
ノーマル版と炊飯器版の詳細な作り方はこちらです。
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今回、基本的な作り方は上記リンクと変えておりませんが、材料と漬け込み時間は以下の通りです。
★ノーマル版:梅1kgを冷凍してから、氷砂糖750gと2週間漬け込みました。
★炊飯器版:梅1kgと三温糖750gを24時間漬け込みました。
梅は同じもの、砂糖はあえて種類を変えました。ノーマル版は時間を掛けて梅エキスを抽出するのでゆっくり溶けていく氷砂糖を使用、炊飯器版は時間を掛けないやり方なので、溶けやすい三温糖にしました。
ノーマル版梅シロップをつくる
まずは冷凍梅を作ります。
保存瓶に仕込みます。この瓶はダイソーの3L瓶です。
1日経過しました。まだ液体化しているのはほんの少しです。
ノーマル版1週間経過。まだ液体の色は無色透明に近く、梅の色があまり出ておりません。1週間でいい感じになることもありますが、今回は梅のエキス抽出にはまだまだです。
2週間経過しました。ほんのり梅の色が出てきました。梅自体もかなりしぼんできました。半分くらいの梅は沈んでいます。半分くらいはまだ浮かんでいます。もう少しおいてもいいのかもしれませんが、今回はこのあたりでよしとしました。
ザルで濾して梅を取り出します。炊飯器版よりも梅がしっかりしています。
火入れをしておきます。こうをやっておくと発酵が抑えられて長持ちします。
保存容器(1Lペットボトル)へ。
炊飯器版梅シロップをつくる
最初に炊飯器版を仕込みました。こちらは梅を冷凍する必要もないので、梅があればすぐに仕込みができます。ただ炊飯器を24時間専有することになりますので、日々のごはんの炊き忘れなどにはご注意ください(‘ᴗ’)
保温12時間経過。まだ梅がしぼんできていません。もっと梅のエキスを抽出できるはずです。
保温24時間経過。12時間のときと比べて、釜の目盛りで水位が2ミリくらいあがっています。それだけ梅のエキスが抽出されたということだと思います。
ザルで濾して梅を取り出します。梅がジャムのようにどろどろになっています。これ以上続けると梅が液状化して溶け込んで完全にジャムになってしまいそうです。
炊飯器からだし、粗熱がとれたら保存容器に入れて完成です!1Lのペットボトル容器で少し余裕がある状態、完成量は約900mlでした。
ノーマル版と炊飯器版の比較
ノーマル版と炊飯器版を比べてみましょう!
見た目の比較
まずは見た目の比較をしてみます。
色の違いは使っている砂糖によるものです。右側の氷砂糖を使用したノーマル版は透明感が強い淡い梅の色です。左側の炊飯器版は三温糖の色が強く出ているため、濃い色になっています。なので色の違いは無視します。
見た目で一目瞭然なのは、抽出量の違いです。炊飯器版の抽出量は約900ml、これに対してノーマル版の抽出量は約1000mlです。※梅と砂糖の量は同じです。
これだけ抽出量に違いが出てくるとは考えていませんでした。しかも炊飯器版これ以上時間を延ばすとジャム化してしまいそうなのに対して、ノーマル版は時間をかければもっと抽出量が増えそうな感じでした。
味の比較
次は味を比較してみます!
ぷはー、うまい!いやあ~、どっちも美味いです!w
さわやかな梅の酸味がしっかりありますが、苦味はありません。どちらの同じように美味しいのです。これは、違いがわかりにくいです・・・利き梅シロップをやっても「こっちが炊飯器版」と言い当てるのは無理だと思います。
原液もなめてみました。
やはりどちらも苦味や渋味はありません。ただ強いて言うなら、若干ではありますが、ノーマル版の方が梅の味が強いような気がします。これは味の違いというよりも、梅のエキスがより抽出できているから、なのかもしれません。
砂糖の種類の違いによる味への影響は・・・こちらもよくわかりませんでした(@_@;)
ソライロノート
違いのわからない男・・・と言われてしまいそうですが、実際予想していた以上に違いがありません!
どちらも抽出時間をさらに増やすと違いが出てくるかもしれません。炊飯器版は24時間で梅がジャムのように崩れ始めていました。24時間を越えてさらに続ければ、よりジャム化が進むのではないかと予想されます。
一方ノーマル版はジャムのようになることはなく、もう少しエキスが抽出できそうな雰囲気がありました。実際に1ヶ月間浸けておいたこともありますが、まったく問題なく美味しい梅シロップになりました。
結論はこうです。
炊飯器版24時間とノーマル版2週間では、味の違いはほぼない。
違いは抽出量にありました。(※抽出量の違いは、使用した砂糖が異なるという条件による違いの可能性もあるかもしれません。)
梅シロップを作るなら、時間のないときは炊飯器で!時間がありゆっくりたっぷりと梅のエキスを抽出したい場合は保存瓶に仕込みましょう♪
ノーマル版と炊飯器版の詳細な作り方はこちら。
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